Vietnam Tuong Theater 鑑賞記!ベトナム・ハノイで観る舞台芸術が熱い!

今回は、ベトナム・ハノイにある「Hanoi Vietnam Tuong Theater」での鑑賞記です!本来、オペラハウスで観るハズだった公演ですが、昨日の記事の通り突然の会場変更に見舞われてしまいました…。

しかしその公演内容は、高い芸術性と見事なパフォーマンスで見ごたえ抜群!会場もベトナムの伝統を感じるステキな内装で、なかなか満足度の高い鑑賞でした。

Vietnam Tuong Theaterの場所

ベトナム・ハノイにあるVietnam Tuong Theaterがあるのは、ディープな雰囲気漂うハノイ旧市街エリア。ホアンキエム湖から400mほど西側の所に位置します。

昨日ご紹介したオペラハウスからは1km以上、道のりでは2km弱離れている他、オペラハウスの様に広い道路に面している訳でも無く、バイクが行き通う混沌とした場所に建っているので、全然雰囲気が異なります。

Hanoi-Vietnam-Tuong-Theaterチケットオフィス

入口の所にチケットオフィスがあって、Lune Producitonで購入したEチケットをここで実券に引き換えます。でも、私がEチケットの紙をチラつかせていたら、周りに居たスタッフが自ら近寄って来て、引き換えからもぎりまで全てスムーズに行ってくれました。

民族的な装飾のロビー

Hanoi-Vietnam-Tuong-Theaterロビー

中へ入るとロビー。と言っても、大きなコンサートホールにある様な広いホワイエではなく、ちょっとしたエントランスホール程度のものです。この時すでに開演の30分前に迫っていましたが、まだ客席には入れず、早々に来た人達が開場を待っていました。

Hanoi-Vietnam-Tuong-Theaterの展示

Hanoi-Vietnam-Tuong-Theaterの装飾品

外装内装共に綺麗なこの劇場ですが、オペラハウスと同じく既に100年を超える歴史があるのだとか。ベトナムの舞台芸術の発信地として重要な役割を担っているというこのTuong Theater。ホワイエ内には、民族的な物品が幾つか展示されています。

Hanoi-Vietnam-Tuong-Theaterのロビーの特設ステージ

ロビー中央には、特設のステージらしきものが設置されていました。ここは公演後にキャストが出てきてパフォーマンスが行われるのですが、その模様は後ほど。

ウェルカムドリンクが美味しい!

Hanoi-Vietnam-Tuong-Theaterのウェルカムドリンク

ロビーの一角に、何やら“REFRESHMENT”と書かれたコーナーがありました。スタッフに伺ってみると、これはウェルカムドリンクで、カップを取ってセルフサービスでどうぞお飲み下さい、との事。

Hanoi-Vietnam-Tuong-Theaterのウェルカムドリンクはセルフサービス

洒落た陶器のポットの蛇口をひねって、カップに自分で注ぎいれます。2種類のドリンクがあって、一つはレモンティー、もう一つは“Corn Silk”と言ってトウモロコシのヒゲで作られたドリンク。

「コーンシルク」なんて聞いた事ありませんでしたが、調べてみると、むくみ防止や血糖値上昇を抑える働きがある飲み物で、韓国・中国などでは薬草として使用される事もあるのだとか。日本でも一時期話題になったそうですが、知らなかった…。

Hanoi-Vietnam-Tuong-Theaterのレモンティー

今回はレモンティーを頂きましたが、これがなかなかの美味!甘口ながら、紅茶の渋み・苦味・酸味の深い味わいが楽しめます。カップもなかなか洒落ていますし、良いお持て成しを感じる事が出来ました!

