国際列車ユーロスターが発着するロンドンのSt.Pancras駅。映画「ハリーポッター」でお馴染みの駅構内をちょっと巡ってみました。威厳のある外観とユーロスターが間近でみられるスポット、そして何気なく置かれたピアノを弾く通りすがりの青年など、ユーロスターに乗らずとも歩いて楽しめる場所でした。
尚、ロンドンからパリへ向かうユーロスター関連の記事は、以下をご参照下さい。
ネオゴシックの外観を見る
セントパンクラス駅には、直結している地下鉄のキングスクロス駅から向かいました。
由緒ある重厚なこの外観、素晴らしいですよね!この建物があるのはセントパンクラス駅の一番南側だけで、その他の部分はガラス窓の天井のついた近代的な建物になっていました。この辺りは東京駅と構造が似ていますね。このネオゴシック建築の駅舎には「ルネッサンス・ホテル」という5つ星ホテルが入っているそうです。1泊4万円以上というとんでもない高級ホテルですが、今はポンド安なのでもう少し安く泊まれるかもしれません。
この様な赤レンガの駅舎は、世界的に見ても希少な存在の様で、セントパンクラス駅の他にはオランダのアムステルダム中央駅、そして東京の丸の内駅舎、この3つだけとも言われている様です。
そう考えると、我々日本の東京駅が益々誇りに思えてきますよね。
ユーロスターの発着場
ネオゴシックの建物から中へ入ると、真正面にユーロスターが幾つも駐機していました。
チェックインや改札口は地下にあって、乗車の際にここのプラットフォームへと出てきます。
列車に乗らずともユーロスターを間近で観察する事が出来るこの場所は、鉄道ファンにとってはたまらないと思います。
明るい天窓の空間で、写真写りも良くなるのではないでしょうか?
この横にはジョン・ベッジュマン(John Betjeman)というイギリスの詩人の像が立っていました。このセントパンクラス駅の保存などに尽力・貢献した人物だそうですが、“寅さん”かと思いました。
そして、ユーロスターの足元には、この様に地下街が広がっています。吹き抜けの空間で、尚且つ天窓から日光が降り注ぐので、地下とは思えないほど明るいですね。
ふと下を覗いてみると、なにやらピアノを弾いている人がいました。気になるのでちょっと行ってみましょう。
通りすがりのピアノ弾き
近寄ってみると、曲名は分かりませんがJAZZテイストの音楽が聴こえて来ます。
調律が大分狂っているので、JAZZだから聴ける様なもの。これでJ.S.BACHの平均律なんか弾いたら大変な事になってしまいそう~。
弾いている青年は、恐らく通りすがりと思われます。
よく見ると塗装が剥がれまくりのメチャクチャ古いピアノです。何年製のピアノだろう?
他方、数十メートル離れた所に、もう一人ピアニストがいました!こちらは初老の男性、調律は同じくメチャクチャですが、ピアノは真新しいものです。
確かヒースロー空港にもピアノが置いてあったと記憶しているのですが、こういうほのぼのした空間が作られているのは良い事ですよね。空いているピアノがあれば、それこそ私も「真田丸」でも弾いてやろうかと思いましたが…!
次回は構内の売店をチェックします→St. Pancras駅で買うイギリス土産の味や如何に?
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