ロンドンの楽譜店[SCHOTT][ROYAL ACADEMY]の品揃えをチェック!

前回のハマハ[YAMAHA MUSIC LONDON]に続き、ロンドンにある楽譜店をチェックしていきたいと思います(参考→ロンドンにあるヤマハ[YAMAHA MUSIC LONDON]で楽譜さがし)。
ショットミュージックは確かドイツに本店があったと思います。ロンドンの他ニューヨークや東京にも拠点を持つ会社です。ショットミュージックの日本語サイトでは、邦人作曲家の楽譜の通信販売の他、輸入楽譜のレンタルも行われています。

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SCHOTTの場所

ショットミュージックがあるのは、ヤマハと同じSoho地区。Oxford Circus駅に程近い場所にあって便利です。

SCHOTT MUSIC LONDON (10)

営業時間は10:00~18:30(土曜は18時まで)、日曜日は休みです。楽譜・CD販売の他、練習室やスタジオまで兼ね備えているんだとか。

SCHOTT MUSIC LONDON (7)

入口付近にはレジカウンターや小物類の販売のみ、楽譜は奥のフロアにありました。建物の幅が狭い割に奥行きがあるので、売り場面積はそれなりに広々しています。

SCHOTT MUSIC LONDON (3)SCHOTT MUSIC LONDON (4)

壁際にズラッと並んだ楽譜棚!全体的にはEULENBURG(オイレンブルグ)のスタディスコアが目立ちます。この楽譜フロアにも、入口付近のレジとは別の有人カウンターが設けられていました。楽譜の相談をするには最適でしょう。

SCHOTT MUSIC LONDON (6)

ピアノ譜のラインナップはまずまず…。YAMAHAと大差無いかもしれません。お目当てのYork Bowenは見つかりませんでした。

セール品の[ウィーン原典版]はお買い得?

SCHOTT MUSIC LONDON (9)

その他、[ウィーン原典版]のセールをやっていました。ウィーン原典版の楽譜は、このショットミュージックの他、日本の音楽之友社もライセンスを持っていて、日本語訳版が出されていますよね。

輸入楽譜を扱う店ならば、日本でもSCHOTTライセンス版が手に入るかもしれません。

SCHOTT MUSIC LONDON (8)

20%割引という事で結構オトクかな?と思ったのですが、元値が結構しますね!この当時は£1≠¥160だった為、¥3,500の2割引で…およそ¥2,800です。※価格は社会情勢により随時変動します。

ウィーン原典版(3) ベートーベンピアノ曲集
ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
音楽之友社
2008-01-09

ただ、このベートーヴェン/ピアノ曲集は新品で¥4,800もしますので、そう考えるとかなりお得です。この記事を書いている現在では£1≠¥135まで下がっていますから、下手をすると日本からSCHOTTライセンス版を海外取り寄せしたとしても、その方が安くなるケースも出てくるのではないでしょうか?

ROYAL ACADEMY OF MUSIC

今度はSoho地区を離れ、ロンドン動物園のあるリージェンツパークの南側にあるROYAL
ACADEMYへ向かいます。

Baker Street

最寄り駅はBaker Street。この地下鉄駅構内のデザインは、レンガ造りの洒落た内装になっていて、個人的に気に入っています。

Royal Academy of Music (2)

ロイヤルアカデミーは、イギリス王立の音楽院です。レンガ造りの本館の横にある白い別棟がMusic Shopになっており、誰でも入る事が出来ます。営業時間は9:00~17:30(土曜日は16時まで)、日曜・祝日は休みです。

※ここは現在、ミュージアムになっています。

Royal Academy of Music (7)

楽譜売り場は入口付近のワンフロアのみ。それでも楽譜棚が密集しているので、所蔵数としては少ない方ではないと思います。店内には私以外にお客は居ませんでした。

Royal Academy of Music (5)

先ほどのSCHOOTには及びませんが、ここもスタディスコアのラインナップはそれなりに充実している模様。

Royal Academy of Music (8)

全音版のポケットスコアを発見!パリの楽譜店もそうでしたが、日本の出版社の楽譜が輸入されているケースをよく見かけます。それだけ日本市場が旺盛である証拠でしょうか。

Royal Academy of Music (9)

フロアは奥に続いていますが、Free Entryとなるのはこのフロアだけの様です。ロイヤルアカデミーには楽器博物館が併設されている様で、恐らくこの奥から入って行くのだと思います。

楽譜を買うなら日本が一番?

ロンドンの楽譜店をヤマハと合わせて3店舗見て来ましたが、やはりグローバル化した今の時代、特にメジャーな作曲家の作品に至っては、西洋音楽の楽譜をわざわざ現地まで行って購入する必要は皆無なのでしょう(ロシア等は事情が異なるかもしれませんが)。

アカデミア

東京には銀座のヤマハと山野楽器、そして輸入楽譜専門のアカデミアミュージック、大阪にも広い売り場面積を誇るヤマハと輸入楽譜のササヤ書店があり、日本の市場の大きさを改めて実感しています。ヨーロッパから日本へクラシック音楽の“逆輸入”が行われている、と聞きますが、この楽譜事情を鑑みて、それを益々実感する事が出来ました。

イギリス・ポンドは今とても安くなっていますから、お得な買い物が出来る事は間違いないでしょうね。これからロンドンへ行かれる方は、是非チェックしてみて下さい!

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