オーストリア・グラーツで宿泊したホテル「Palais Hotel Erzherzog Johann(パレ・ホテル・エルツェルゾーグ・ヨハン)の宿泊レポートです。旧市街広場の目の前にある交通至便なホテルですが、古くは貴族の館だった所を改装したホテルという事もあって、雰囲気はGood!
しかし残念な事に、最低層階に宛がわれて静寂性は今一つ…、ただその分普通のホテルには無いムードをより身近に感じる事が出来ました!
目次
旧市街広場の目の前!交通至便なホテル
Palais Hotel Erzherzog Johannがあるのは、グラーツ旧市街の北側。「ザック通り」と呼ばれる通り沿いにあります。
クリーム色で4階建ての建物。1階がショップになっていてちょっと分かり難いですが、ホテル入口にある“HOTEL”の看板が目印。
また、ホテル入口前の床にはこの様な表示があるので分かり易いです。人通りが多い割りに、歩道が狭いのが難点。
尚、ホテルは旧市街広場のトラム駅からもすぐ見えるこの近さ!グラーツ中央駅へも10分以内に着きますし、まさに交通の要衝にあるホテルと言えますね。
レセプションと吹き抜けのカフェ
二重扉のエントランスを入って、奥に進むとレセプション。受付の担当者は頻繁に入れ替わりますが、どの人も対応の質はまずまず。一般的な4つ星ホテルのレベルと考えて良いと思います。
レセプションの先には、ホテル併設のカフェ「Cafe Erzherzog Johann」があるのですが、このカフェの構造がなかなかおシャレ!
と言うのも、このカフェは上階へ吹き抜けの構造になっていて、ホテルの各部屋の入口がこの吹き抜けを囲むような構造になっています。
天井は遥か上ですが、昼間は天窓から光が差し込んで明るいですよね。観葉植物が多いインテリアで、こうして見ると各階とも植木鉢ばかり!
カフェは、奥にも続いていて結構広いです。このカフェについては、次の記事で詳しくレポートしたいと思います→グラーツCafé Erzherzog Johann/ホテル内にある雰囲気の良いカフェ
天井の高いClassic Double Room
今回の私の部屋、はじめ「1階です」と言われてちょっと焦りましたが、イギリス式の1階なので、日本で言う2階です。でも最低階なのにはちょっとガックリ…。
部屋は「クラシック・ダブルルーム」。このホテルには、他にもコンフォート・ダブルやスーペリアなど計6タイプの部屋がありますが、今回のダブルルームはシングルに次いで下から2番目の部屋。
ホテルHPを見ると、このダブルルームは25㎡となっていますが、玄関ホールとベッドルームの2部屋を備えた造りで、とても25㎡とは思えないほど広いです!
そして天井は遥か上!おそらく3mはあるかという程高い天井と、教会にも使われているロウソクの形をした照明。壁面の装飾などは無くシンプルなインテリアですが、西洋の館らしいステキな内装ですよね。
広い部屋も機能はイマイチ…
玄関ホールにはデスク。木目調で部屋の雰囲気にピッタリなデスクですが、ちょっと手狭な点に加え、デスク周りにコンセントが無い点は、ちょっと使い難いです。
ベッドルームはエアコン付き。ベッドはダブルベッドにも見えますが、80cmくらいの狭いシングルベッドが2つ繋がったもので、中央に寝そべると溝が背中を直撃して眠れません…。結局は右か左にずれる必要がありますが、こういうタイプのベッドはヨーロッパではよくある事なので、仕方ないですね。
ただ、それ以上に問題なのはこのカーテン!なんと右側半分が無くて、外の光を遮ることが出来ません!別にちぎれているとかいう事ではなく、初めからこういうデザインになっている様です。
ヨーロッパでは、日本の様に完全にカーテンを閉めるのはあまり一般的では無いという話を聞いた事がありますが、これぞ文化の違いなのだろうか…。今回は日の出の遅い冬場だから良かったものの、早朝から日の照り差す夏場だったらちょっと辛かったかも。
尚、ベッドルームには大型のクローゼットがあります。セーフティーボックス付き、大量のハンガーがあって文句なし。昔ながらの鍵は使い難いですが、アクセントにはなって良いかと。
ちょっと狭いシャワールーム
玄関ホールから、ベッドルームとは反対側の扉を開けるとシャワールーム。
中へ入ると、手前にシャワーブースと洗面台があって、奥にトイレがある配置。改装されているのか、床も壁もキレイで清潔感があります。
ただ、シャワーブースのガラス戸が完全に閉まらないので、水漏れが悩みの種です。どんなに気をつけて使っても、側に引いたバスマットがびしょ濡れ。またシャワーブースがとても狭く、背中すらろくに拭けません。水周り全体としては十分なスペースがあるのに、そのスペースを有効活用できていない感じ。まぁ部屋が広い分、こういう所にしわ寄せが来るのかもしれませんね。
尚、アメニティーはボディーローションのみ。シャンプーやシャワージェル等は、別途用意が必要です。
古い貴族の邸宅に泊まる4つ星ホテル
今回の宿泊は、エクスペディアからの予約で1泊あたりおよそ9千円(諸税込)。初冬の閑散期だからか分かりませんが、交通至便で広い部屋の割りには、お安く泊まれたと思います。
このPalais Hotel Erzherzog Johann、古い建物というだけあって、床は歩くだけでギシギシ。また部屋の前の廊下を誰かが歩くだけでもギシギシと音が響くほどです。また、下階にあるカフェのコーヒーサーバーや食器の音が、吹き抜けを通じて部屋の中まで聞こえてきます。
しかしこれも、カフェー文化の国オーストリアの古い邸宅に宿泊するならではのもの。時折、ホテル近くにある市庁舎(?)から時報を知らせる鐘の音が聞こえてくる事もあり、色々な面で世界遺産の街“グラーツ”の中心地に居る事を実感させてくれます。
機能面ではちょっと眉唾な所もありましたが、値段も手ごろですし、なかなか良いホテルなのではないでしょうか。グラーツのホテル選びの際は、是非参考にしてみて頂ければと思います。
次回、このホテル内に併設のカフェ「Cafe Erzherzog Johann」をレポートします→グラーツCafé Erzherzog Johann/ホテル内にある雰囲気の良いカフェ
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