ウィーンから特急列車(レイルジェット)に乗ってグラーツにやって来ました!グラーツはオーストリア第2の都市と言われていますが、観光地としてはあまり知られていないですよね。
今回2日間の滞在でしたが、確かに目立った観光スポットは無く、目的が無ければちょっとつまらない街に思えてしまうかもしれない、そう感じました。でもオーストリアならではのグルメ・カフェ、そしてコンサートは健在!そんなグラーツの街の概要を、現地からレポートでお伝えします。
世界遺産の街「グラーツ」
ユネスコの世界遺産に登録されているオーストリアのグラーツ。バロック・ゴシック・ルネッサンス様式など歴史的な建物が、中欧で最も良好な状態で維持されているとして、登録に至ったのだそう。
街の中心部を歩いてみると、確かに歴史的な建物が目立ちます。ウィーンのケルントナー通りにある様な、近代的な建物は一切見当たらず、中世の時代にタイムスリップしたかの様な印象です。
街の“足”はトラム。グラーツ中央駅から旧市街広場までは、トラムが何系統も走っているので便利です。歴史を感じる建物の間を縫うように走る姿は、なかなか情緒あって良いですよね。
ウィーンと同様、この街でもクリスマスっぽい露店が出されていました。旧市街中心部はオシャレなカフェも多く、また女性が好みそうなブティックやフレグランスのショップ等も見かけます。綺麗な街を眺めながら、カフェのオープンテラスでコーヒーを一杯やりたい所ですが、この時期既に朝晩の気温が氷点下に下がるほどの寒さ!夏場に来ると良いかもしれませんね。
楽友教会ホールとオペラハウス
今回の旅の目的は、コンサートの鑑賞。ウィーンでは楽友教会ホールと国立オペラ座で鑑賞しましたが、ここグラーツにも「ムジークフェライン」と「オペラハウス」があります。今回はこの2箇所でコンサートを鑑賞しましたが、豪華な装飾と優雅な社交場は健在!
流石に演奏の質はウィーンフィルと比べると遥かに落ちますが、価格はウィーンの半額程度とお手ごろなのは魅力的!各ホールの公演レポートについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。
英語メニューが少ない“非”観光都市
そんなグラーツの街ですが、そこら中に観光客が居るチェコのプラハやポーランドのクラクフとは違って、街を歩いているのは市民生活を送る現地の人々が殆どという印象を持ちました。やはり“観光都市”という訳ではない様で、その為か市内の英語通用度はいまひとつ…。
勿論、こっちの人達は大概英語がみな堪能なので、レストランや観光地で英語での会話は全く問題ありませんが、最も困ったのはレストランやカフェのメニュー。店頭のメニュー表記はドイツ語のみ、店内で渡されるメニューも大概ドイツ語オンリーである場合が多く、英語メニューがあったとしても、ドイツ語の料理名の下に小さく併記されているのみです。
“Suppe”とか、ドイツ語のメニューも一度覚えてしまうと何てこと無いですが、なれないドイツ語にてこずっていると、すぐ店員が来てせかされてまい、焦ります…。
ウィーンに居た頃より、はるかにドイツ語の解読を強いられるケースが多くあるのは事実。でも、現地の言葉を覚えて帰るのも、旅の醍醐味だったりしますよね。
と言うわけで、オーストリア・グラーツからお伝えしました!この後は帰国の途に着き、また順を追ってお伝えしていく予定です。
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