今回乗車するのは、イギリス・ロンドンのライトレール(DLR)。ライトレールと言うと路面電車の様なものを連想しますが、ロンドンのDLRはTube等と同じごく普通の鉄道です。運行本数も充実していて、なかなか便利!
ロンドンの中心からは少し離れた所を走るDLRですが、City空港やグリニッジ天文台へのアクセスには必須。そんなDLRの乗り方等についてレポートしていきたいと思います。
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DLRの運行区間と路線図
ロンドンのライトレール、正式名称は「ドックランズ・ライト・レイルウェイ(Docklands Light Railway)」、略してDLRと表示されます。ドックランズ地区(ロンドンの東部)を走る事からこの名前が付けられているのだとか。
運行区間ですが、DLRだけでも複数の路線があって、都心側のターミナルはBankおよびTower Gateway。そこから東の郊外の方へ進み、City空港やグリニッジ天文台の方まで繋がっています。
今回は、TubeのDistrict線やHammersmith & City線との接続駅にもなっているBow Church駅から乗車、グリニッジ天文台のあるGreenwich駅を目指したいと思います。
オイスターカードで乗車
DLRの駅は、主要駅以外はかなり簡易的。改札口も無く、簡易Suicaの様なオイスターカードリーダー(改札機)が置いてあるだけです。乗り方は他の交通機関と同じく、乗車駅と降車駅でそれぞれオイスターカードをタッチします。
運賃は、TubeやOvergroundと同じゾーン制。券売機では紙のチケットの他、オイスターカードのトップアップ(チャージ)にも対応していますが、残念ながら日本語切替には対応していない模様。ヒースロー空港の券売機だと日本語表示で購入&チャージまで出来るので、なるべく空港で済ませておくのがベターです。
日中5分おき、充実の運行本数
改札を済ませたら、プラットホームへ。ライトレールという名前でありながら、ごく普通の電車のホーム。初めて見た時はちょっと戸惑いました…。
でも通常の電車と比べると、ホームの高さはやや低め。また集電方式は、パンタグラフの無い第三軌条方式となっています。
運転間隔も5分おき(朝夕は4~10分おき)なので、あまり待たずに乗れるのは嬉しいところ!始発(5:30頃)や終電(1:00前)も一般の鉄道と変わりませんが、日曜日は始発が7:00頃(終電は23:30頃)となるので注意が必要です。※ダイヤは予告無く変更になる場合があります。
ドアのボタンを押して乗り降り
ライトレールは、1両が10mほどの短い車両で4両編成。先頭は黒、サイドは真っ赤なカラーリングの車体です。
乗り降りの際は、ドアボタンを押して扉を開けます。中にはドアボタンがあっても勝手に扉が開く電車もありますが、このDLRはボタンを押さないと開きません。
車内はセミクロスシートの座席配置。Overgroundなんかと比べると、ややコンパクトな感じがします。
座席はクッション付き。車椅子スペースにも折りたたみ式のシートが設置されています。
尚、車内には自転車もそのまま持ち込んで構わない模様。専用ケースに入れないと持ち込めない日本とは大違いですね。
運行形態が複雑
さて、今回はGreenwich方面を目指しますが、DLRには複数の路線があって、運行形態もかなり複雑。私が乗った電車もGreenwich駅まで行かずに、途中のCanary Wharf駅で降ろされてしまいました。
Canary Wharfでは、Bank方面から来た電車に乗り換え。この様にDLRには様々な行き先や方面があるので、行き先表示をよく確認して乗る事をおススメします。
尚、このCanary Wharf駅周辺は、オフィスビルやタワマンなどの超高層ビルが林立。なんだかロンドンに来た事を忘れてしまいますね…。この辺りは1駅区間の距離が非常に短く、ところによっては100mちょっと進んだだけで次の駅なんて事もあります。
距離の割には時間がかかる
と言う訳で、Greenwich駅に到着!Bow Church駅からの所要時間は、乗り換えを含めて25分でした。距離の割には時間が掛かったという印象ですが、まぁこれがライトレールと言われる所以なんだと納得。
次回は、グリニッジ天文台の方をレポートします!→グリニッジ天文台へのアクセス/入場無料の博物館はどんな所?ロンドン観光
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