その①に引き続き「マレーシア航空ビジネスクラス搭乗記」、今回は機内食レポートを中心にお伝えします。機内食は“成田発”という事で、和食を模した様な前菜から始まり、メイン料理は事前に予約しておいたChef on Callのスペシャルメニューを堪能!ちょっと長くなりますが、最後までお付き合い頂ければ幸いです!
目次
メニュー表が貰えるとは限らない
ビジネスクラスで一番の楽しみは機内食!先ずはメニュー表を貰って何があるのか吟味したい所ですが、待てど暮らせどCAがメニュー表を持って来る事は無く、前菜やデザートのセレクトも口頭で料理名を言われてその中から選ぶのみ。
JALのビジネスクラスでは先ず最初にメニュー表が配られたものですが、マレーシア航空では違うのでしょうか?
英語が不慣れな上にアジア系の人のゴモゴモした英語では、どんな料理なのかサッパリ分かりません…。はじめ、マレーシア航空のビジネスクラスにはメニュー表が存在しないのかと思いましたが、後に私の方から「メニュー プリーズ」と言ったら持ってきました。なんだ、ちゃんとあるじゃん!この後に搭乗する他の便では、きちんと最初にメニューが配られる便や、また配られなくても座席のシートポケットに最初からメニュー表が入っている便もあったり…。何だか路線によってえらくサービスが異なるなぁと、ちょっと不信感…。
シャンパンは羽田ファーストラウンジと同じ銘柄
メニュー表の話はさて置き、ミールサービスが始まりました!先ずはテーブルクロス、真っ白な生地に筋が入ったデザインで、埃も無く清潔なものです。
ただ、テーブルの軸には残念ながら前の人食べた残りかすの様なゴミが…。こういう所の清掃は、なかなか難しいのかもしれません。
先ず最初に提供されるのはドリンク。後から貰ったメニュー表によると、アルコール類は結構種類が豊富で、シャンパンと赤・白ワイン合わせて8種類、その他ビールや各種リキュール、またウイスキーは私が好きな「Glenlivet」をはじめ4種類もありました。
■デュヴァル=ルロワ フルール・ド・シャンパーニュ・プルミエ・クリュ NV(750ml)泡 Duval-Leroy Fleur de Champagne Premier Cru NV
シャンパンは「DUVAL-LEROY(デュヴァル・ルロワ)」。これは羽田空港のJALファーストクラスラウンジでも提供されているもので、市場価格6,000円もする銘柄です。程よい甘みにフツフツと湧くエネルギーを感じ、なかなかGood!JALの「デュラモット・ブラン・ド・ブラン」と良い勝負ですね(参考→羽田空港JALファーストクラスラウンジ潜入レポート!)
ドリンクには“ナッツ”が付いて来ます。皿には乗せられず、袋ごと渡されるだけ(笑)。例の如く、ここで乾物を食べてはいけませんね。
それにしても今回の成田発クアラルンプール行きは、気流の悪い所を飛ぶ事が多く、1回目の食事中は絶えず機内が揺れていました。にも関わらず、ドリンクは毎回グラスギリギリまで注がれるので、手で持っていないとこぼれます!それを避けようと一口二口飲むのですが、少し飲んで7割くらいまで減ったらすぐ注がれてしまうので、なかなか気が抜けません…。
以前もどこかで体験したのですが、アジア系の人ってどういう訳かグラスなみなみに注ぐ人が多い印象を持ちます。気が利いて有り難いと言えばそうなのですが、それよりも揺れを想定した気遣いの方が有り難かったり?
話題の「サテー」の味は如何ほどか?
ドリンクに続き、話題のサテーが運ばれてきました!マレーシア航空の看板商品の一つ、ビーフとチキンの2種類があって、「ミックス」と言えば2種類頂けます。
計4本あって少し多いかなと思ったのですが、写真で見るより一つ一つが小ぶりなのでペロリ!ピーナッツ入りの甘口ソースで、私はどちらかと言うとチキンの方が好み!ビーフも美味いですが、少々パサつきます。
「前菜」と「茶そば」
前菜は以下の3品から選択、それぞれに「茶そば」が付きます。
- Grilled Chicken Breast
- A Selection of Japanese Delights
- Cream of Green Pea Soup
私は“ジャパニーズ何とか”を選択。この時、パンと茶そばも合わせて一つのトレーに乗せられて運ばれてきますが、この後のメイン料理の時は前菜の皿だけが取り替えられます。
このメニューは、半生(?)の魚介類が2種。ホタテは噛めば噛むほど味が染み出てきてGood!甘酸っぱいジュレも美味しく、付け合せの梅のソースが口直しに最適です。
茶そばは、お茶の味も香り立ちも無し。でも付属の“麺つゆ”がなかなか美味でした!
NOODLE SAUCEとだけ書かれた麺つゆ。茨城県土浦市の製造となっています。
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メインはChef-on-Callのスペシャルメニュー
前菜の後はメイン料理!成田~クアラルンプール線では「子羊のオーブン焼き」など4つのメニューから選択となっていますが、私は事前にChef on Callのスペシャルメニューをオーダーしていました。はじめ、担当のCAに伝わっていなかったのか、間違ってメインメニューのオーダーを取りに来たので「スペシャルメニュー」と言うと、直後に男性チーフが持って来てくれました。
私がオーダーしたのはSeafood Coconut Curry。日本発ではこれが無難だと口コミ情報を得て選択したのですが、確かになかなか美味!ココナッツミルク風味のパラパラライス、具のフィッシュは凄く柔らかく、プリプリの海老も入っていて、後に引く辛さが程よく、これを選択して正解でした!
