今回は、オーストリア国鉄ÖBBの特急列車レイルジェット(RJ)のチケットの買い方と、ウィーンのターミナルとなるウィーンセントラル駅へのアクセスや、乗車までの手順について詳しくご紹介していきたいと思います。
チケットはÖBB のHPから
レイルジェットのチケットは、ÖBBのHPから購入可能です。トップページから“Book ticket now”をクリックするとルート選択画面に移りますが、このページ表示速度が物凄く遅く、時には1分ほど待たないと画面が表示されないので気長に待ちましょう!
グレーの欄に出発と到着の駅名または都市名を入力すると下の欄に候補が表示されるので、任意のルートを選択、すると当該列車の一覧が表示されるので、希望の列車をクリックして予約を進めていきます。クレジットカードで決済すると、登録したメールアドレスに領収書のPDFと、Eチケット印刷画面へのリンクが送られて来ます。このリンク先でEチケットを出力し、印刷して当日持って行けばOK!
尚、決済直後であればチケットはキャンセル可能ですが、Eチケットを発券してしまうとキャンセル不可能になるので、よく確認した上で発券する様に心がけた方が良いでしょう。
とにかく安い!ÖBBのレイルジェット
オーストリアの各主要都市を結ぶ特急列車RJですが、その運賃の安さには驚かされます!今回のウィーンからグラーツまではおよそ2時間半かかりますが、2ndクラスでなんと破格の€9!ザルツブルグですら€19で行けてしまうのは凄いですよね。※価格は為替レート等により常に変化します。
フレックス運賃にも出来ますが、非常に高額なのでおススメしません。これならば、€9のチケットを破棄してでも、新たに買いなおした方が安いですよね。尚、この最安値運賃は出発のおよそ1週間前まで購入可能で、それ以降は徐々に値上がりしていきます。
1st classやビジネスクラスへのUPは、オプションで選ぶ形になります。1+2のシート配列である1st classですら、グラーツやザルツブルグなら僅か€10の追加で実現するとは、本当に安い!
Reserbation(座席指定)のオプションを選ぶと、シートマップから細かな座席指定が可能です。レイルジェットは転換不可のクロスシートですが、列車の進行方向が“Direction of travel”で表示されているので、失敗も少ないと思います。
尚、レイルジェットの乗車には「ユーレイルパス」の利用も選択肢にありますが、2nd classの3日間利用で€100以上する為、よほど沢山乗りまくるか、当日購入が前提でないと元は取れないでしょう。
ウィーン中央駅へのアクセス
さて乗車当日、レイルジェットの発着駅となるウィーン中央駅(Wien Hbf)へと向かいます。今回はSバーンで向かいましたが、ウィーン中央駅には地下鉄U1やトラムDも乗り入れているので、市内各方面からのアクセスも良好です。
2014年に旧ウィーン南駅を改良して開業したウィーン中央駅。以前はウィーン・マイドリング駅やウィーン西駅など複数の駅にターミナルが分けられていましたが、現在多くの列車はこのウィーン中央駅発着となっています。
ウィーン国際空港へも15分で行けるので、大変便利ですよね(参考→ウィーン空港アクセスはCATよりRJがおススメ!15分3.9ユーロの実力とは?)。
ウィーン中央駅には、主に西側と東側の2箇所のコンコースがあって、その内西側がメインのコンコース。これら2つの間には自由通路が無いので、移動するには一度外へ出るか、ホームへ上って行かなければならないので、ちょっと不便…。特にトラムDの発着は東側となるので、乗り換えの際は注意が必要です。
駅構内のショップ
ウィーン中央駅のメイン(西側)コンコースのグランドエリア(レベル0)にやって来ました。このフロアはこの駅一の広いエリアになっていて、飲食店やショップが軒を連ねています。
どんな店があるのかちょっと覗いてみると、飲食店はBURGER KINGやNORDSEEなどファーストフード店が主。ショップの前には座って食べられる席が用意されていて、ちょっとしたフードコートの様になっています。
モーツァルトチョコレートでお馴染みHEINDLや、定番のウエハース店Wannerのショップもあって、旅行前のお土産需要に対応している様です。
その他は、本屋やベーカリーなどターミナル駅定番のショップが幾つかあるくらい。地下に行けば大型スーパー等があるのですが、その模様はまたの機会にお伝えします。
出発番線と号車を確認
今回乗車するのは、9:58発のグラーツ(Graz Hbf)行き。電光掲示板で出発番線を確認します。列車にもよりますが、だいたい出発時刻の30~40分前に掲示が出る模様。
掲示板には“Arrival”の表示もあって、乗車する列車が何時入線するかも分かる様になっています。私が乗車するRJ559は、ウィーン国際空港発で、出発の10分前に入線の様です。
また各ホームはA~Eまで分かれており、“7A~C”の様に停車位置にも指定があります。短い編成だと、ホームの反対側には止まらないので、この点にも注意が必要ですね。
薄暗い…大屋根のプラットホーム
駅に改札は無く、そのままホームへと向かいます。
白い大きな屋根に覆われた、ウィーン中央駅のホーム。飾り気の無い殺風景なデザイン、重々しい屋根の下、限られた数の照明が照らすホームは薄暗く、まるで羽田空港国際線ターミナルの様ですね。
せっかく新しく造るなら、ザルツブルグ駅の様なガラス張りの天井で明るいホームにして欲しかったなぁと…。また、天井が中途半端に開いているので、風が吹き込んで寒いです!そのせいか、このホーム上で列車を待つ人はまばら…。
一応、ホームには待合室が設置されているのですが、何故か誰も入っていませんでした…。
それもそのハズ、中は暖房もついておらず、おまけに何だか変な臭いがしてちょっと居心地悪いです。どうせ造るなら、もっとマトモに使えるものじゃないと意味無いですよね。
と言う訳で、次回はレイルジェットに乗車、グラーツを目指します→レイルジェット2等車シートなど詳しく!ウィーン~グラーツ乗車記!
レイルジェットに関しては、次の記事も併せてご覧下さい→レイルジェットRJ乗車記!ウィーン~ザルツブルグ(1等車)
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