シドニー空港「入国審査」自動化ゲートと優先レーンの効果は?

“厳しい”と有名なオーストラリアの入国審査および税関。その分、入国審査に長い時間を要する原因になっているかと思いますが、近年は自動化ゲートの導入によってその待ち時間はかなり改善されたのだそう。

今回私はシドニーへビジネスクラスで到着したので、このイミグレーションは優先レーンを使用できるのですが、その自動化された最新システムがどの様なものか、また優先レーンを通った場合どのくらいの時間で手続きが完了するのか、体験してみました。

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ePassport Self Serviceの端末と自動化ゲート

昨今の世界的な旅行者の急増により、入国審査の混雑は世界的に問題になっているかと思いますが、オーストラリアでは数年前から自動化ゲート「SmartGate」による入国審査が導入された事で、待ち時間が大幅に縮小されたのだとか。

シドニー空港スマートゲート端末

飛行機を降りてイミグレーションの方へ歩いて行くと、所々壁際にこの様な青い機械が置いてありました。これはSmartGateを利用する場合に手続きを行う端末で、パスポートを読み取り部分に置いてから幾つかの質問に答えて(日本語対応)、出てきたチケットを持って入国審査場へ進めば良いらしい。

でも別にここでの手続きが必須でもない様で、特に今回私は優先レーンが使える「エクスプレスパス」を持っているので、ここでは何も行わずに先へ向かいました。

シドニー空港入国審査場入口

その先へ進むと、入国審査場の入口。マレーシアの様な大行列を予想していたのですが、マジで誰も並んでおらずガラ空き!奥で待ち構えている係員の視線が痛いくらいです。この時は朝の10時頃、シドニー空港の混雑ピーク時間帯ではない様ですね。

入国審査場の優先レーンへ!

シドニー空港入国審査場のレーン

入国審査場は3つのレーンに分かれています。先ほどの端末で手続きを行った場合はePassportへ、それ以外の人はNon-ePassportのレーンへ進めば良いのですが、私はエクスプレスパスを持っているのでExpressのレーンへ進みます。

シドニー空港入国審査場優先レーン/エクスプレスパス

このエクスプレスパスは機内で配布されたもの。今回はマレーシア航空のビジネスクラスで到着したので、この様な優先パスを貰うことが出来ました。(参考→マレーシア航空ビジネスクラスでフルフラットベッドの寝心地を確かめる‐KL~シドニー搭乗記

私はここへ来るまでの間ePassportの手続きを行いませんでしたが、それを同じ様な端末がここにもあって、操作をして先へ進むと今度は生体認証の登録。ここまで全て機械ですが、最後だけ有人のカウンターがあってパスポートを渡します。

エクスプレスパスも一緒に渡したのですが、何故か回収されずに返されてしまった…。余りにも空いているから、次回使えという事なのかな…?

因みに、審査官からは何も質問されませんでした。

複数のレーンに分かれた税関

シドニー空港手荷物受け取り

ものの5分もかからずに入国審査終了!荷物を受け取ってから向かうのは、厳しくて有名な税関!今回は薬も食品も何も持ち込む物は無いので心配する事はありませんが、やはり緊張はしますよね。中には、風邪薬を聞かれて誤って「ドラッグ!」と答えて別室に連れて行かれた事例も聞きますし、一応油断はしない方が良さそうです。

シドニー空港の税関

成田や羽田の税関は誰がどこを通っても構いませんが、ここでは幾つものレーンに分かれていました。どうやら申告の内容によって通るレーンが異なるらしい。

ここでは入国カードを入口に居る係員に提示したところ、進むべきレーンを番号で言われました。私は「No.2!」と言われたので2番のレーンへ。そこで入国カードを渡した所、「コーヒー、オカシ、モッテナイネ?OKサヨナラ!」と言われて即終了…。何とも呆気ない税関、緊張してソンした!

やっぱりスタンプは押して欲しい~

結局の所、飛行機から入国審査場までが5分、入国審査に2~3分、荷物が出てくるのを待つのに5分、そして税関に5分と、計20分弱で自由の身になれました。優先レーンではない一般の方はもう少しかかるのかもしれませんが、先ほどの入国審査場では誰も並んでいなかったので、殆ど変わらないと思います。

日本国パスポート

しかし今回、有人のカウンターも通ったにも関わらず、入国スタンプを押される事はありませんでした。出張族で世界を飛び回っている人にとっては煩わしいものかと思いますが、私の様な個人の愛好家にとっては旅の記念の一つ。

オーストラリア入国スタンプ

因みに、これは私が今から10年ほど前にオーストラリアへ訪れた時に押してもらった入国スタンプです。別に大したデザインではありませんが、やはり旅の記録にはなりますよね。今後、世界中で自動化ゲートが普及してくると、やがては世界中から出入国スタンプの捺印が無くなってしまうかもしれません。

シドニー空港到着ロビー

と言う訳で、オーストラリア・シドニーの入国審査を優先レーンで体験しました。折角のエクスプレスパスも、これ程ガラ空きの入国審査場ではその効果を全く実感できませんでしたが、結果的にスムーズに入国できたのは良かったです。

各々の手続きに関しては、行く先々で色々な機械があって一見すると難しそうに思えますが、案内に従って一つ一つこなしてゆけば何も難しい事は無いと思います。後は、入国スタンプも銀行ATMの様に自動で捺印(印刷)してくれる機械があれば嬉しいんですけどね~。

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