パリの楽譜店に続き、ロンドンの楽譜店を見て行きたいと思います。(参考→パリの楽譜店へ行ってみた![ARIOSO]と[LA FLUTE DE PAN]の店内と品揃えをチェック)
あまりクラシック音楽のイメージが湧かないイギリスですが、日本と同じように手にとって楽譜を見る事が出来る楽譜店を、事前に3店舗リサーチしました。その内、今回は日本でもお馴染みYAMAHAに潜入です。
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元々はChappell of Bond Street
場所はSoho地区。ピカデリーサーカスから北へ500m程の所に位置し、メイン通りのOxford通りから一本裏道へ入ったWardour通り沿いにあります。
元々はChappell of Bond Streetという創業200年を誇る老舗楽器店だったと思いますが、現在ではYAMAHAの商号を得ている様で、外壁にも“Chappell”の文字は見られません。
上階にはピアノのショールームがあって、楽譜売り場は1階だけの模様。
店内には他に客は誰も居ませんでした…。1階全体が楽譜売り場という訳ではなく、その半分程にはキーボードや管楽器、小物類の販売エリアになっています。
楽譜の品揃えをチェック
私がロンドンで探そうと思っていたのはYork Bowen (1884-1961)の楽譜。ボーエンはイギリスの作曲家で、近現代の区分の作曲家でありながら、後期のロマン派を彷彿とさせる美しくて分かり易い和声の作品を多く残しています。
しかしボーエンのコーナーを発見したものの、楽譜は全く残っておらず。こういう場合取り寄せになりますから、旅行中は諦めるしかなさそうです。他にもメジャーな作曲家を中心に品揃えを見てみましたが、あまり手ごたえは感じられず…。
ネット情報には“Chappell”の看板が出ていた頃の口コミ情報があって、メジャーなものからマニアックな作品まで様々な楽譜が手に入る、と記載されていたのですが、私が見た限りピアノソロの楽譜に関しては日本のYAMAHA銀座店にも遠く及ばない程の品揃えでしかありませんでした。もしかしたら、完全にYAMAHA化してしまった事で、品揃えよりも営業色の方が優先されてしまったのかもしれませんね。店舗入口付近の展示の仕方を見る限り、その様な感じは否めません。
地下の売り場は軽音楽
地下はギターを中心とする軽音楽のスペースになっていました。Chappellの時代には地下に広大な楽譜売り場があったそうですが、今となっては楽譜は1階のみです。
ちょっと期待ハズレでした!YAMAHAでしたら銀座店で相談すれば何でも取り寄せてもらえますし、ロンドンに来てまで…というのが正直な感想です。
次回はその他の楽譜店「SCHOTT MUSIC」と「Royal Academy」の模様をお伝えします→ロンドンの楽譜店[SCHOTT][ROYAL ACADEMY]の品揃えをチェック!