マレーシア航空でシドニーから成田への帰り、乗継のクアラルンプール国際空港ではキャセイパシフィック航空ラウンジを利用しました。
キャセイのラウンジと言えば“ヌードルバー”、しかしこのクアラルンプールのキャセイラウンジには香港や羽田にある様なオーダー式のヌードルバーは無く、ビュッフェ式の料理がちょっと置いてあるだけ…。
JAL指定(※現在は変更されています)でもあるこのラウンジは日本人の利用機会も多いかと思いますが、そんな必要最小限の設備なキャセイパシフィック・ラウンジをレポートしたいと思います。
サテライトにあるJAL指定ラウンジ
午後8時ごろクアラルンプール国際空港へ到着。KL空港は羽田や成田と違って出発導線と到着導線が分かれていないので、飛行機を降りてすぐに他の搭乗口等へ行けるので便利ですね。
この後、成田行きは23:30なので、それまでの間ラウンジで休憩しようと思いますが、マレーシア航空ゴールデンラウンジは往路で利用したので、同じサテライトターミナルにあるもう一つのワンワールド・ラウンジCATHAY PACIFIC First and Business Class Loungeを利用してみたいと思います。シドニーからの飛行機も同じサテライトターミナルに到着したので、ターミナルの移動の必要が無くて楽です。
キャセイパシフィック航空ラウンジがあるのは、ゴールデンラウンジ等と同じくサテライトのレベル2フロア。この辺りは空港ラウンジが7~8個も集まるエリアなので、どれがキャセイなのかちょっと迷いました!
このラウンジはJAL指定ラウンジ。今回はマレーシア航空に搭乗ですが、ワンワールド・サファイアのステータスを使って入室したいと思います。
グループ席中心のシート配列
レセプションを抜けて行くと、ラウンジはやや広い一続きのワンフロア。所々に柱があるので開放感はありませんが、せせこましい感じはありません。この時は誰もおらず私一人でしたが、1時間後には大部分の席が埋まるほどに混雑してきました。
ラウンジ内に特別な装飾は無く、白塗りの天井や壁、所々に木目調の家具があるだけの無機質な空間。しかし、黒光りの床に照明が反射してちょっと星空ちっくな演出が垣間見えます。この点はゴールデンラウンジのそれに似せているのでしょうか?
ソファーは全てが独立シートですが、4人で向かい合わせになるグループ配列が殆ど。個人で利用するケースの多いラウンジにおいて、これはちょっとマイナスポイントですよね。僅かにある2人掛けのペア席が人気の的になりそうです。
電源は壁際のみ。上記の理由もあって、必然的に壁際から埋まっていく感じでした。
ラウンジ奥にはビジネスコーナーがあって、PCデスクが8席。タブレットやノートPC全盛の時代に、これだけの席が埋まる事ってあるのでしょうか?
ヌードルはセルフサービス
ビュッフェコーナーはラウンジ中央の一箇所のみ。種類こそ少ないですが、料理からドリンクまで一通りは揃っている様に見えます。
料理のメニューを見てみると、ホットミールは4種類。料理名は左から「季節の温野菜」「若鶏の照り焼き」「カルボナーラソースのパスタ」「ピラフ」。この内ピラフを少し頂いてみましたが、ややマレー臭がするものの普通に食べられるレベル。勿論、特別美味しいという訳ではありません。
その隣にはセルフサービスのヌードル。これはキャセイラウンジお馴染み“ヌードルバー”の代わりと言って良いのでしょうか?完全作り置きの麺ですが、米粉ヌードルならそれほど伸びる心配は無いのかもしれません。
サラダもありますが、ちょっと鮮度に欠けた葉物野菜…。ミニトマトも不揃いで、ちょっと口に運ぶ気にはなれませんね。
後は、2種類のサンドイッチとケーキがあるだけ。料理と言えるのはそのくらいでしょうか。これら全てをフルコースで味わえば、それなりに腹は満たせると思いますが…。
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ワインの銘柄をチェック!
アルコールも少ないですが、一応ワイン・ウィスキー・ビールは置いてある様です。ワインは赤・白共にAltos del Plata Chardonnay 2016、ボトルの市場価格は1,500円ほど。
ウィスキーは4種、どこのラウンジでも見かける超お馴染みの銘柄です。
ビールはタイガービールを含む2種類。勿論サーバーは無く、缶ビールが冷蔵庫に置いてあるだけです。ソフトドリンクはコーラが中心。尚、KL国際空港では搭乗口の手前で手荷物検査があるので、お土産としてここから持ち去る事は不可能です(笑)。
何もせずに落ち着くには良いかも?
このキャセイパシフィックラウンジの印象としては、手狭な空間に必要最小限の設備が備わっているという感じ。搭乗前にちょっと一服するという、ラウンジ本来の利用目的であればこれで十分!むしろ、どデカいマレーシア航空ゴールデンラウンジよりも、こちらの方が落ち着きます。
ただ、日本語の新聞や雑誌が置いてあるなど一応JAL指定ラウンジとしての役割は果たしているものの、座席配置やミールの種類・質などを見ると、まるで国際線のラウンジにあまり力を注がないJALの方針がそのまま表れているかの様です。ミールの種類は少なくても、せめて一品だけでも魅力的な料理があればポイント高いんですけどね。まぁ乗継利用ならこれで十分!次回は最後の搭乗となったKL~成田のマレーシア航空のシートおよび機内食をレポートします→マレーシア航空ビジネスクラスA330の最後尾で眠れるか?7Aの席を体験!
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