このChef on Callメニューについては、こちらの記事も併せてご覧下さい→【Chef-on-Call】メニューを食べ比べ!マレーシア航空ビジネスクラス機内食
デザートとコーヒーの味
デザートは以下の3種から選択。
- Green Tea Paris Brest
- Haagen-Dazs Ice Cream
- Seasonal Fruit
ハーゲンダッツは少量のタイプ。スーパーで198円で売っているやつです。JALだとエコノミークラスでもこの倍の容量のハーゲンダッツが出てくるのに、ちょっとこれだと物足りない感じ…。
しかも“食べ頃”を通り過ぎて“溶け頃”で出てきました。カッチカチの状態で出て来るJALとは間逆ですね。その他のフルーツに関しては、別の便で試しましたので別の機会にお伝えしますが、創作デザートを期待していただけにちょっと残念。
コーヒーは5種類くらいから選べる様ですが、この時点ではまだメニューをもらっていなかったので「ホットコーヒー」と言ったら、普通のブレンドコーヒーが出てきました。ブラックで頂きましたが、仄かな苦味と後に引く余韻があって悪くありません。付け合わせのクッキーもGood!
ちなみに“Tea”は紅茶から日本茶までなんと計9種類!本当にこんなに用意できるのか疑う程です(ティーパックなら可能か?)。
アラカルトメニューも試食!
マレーシア航空のビジネスクラスでは、1回目の食事の後到着の2時間前まで好きな時に注文できるアラカルトメニューが用意されていますが、成田発便では以下の4品。
- Egg Noodles
- Tandoori Chicken Baguette
- Seasonal Fruit
- White Chocolate Cookies
上記の通り、メニュー表を貰えていなかったので初め何があるの分からなかったのですが、到着の2時間半ほど前になった時にCAさんがオーダーを取りに来ました。ヌードルとサンドイッチがあるけど如何?との事だったので、両方オーダーする事に。
先ず頂いたのは「エッグ・ヌードル」。注文から僅か2分足らずで出てきました(笑)。麺はチリチリで完全なインスタント、スープはコショウが効いているが薄味。でも具はなかなか美味で、魚のつみれ、鶏肉、海老がゴロゴロ入っていてGood!長ネギ、チンゲン菜もシャキシャキで臭み無し。
マレーシアのヌードルと言えば、下手をすると独特のアジア臭漂うものが出て来る事もありますが、これは日本人の口にも良く合うと思います。
もう一つ、サンドイッチは「タンドリー・チキン・バゲット」。冷蔵物なのか、パンも含めてとても冷たいです。具はチキンと玉ねぎ、レタス。初めに出てきたサテーに似た味付けで美味しいですが、かなり薄味。地上で食べるとかなり美味しいと思います。
最後にデザートワイン「Chateau Lange 2012」を頂いて終了!デザートの名の如く、メチャクチャ甘い白ワインでした!
プレミアレーンのチケットが貰えず…
今回搭乗したマレーシア航空のビジネスクラス。フルフラットにもなる独立シートで快適なフライトだった事は言うまでもありませんが、サービス諸々については幾つか不満な点が残りました。
機内食メニューが配られなかった事もそうですが、それ以上に問題なのは、クアラルンプール国際空港の入国審査場で必要な「プレミアムレーンのチケット」が貰えなかった事。
これが無かったが為に、エコノミークラスの人と一緒に1時間以上にもおよぶ入国審査待ちの行列に並ぶ羽目になってしまいました!※このプレミアレーンチケットは既に廃止されています。現在、KL国際空港のプレミアレーンはビジネスクラスのボーディングパスを提示するだけで利用可能です。
私は今回シドニーが目的地ですが、往路はクアラルンプールでストップオーバーするのでこのチケットが必要です。それを知ってか知らずか、はたまた勘違いなのか…。お陰でえらい目に遭いましたよ…(参考→クアラルンプール入国審査でプレミアレーンに入れなかった話)。この後に搭乗した「シドニー→KL」では、KLで入国する意志を伝えていないにも関わらず、きちんと機内で配られましたから、やはりCAの勘違いなのでしょう。全体的に2名程いる男性チーフの対応は素晴らしいのですが、女性CAのサービスはB級品。これは4回の搭乗全てで感じた事なので、どうやらその様な風潮は確かな様です。
機内食の味もなかなかですし、ドリンクの種類も豊富。決して気分を害する様な悪い対応はありませんでしたが、多少“演じて”でも上流階級の様なお持て成しがあれば、尚心躍るんですけどね~。
マレーシア航空ビジネスクラス搭乗記、まだまだ色々と書き足りませんが、取りあえず一旦ここで〆て、シートの詳細などはまた別の機会にまとめてお伝えしようと思います。「その①」およびその他の路線の機内食レポートも併せてご覧下さい→マレーシア航空A330ビジネスクラス搭乗記!成田~KL①広々シートとCAのサービス
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