今回は、シンガポール・チャンギ国際空港にあるシンガポール航空「シルバークリス・ラウンジ SilverKris Lounge」をレポートします!ここはスターアライアンス航空会社のビジネスクラス利用者しか入れないラウンジですが、ビンボー紅組JGCの私としてはなかなか覗く機会の無いところ。
どんな世界が待っているのだろうと大きな期待を胸に訪れてみたのですが・・・、航空ファンの誰もが絶賛していたあの豪華なイメージとはかなり違っていました。
目次
3つのランクから成るシンガポール航空ラウンジ
シンガポール・チャンギ国際空港にあるシンガポール航空ラウンジには3つの種類があり、それぞれ利用クラスやマイレージランクに応じた振り分けがなされています。
- First Class SilverKris Lounge
- Business Class SilverKris Lounge
- KrisFlyer Gold Lounge
ファーストクラス向け、ビジネスクラス向けの「シルバークリス・ラウンジ」が2種類に加え、SFC(ANA上級会員)等スターアライアンス・ゴールドメンバー向けの「クリスフライヤー・ゴールドラウンジ」が1種類。
こういう上級クラス向けと上級会員向けを区別するラウンジは、他にカタール航空ラウンジ等で経験していますが、エコノミークラスでは利用出来ない上級クラス向けラウンジには豪華な内装やフルコース料理が食べられるレストランがある事が一般的。
なので今回は特に期待して訪れてみた次第であります。
T3は混雑して落ち着かない・・・
シンガポール航空のラウンジはチャンギ空港のターミナル2と3にあるのですが、先ず初めに向かったのはT3。Transfer A近くのエスカレーターを上った先にラウンジの受付があり、そこでビジネスとファーストに分けられます。
ラウンジは、エントランスとその隣にあるビュッフェを中心に3つのソファーエリアがあり、カスタマーデスクやキッズルーム、もちろんシャワー施設も完備されています。
内装はまぁまぁ洒落ていて、スペースを贅沢に取った大きめのソファーが置かれているのは流石ビジネスクラス向けと言った所。
でも下手にエリアが分かれているのでそれぞれのアクセスも悪く、なかなか扱い難いラウンジだなぁというのが正直な感想です。
それにしても凄い人!ラウンジのどこに居ても常にガヤガヤしていて落ち着かないです。ビジネスクラス利用者しかいないはずなのに、世界はいつからこんなにも豊かになったのだろうか…!?
T2は窓が無くて閉鎖的
続いて、ターミナル2にあるシルバークリス・ラウンジへ。こちらはT2の制限エリアに入ってからT1方向へ進み、スカイトレイン手前のエスカレーターを上って進んだ所の正面にラウンジエントランスがあります。
勿論こちらもビジネスクラス専用のラウンジなのですが、入った瞬間「えっ、ここがビジネスクラス専用ラウンジ?」と思わず声が出てしまうほど、天井が低く閉鎖的な所でビックリ!
どこもかしこも向かい合わせのソファーが整然と並べられただけの無機質な空間、サクララウンジにも遠く及ばない低質で古めかしいソファー、何より窓が無いので気分が落ち込んでしまいます。
唯一の救いは空いている事ですが、それでも何故か感じる多くの人の目線…。雰囲気も良くないし、ここはかなり居心地悪いです。
種類に差のあるビュッフェ
内装には不満タラタラですが、ビュッフェのメニューはなかなか種類豊富で、天心をはじめ中華系の料理がズラリ。サテー等のマレー系料理も用意されています。
カタール航空の様なレストランが無い代わりに、ビュッフェは充実させたといった感じ。でもT3と比べてT2はちょっと種類が少ないです。
ビュッフェの他オーダー式の料理もあり、メニューは日替わりでT3が2種類、T2は1種類のみ。
色々と試してみましたが、どの料理も味のレベルは上々!プリっとした触感の味わい深い海老シューマイ、ココナッツ風味の香るジャスミン米の炊き込みご飯。
オーダーメニューのラクサもクリーミーな舌触りがあってGood!飯の味に抜かりは無い様です。
ちょっと高級なワインとシャンパン
ドリンクもチェックしてみましたが、流石は上級クラス向けラウンジ。安いスパークリングではなく“シャンパン”が置かれているのは嬉しいところ!
シンガポール航空の機内では「シャルル・エドシック」を飲みましたが、ここで提供されていたのは「Piper Heidsieck」という銘柄。Extra Brutなので食事のお供には良いですが、開栓して時間が経っているのかあまり華やいだ主張は感じられず…。
このシャンパン、アマゾンや楽天で価格を調べてみたら、フルボトルが7千円~8千円ほど。空前の円安さえ終われば、買って開栓直後の味をぜひ味わってみたいものです。
シャンパンの他、T3ラウンジにはHenschke(ヘンチキ)と呼ばれるオーストラリアのシラーズと、CHATEAU CAP D′OR(シャトー・キャップ・ドール)というフランスの赤ワイン。
これらには手を付けなかったのですが、こちらも調べてみたら何だか凄い高級な値段が出てきたのでビックリ!ヴィンテージの差はあれど、一般的な下級ビジネスラウンジではまず見かけない高級酒、こういう所で差をつけているのかもしれません。
TWGの高級紅茶
アルコールの他、シンガポールでお馴染みの超有名な高級紅茶「TWG」。様々なフレーバーが用意されていますが、勿論こちらも取り放題飲み放題!
最近私はカフェインを控えているので今回は1杯だけ頂きましたが、流石は高級紅茶、これまでに体感した事の無いバニラエッセンスの様な芳醇な香りが口いっぱいに広がります!これは本当に美味しい紅茶だわ!
このTWG、空港の制限エリア内に超豪華な店舗があるので後に行ってみたのですが、まぁその辺のリプトン等と比べたら次元の違う価格です。
ラウンジで酔わせてから、お土産にぜひ買ってね~と良い宣伝になっているのかもしれません。
ちなみにAmazonや楽天でも売っていますが、ティーパック1杯分が店で飲む紅茶と同じくらいの値段です。まぁ何万円もするものじゃないので、たまには1つ買ってみようかな…。
“贅沢”が味わえるラウンジではない
ん~ハッキリ言って微妙…。高級紅茶やシャンパンがあるのは良いけど、特別扱いという点では完全にそのモットーを失ってしまっている、そんな印象を受けました。
例えば同じチャンギ空港のT1にあるカタール航空ラウンジなら、もっと豪華な内装にフルコース料理が食べられるレストランもあるし、モエシャンバーでお馴染みドバイ国際空港のエミレーツ航空ビジネスクラスラウンジも然り。
有り余るキャパシティでもって贅沢が味わえる要素が無いと、上級クラスラウンジとしては失格です。
良い噂ばかり聞かれるシンガポール航空のラウンジでしたが、なんだか長年想像していたものと違っていたな…。私の期待値が高過ぎただけなのかも…?
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