ウィーンと違って夜遅くまで営業している店が少ないオーストリア・グラーツの街ですが、このヴァピアノーは深夜0時まで営業していて便利!またセルフ式レストランで気兼ねせず食事ができるのもGood!
ただし、ちょっと特殊な決済システムを採用しているので、その辺りを詳しく見ていきたいと思います。
目次
グラーツ楽友協会の隣にあるレストラン
今回ご紹介するイタリアンレストランVAPIANOがあるのは、グラーツ楽友協会のすぐそば。しかも双方のエントランスが向かい合っているので非常に分かり易く、コンサート後の食事にはピッタリです。
レストランはガラス張りで店内が見えるので、混雑状況も事前に分かって良いですね。この時は22時をまわっていましたが、空席率は半分程。
営業時間は10:00~24:00(日曜日は11時~23時)。グラーツ滞在中は22時以降にオープンしているレストランを探すのに苦労しましたが、ここは遅くまで営業していてほんと助かりました!
独自のカードによる決済システム
入店すると、まず初めにカードを渡されます。これを何に使うのか分らず右往左往していたら店員が寄って来て、使い方を丁寧に説明してくれました。
先ず、店内には“PASTA & RISOTTO”や“PIZZA & LASAGNE”等それぞれメニューごとにカウンターがあって、料理の注文はそこで行うとの事。
口頭で注文をすると、カウンターにあるリーダーにカードを乗せる様に指示されます。乗せるとこの様に注文した料理の金額が表示されて、カードにチャージされる様になっています。
そしてフードコートでもお馴染みの“札”を渡され、これが光ったら注文したカウンターへ行って料理を受け取ります。以上を繰り返し、退店時に入口付近のレジでカードにチャージされた金額を支払うという仕組み。カウンターのシェフは「Have a nice day~!」とリップサービスを欠かさないなど愛想も良く、なかなか好感の持てる対応です。セルフ式レストランだと無愛想な所が多い印象を持っていたので、これは意外!
真新しくオシャレな店内
店内は“オーガニック”とか“素材の味”的なアピールが感じられるインテリア。まだ出来て間もないのか、床や壁、家具一式が真新しいです。
座る席は特に指定されず、また注文する前に先に席を確保しても構わないとの事。料理の配膳の都合上、やはり注文カウンターに近い席は人気らしく、その辺りはほぼ満席でした。
カウンターから離れた一番奥の方の席を確保しましたが、足の不安定なハイチェアでちょっと座りにくいのが難点…。カウンターからの距離が長いと料理を運んで来るのも一苦労なので、やはりなるべくはカウンターの近くの席を確保するのが望ましいでしょう。
イタリアン専門のメニュー
VAPIANOはイタリアン専門店。メニューはパスタ、ピッツァ、リゾット、ラザニアなど、ド定番のイタリアンメニューが並んでいますが、種類としてはそれほど多くは無い印象です。メニュー表の構成からしてPASTAとPIZZAがメインで、その他がサイドメニューという扱いでしょうか。
ピッツァやパスタ、サイドメニュー共に、価格は€7~€11程度。比較的リーズナブルな方だとは思いますが、セルフ式である事を考えると妥当かも?メニュー詳細は、店舗HPをご覧下さい。
アルコールはボトルワイン(€10~€25程)が中心。今回はアルコールは飲まず、スパークリング・ウォーターにしておきました。「スティルウォーター」と言ったら炭酸入りのを渡されましたが、マイルドな炭酸で美味!普通の水よりもこの方が良いかも?
リーズナブルな割に美味しい?
先ず注文したのは“AL FORNO”というラザニアのメニュー。小ぶりな器かと思いきや、結構底が深く何げにボリュームありました。
味はまずまず。1mも伸びるチーズは、味も濃厚でしっかり!日本じゃこれほど強力なチーズはなかなかお目にかかれないですよね。チーズの下には、赤ワインで煮込んだというビーフ等の具材がギッシリ入っていて、食べ応えも十分です。
もう一品、トマトスープを頼みました。サイズが2種類あって、こちらはスモールサイズ。トッピングに「チーズ?」と聞かれたのでYesと答えましたが、具は入っていません。でもドロッとしたスープはトマトの程よい酸味が効いていて、こちらもまずまずのお味。
尚、今回のお会計は〆て€15.3でした。品数は少なめですが、オーストリアの物価を考えたら、なかなかリーズナブルなのではないでしょうか?
夜遅くまで営業のセルフ式レストラン
今回訪れたVAPIANOの評価は次の通り。
- 店の雰囲気:☆☆☆☆★(4)
- 接客態度: ☆☆☆☆☆(5)
- 料理の味: ☆☆☆☆★(4)
- コスパ: ☆☆☆☆★(4)
ウィーンにあるセルフ式レストランと比べたら、味・サービス・コスパどれを取っても劣るものは見当たりません!オーストリアらしい食事ができる店ではありませんが、なにより夜遅くまで開いている点が便利ですよね!
「グラーツ市庁舎にプロジェクション・マッピング!中央広場のショップを見る」の記事でもお伝えしましたが、グラーツの街はウィーンと違って夜遅くまで営業しているレストランが少ないので、このVAPIANOはなかなか貴重な存在です。カジュアルで気軽に利用できますし、グラーツで夜遅くにディナーをする際は、是非候補に挙げてみて頂ければと思います。
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