オーストリア・グラーツの旧市街中心部にある中央広場。ここには、19世紀から佇む歴史的な建築の「市庁舎」があって、広場のランドマーク的な存在になっています。
夜になると、市庁舎のファサードを舞台にプロジェクション・マッピングが投影されるなど、実に賑やか!そんな中央広場の様子と、広場に出店している露店について、お伝えしようと思います。
グラーツ旧市街の中央広場
ユネスコの世界文化遺産に登録されている、グラーツの旧市街。今回の話題は、この中心部にある中央広場です。
ドイツ語で“Hauptplatz”。今回の旅行では、この広場のほぼ目の前に位置するホテルに滞在していたので、常に身近な存在でした(参考→グラーツ旧市街で貴族の館に泊まる!Palais Hotel Erzherzog Johann)。
グラーツ中央駅からトラム(1,3,6,7)に乗って旧市街方面へやって来ると、先ずこの中央広場に到着します。ここは交通の要衝にもなっているので、引っ切り無しにトラムがやって来る便利な所です。
広場の周りにはボディショップ等の他、雑貨やベーカリーの店が軒を連ねています。オシャレな店も結構多いですよ!
日本でもチェーン展開しているLUSHというスキンケア・バス用品の店も。「バスボム」という浴槽にマーブリングの様なアートを描く事のできる商品があって目を奪われますが、店の前を歩くだけですごい匂いが…。
露店は飲食店が多い
人の集まる所に露店あり!広場のスペースを埋め尽くすほどのショップが軒を連ねていますが、ウィーンで見たマーケットと違って、ここには飲食店が多くある様です。
メニューの多くはサンドイッチ系やハンバーガーです。いずれも€3~€4程度と、なかなかお手頃価格ですよね。
温かいドリンクが飲める店もあります。でも、メニューは何れもドイツ語のみ。ドイツ語でも“Apfel”とかだったら読めなくも無いですが、“ Hudlerglühwein”とかやたらと長い単語は読みにくい…。
尚、この広場には子供向けのアトラクションまで設置されていました!即席のメリーゴーランド、でもその割にはクォリティが高い?
市庁舎のプロジェクションマッピング
この中央広場のランドマークとなっているのが、このグラーツ市庁舎。19世紀から残る建物ですが、これでも中央広場の中では最も新しい建物なんだとか。銅像の飾られたこのファサード(建物の正面部分)は、殆ど建設当時のままの姿を保っているそうです。
この市庁舎、夜になるとこの様にプロジェクション・マッピングが行われます。投影される映像もバラエティ豊かですし、なかなか見応えのある映像でした!
しかも驚くのが、その投影時間の長さ!日の沈んだ夕方から深夜0時前まで途絶える事無く続いていて、しかも私が滞在中は毎晩行われていました。これだけ長い時間やっていると、電気代もバカにならないんじゃないかなと…?
ただ、投影は市庁舎の前に置かれた機械で行われていますが、街の景観を考えるとちょっと賛否両論あるんじゃないでしょうか?私としても、派手やかなプロジェクションマッピングも良いですが、落ち着いた色のライトで照らされた歴史的建造物の姿も見てみたいものです。
深夜0時のハンバーガー店
そんなグラーツの中央広場ですが、露店の中には夜遅くまで営業してる飲食店も幾つかあって助かりました!と言うのも、夜のコンサート帰りに夕食の食べられる店を探したのですが、旧市街のレストランはどこも22時頃で閉まってしまうので、途方に暮れていたところ辿り着いた次第です。
私が利用したのは、市庁舎の側で営業していたこのハンバーガーショップ。メニューはドイツ語オンリーですが、“CHEESEBURGER”や“SCHNITZELBURGER”など読み易いメニューもあって助かります。また、値段も安くて良いですね。
チーズバーガーを注文。具材はチーズとレタスとパテのみ。バンズもパテも中の上くらいの味わいですが、€4.2でこのボリュームなら文句なし!手がかじかむ程の極寒の中、温かい食事はなんとも有り難いものですよね!
品格のある世界遺産の中央広場
と言う訳で、世界遺産グラーツの街の中心部にある中央広場を見てきました。ウィーンと比べると街の規模は小さく、また人も少ないグラーツの街ですが、オーストリアらしい品格があって、なかなかステキな街だと思います。物価もウィーンより安めですし、旅行はし易いかもしれません。
グラーツの街に関しては、現地レポも併せてご覧下さい→オーストリアで世界遺産の街「グラーツ」観光の楽しみ方!
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