羽田空港JALのDPラウンジで飲めなくなった【山崎12年】とウイスキーの今

軽食サービスと、ビールの銘柄を見てきた羽田空港のダイヤモンドプレミアラウンジですが、一番ショックだったのはコレ!長らく置かれていたサントリーのウィスキー「山崎12年」が、遂に姿を消してしまいました!

DPラウンジの山崎12年は、私がウィスキー好きになったきっかけでもあっただけに、非常にショック!そんな山崎12年に今何が起きているのか、テイスティングレポート等も含めてお伝えしたいと思います。

※2020年以降、山崎12年は不定期ながら提供が再開されていますが、依然として品切れ状態である場合も多く、なかなかお目にかかれないのが現状です。

ウイスキーが「山崎12年」じゃなくなった…

羽田空港のダイヤモンドプレミアラウンジで飲めるアルコールは、ビール、ウィスキー、焼酎の3種類のみ。ワインやシャンパンが飲める国際線のラウンジとは雲泥の差ですが、それでも長らくサントリーのウィスキー「山崎12年」が置かれていて、他のラウンジとの差別化が計られていました。

サントリーの山崎12年と言えば、言わずと知れたYAMAZAKIブランドの代表酒。“12年”というエントリーモデルながら、豊潤な風味と長い余韻は他の銘柄と一線を画す味わいで、私の大好きな銘柄のひとつ!

大阪と京都の境目に工場があって、以前見学へ訪れた事もあります(参考【山崎蒸溜所】見学の予約とアクセス‐連日超満員の人気ツアー

ダイヤモンドプレミアラウンジのウイスキー

それなのに…、現在置かれているのは「マッカラン12年」。スコッチ(スコットランドの)ウィスキーのマッカランは、山崎と同じサントリーが正規代理店を務めているので、日本ではサントリーから発売されているのですが、その市場価格は山崎12年の半値ほどにしか及びません。

山崎からマッカランに取って代わった事は以前から噂で耳にはしていましたが、いざ目の当たりにすると本当にショック!

原酒の枯渇による価格高騰

何故「山崎12年」が置かれなくなったか?答えは簡単で、それは「山崎12年」が手に入り難くなったから。近年のウィスキーブームの影響で、ジャパニーズウィスキーの代表格とも称されるYAMAZAKIは特に人気が高く、店頭でもすっかり見かけなくなりましたよね。

ウイスキーの価格

価格も高騰し、以前6,000円だった定価は現在9,000円。それでもこの価格で手に入る事は稀で、Web上では15,000円~20,000円で取引されているのが現状です。

マッカラン12年の価格も高騰していますが、それでも6,000円程度で手に入るので、そういう意味ではJALがケチって山崎を置かなくなったという訳では無い模様(笑)。

ウィスキーというものは、20年、30年という長い月日をかけて熟成させた原酒を使用するので、ブームが来たからと言ってすぐに製造できるものでは無い訳で、この様な在庫減少と価格高騰は今後も続く事が予想されます。

味も変わってしまった山崎12

そんな山崎12年ですが、つい昨年秋頃まではまだ定価で購入する事も可能でした。家電量販店のお酒コーナーなんかへ行くと、時たま“お一人様1本限定!”で販売されていたものですが、そう言えば最近はめっきり見なくなったなぁと…。

yamazaki12

私も昨今のブームに危機感を覚えて、チャンスがあったら必ず押さえる様にしていたのですが、現在残りのストックはこの2本のみ…。最後に飲みきってから既に半年近く経っているので早く開けたいのですが、勿体無くてなかなか開けられず…。

山崎12年の味

ただ、近年の山崎12年は以前と比べると味もだいぶ変わってしまいました。一言で言うと、味が浅はかで深みが足りない。結局は、原酒の枯渇によって熟成期間の長い原酒が使えなくなってきた為か、若い原酒が沢山入る様になってしまったのだと思います。

味は変わるわ、価格は暴騰するわ、ほんとブームなんて何一つ良い事なし!

格安「焼酎」が意外な美味しさ!

尽空/焼酎

そんな山崎12年亡き後の今、DPラウンジでマッカラン12年と共に置かれていたのが「尽空(じんくう)」という名の焼酎。飲んでみると、ピリッとした刺激と長い余韻、イモ独特の臭みも少なく、飲み易いのに奥が深くてなかなか美味しいです!

価格を調べてみたところ、ボトル1本の定価はなんと1,260円!上級クラスのラウンジに置かれる様な代物では決して無いですが、普段飲みのラインナップには是非加えたいボトルですね。

ますます薄れるJALの魅力

diamond-premier-lounge-haneda

しかしまぁ、ダイヤモンドプレミアラウンジにボトル1,000円強のお酒が置かれる様になったなんて、JALも随分と落ちてしまったものですねぇ。山崎12年の件は致し方無いとして、もう少し特別な銘柄は無かったのでしょうか?

国際線ファーストクラスのシャンパンSALOMも無くなってしまったし、ますます魅力が無くなったJAL。そろそろ本気でANAへ乗り換えようかしら…(参考→JALファーストクラス搭乗記!羽田~ロンドン‐その② シャンパーニュSALON 2004とロイヤルブルーティー

ダイヤモンドプレミアラウンジで飲めるビール、および軽食の記事も併せてご覧下さい。

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