シンガポールに念願のファーストラウンジ誕生!QANTAS Singapore First Lounge

遂に誕生したカンタス航空のシンガポール・ファーストラウンジ!

シンガポールのチャンギ空港には、長い間ワンワールド・エメラルド会員向けのラウンジが無く、大衆的なビジネスラウンジで過ごす事を余儀なくされていましたが、ウィルス騒動直前の2019年12月に念願のファーストクラスラウンジがオープン!

ビジネスラウンジでは決して味わえない、一流ホテルを思わせる様な極上のサービスを詳しくレポートします!

カンタス航空ファーストラウンジの場所

今回訪れたカンタス航空ファーストラウンジの場所はこちら。同じカンタス航空ラウンジでも、ビジネスクラス向けとは別の場所にあるので注意が必要。

ターミナル1のイミグレーションを抜けて右の方へ進み、エスカレーターで一つ上の階へ上がった所にあります。

ラウンジの入室条件は、ワンワールド加盟航空会社のファーストクラス利用者、およびエメラルド会員と同行者1名。営業時間は、カンタス航空のフライト出発4時間前~最終便出発時刻まで。

この日は15:00~オープンだったので、それまで他のラウンジで時間を潰して待っていました。訪問の際は、予めカンタス航空のフライト時刻を調べておいた方が良いかもしれません。

丁寧な対応、洗練された空間

中へ入ると、金の板を貼り付けた様なデザインのカウンターが3つ。レセプションの対応はとても親切丁寧、またスタッフの誰一人としてマスクをしていない点も好感が持てます!

レセプションを過ぎると真っ直ぐに伸びる通路があり、その右側に多種のソファーやデスクを配置したラウンジエリア、その先へ行くとダイニングとバーカウンターがあって、一番奥の突き当たりは厨房になっています。

ラウンジエリアは落ち着いた色合いの内装で、所々に大理石の大きな柱と球型の洒落た照明を配置。天井は低いですが、白と木目を基調とした贅沢な空間です!

各テーブルの足元にはコンセントを配置。ドカっと座れる大き目のソファーでさぞかし寛げそうですが、どの席も向かい合う配置ばかりで、プライベート感のある場所が殆ど無いのは少し残念なところ。

座席の数も少なく、このラウンジエリアにある座席数はざっと見で40。案の定、私の入室から程なくして次第に混雑が始まり、1時間程度でほぼ満席になってしまいました!

このラウンジで寛ぐなら、後述するダイニングに居座るのが得策かもしれません。

尚、通路のレセプション寄りにはサニタリースペースがあり、男子トイレの個室は洗面台付きのVIP仕様。シャワーは6室くらいあって、利用の際はトイレへの導線途中にある専用のカウンターで申し込みます。

2フロアある広々ダイニング

ラウンジエリアの先はダイニングになっていて、2~4人掛けのテーブル席とカウンターが数席、路を挟んだ向かい側にバーカウンターがある他、ここと同じ広さのダイニングがこの奥にもう一つあって、なかなか広々とした所です!

今回はここでの食事目当てに訪れましたが、私と同じオープンと同時に入室した数グループが皆一斉にこのダイニングへまっしぐら…。みんな考えてることは一緒なんですね(笑)。

ここには係員が多数居て、客がダイニングに差し掛かるとすかさず声をかけてテーブルへご案内。高級ホテルを思わせる様な一流の所作で持て成してくれますが、流石に慣れない内は緊張して落ち着かない…。

ただ、テーブルでPCを広げている人もいますし、皆食事が終わってもそのまま居座り続けている客が殆どなので、気を張る必要は一切なし。私もここで2時間以上、スマホ片手に寛いでいました!

食事メニューとシャンパン

このダイニングで食べられる食事のメニューがコチラ。左半分が食事メニューで、右半分がドリンク。箇条書きの様になっていないので少し読み難いですが、前菜とメインが5種類ずつに加え、軽食、サイドメニュー、そしてデザートが4種類。

アルコールはワインを中心にビール、カクテルなど一通り揃っている模様。

シャンパンはKL空港のマレーシア航空ラウンジと同じDuval Leroy。しかし注ぎ方が一流だと、なんだか味まで違ってくる様な…(笑)。

お通しでオリーブが出て来るのもGood!スペインで食べた味には敵いませんが、風味豊かな2種類のオリーブ、酒が進みます!

上質な前菜と美味しい魚料理!

今回は前菜とメイン、デザートの3コースで注文してみましたが、前菜は「Heirloon tomato with buffalo mozzarella, basil, balsamic and colive oil」というメニュー。

真っ白な大皿に盛られたカラフルな前菜にテンションが上がってきます!

このメニュー、どこか他のラウンジでも食べた気がしますが、仄かな甘みを感じるパプリカに臭みも癖も全く無いモッツアレラ。これまたシャンパンがよく進みます。

そしてメインは「Barramunde with polenta, basil and zucchini sauce」という魚料理。素朴で優しい香りが食をそそります!

外はしっかり焦げ目、中はホクホク柔らかな白身魚、これがなんと上品で美味しい事!余計な雑味が無く、素材の味が生きたとても上質な味わいです。

メニューに記載の文章によると、このダイニングで提供される食事は全てNeil Perryというオーストラリアのシェフが監修しているそうですが、“美味しい料理の基礎は最高の食材を調達する事だ”と謳う氏の強い意気込みが伝わって来る様な気がします。

絶妙な甘さの極上スイーツ!エスプレッソも美味!

デザートは「Chocolate and hazelnut cake with caramel and banana ice cream」をチョイスしましたが、これがまた美味!絶妙な甘さのチョコレートケーキに、ミルキー&フルーティーなヘーゼルナッツアイス。

これが無料で食べられるなんてほんと幸せ!だから修行は辞められないんです(笑)!

余りにも美味しかったので、デザートをもう一つ注文!こちらは「Pandan and kaya sponge with pineapple, lemongrass and champagne jelly」。

シャンパンテイストのムースやゼリーがこれまた上品な味わいで、薄く刻まれたフルーツが最高のアクセント!とても贅沢なスイーツ、ご馳走さまでした!

食後に頼んだデザートワインは「Voyager Estate Project 2018 Cane Cut Semillon Margaret River WA」という銘柄。

あまり聞き慣れない名前のワインですが、初めに草のテイストが先行し、後から甘みが広がるちょっと不思議な味。しかし結構ハマります。

最後はエスプレッソのシングルで総締め。酸味が先行し、後から強い苦味がジワっと来る美味しいエスプレッソ!ポルトガルで飲むよりもさらに苦味が強く、甘いデザートの後にはぴったりです。

絶対に訪れるべき上質なラウンジ!

いや~美味しかった!料理の味もサービスも、これまで訪れた世界のワンワールド・ファーストクラスラウンジの中で間違いなくナンバー1!飾らないカジュアルな雰囲気の中で最高の持て成しが受けられる上質なラウンジでした!

エメラルドステータス保持者で機会のあるの方は是非ご利用下さい!次回は、これまた新しく出来たカタール航空のプレミアムラウンジをレポートします→カタール航空「プレミアムラウンジ」潜入レポ!シンガポールのNEWラウンジ

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