伝統芸能を感じる客席

Hanoi-Vietnam-Tuong-Theaterの開演時刻

開演の25分前に、漸く客席がオープン。客席は小ホール程度の広さで、1階席の平土間は292席。2階席もありますが、チケット購入時に選択できない様になっていました。

Hanoi-Vietnam-Tuong-Theaterの客席

開演前は照明があまり点いておらず薄暗かったので、終演後に撮影しましたが、内装は日本の伝統芸能にも通じる様なデザイン。2階席には照明器具が置かれていたので、客には開放されていないのだと思います。

Hanoi-Vietnam-Tuong-Theater客席天井のシャンデリア

天井にはシャンデリアの様な照明があって、なかなかステキです!和洋折衷の様な雰囲気、これがベトナムの特徴と言えるでしょうか。

Hanoi-Vietnam-Tuong-Theaterのオーケストラピット

狭いながら、オーケストラピットも完備。今回の公演では使われなかったので、資材置き場になっていました。

眺望と座席図

Hanoi-Vietnam-Tuong-Theaterの座席

今回、私が座ったのはA17という席。一番前の列ですが、ステージを見上げて首が疲れる様な事は無く、眺望は良好!でも左端から4番目の席だった事もあって、ステージの左端の方は一部隠れて見えない所もありました。

vietnam-tuong-theater座席表

しかし、1席でも中央へずれるとチケット価格が倍近くに跳ね上がるので、そういう意味ではお得な席だったのかもしれません。今回私が座った席の様に、2つのカテゴリーの境目がおススメです。

見ごたえ抜群のパフォーマンス!

Hanoi-Vietnam-Tuong-TheaterのLANGTOI-MYVILLAGE

さて、今回の公演は“LANG TOI – MY VILLAGE”という演目。ベトナムのとある伝統的な村をテーマに、竹を使ったアクロバティックなパフォーマンスが繰り広げられます。

公演中は撮影禁止なので写真はありませんが、公式の紹介PVがあるのでご覧下さい。これまでに見た事の無い様な演出で、暖かみのある村での人々の私生活や営みが見事に再現されたショーは、なかなか見ごたえがあって面白かったです!

PVでは分かり難いですが、ステージ中央部を中心としたシンメトリックな配置の場面も多く、竹を使ったシンプルな素材ながら色彩豊かなシーンも多く見られました。その為、なるべく客席中央の方が美しく見えると思いますが、チケット代が跳ね上がるのがネック…。

Hanoi-Vietnam-Tuong-Theater楽器

サウンドは、ステージ両脇の民族楽器の演奏、また演出によってはステージの裏側から音が聴こえてくる場合もありました。臨場感のある生演奏ですが、マイクで音を拾っているので、半分以上がスピーカーから聴こえてきてしまうのがちょっと残念。

Hanoi-Vietnam-Tuong-Theaterの民族楽器

でも小鳥の鳴き声や水の音、天候の変化などあらゆる自然の情景が音で再現され、その表現力たるや見事!作曲家の一人としては、非常に興味深いものでした。

芸術性の高い公演は見る価値あり!

Hanoi-Vietnam-Tuong-Theaterの公演修了後

公演はおよそ1時間10分ほど。公演後ロビーに出ると、キャストが総出でお見送りの演奏です。観客に西洋人が多い為か、沸き立つ歓声が凄い!

Hanoi-Vietnam-Tuong-Theater

Vietnam Tuong Theaterで観る“LANG TOI – MY VILLAGE”、なかなか上質で心に残る公演でした!チケット価格は私が鑑賞した席でおよそ3,150円と、ベトナムの物価を鑑みれば決して安いものではありませんが、ベトナムの伝統を芸術性の高いステージで観る事が出来るとあれば、決して高いものでは無いと思います。

hanoi-opera-houseで観るLANGTOI-MYVILLAGE

出来れば、これをオペラハウスで観たかった…。この公演は、今年12月までこのVietnam Tuong Theaterとオペラハウスで上演されていますが、上記の公式PVが2016年にUPされたものである事から、定期的に上演されているのかもしれません。

ベトナム・ハノイを訪れる予定のある方は、是非この芸術的なステージを鑑賞してみて頂ければと思います。この公演のチケット手配については、昨日の記事をご覧下さい→ベトナム・ハノイ「オペラハウス」チケット購入はこのサイトから!

ベトナム・ハノイの観光スポット、両替、空港アクセス等については、旅行ガイドのページも併せてご覧下さい→ベトナム・ハノイの旅行ガイドと“1人旅”体験レポート!

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