パリ観光の代名詞とも言えるヴェルサイユ宮殿ですが、その場所は市街地から離れたゾーン4。郊外へ向かう高速地下鉄RERでも、パリ中心部からだと片道50分~1時間くらいかかってしまう距離ですが、パリ北西部の新都心La Défenseからパリ国鉄L線で向かうルートの場合、最寄の駅までおよそ半分の時間で着いてしまいました。
パリ観光においてあまり一般的でないL線利用ルート、今回はそのルートでヴェルサイユ宮殿の最寄り駅Versailles – Rive Droiteまで向かった経緯をお伝えします。
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目次
ビル群の林立するLa Défense駅から出発
パリ市内からヴェルサイユ宮殿への行き方はRER-C線を使うのが一般的ですが、私の宿泊したホテルの位置の都合上、La Défenseから向かうのが便利でした。
この様にパリ中心部の西の外側を南下するルートになります。途中の乗り換えが無く、また終点駅まで行けば良いだけなので迷う事はありませんでした。
La Défense(ラデファンス)は新凱旋門がある事で有名な新興オフィス街。高層ビルが林立していて、フランスとは思えない近代的な街並みが形成されています。広い駅上広場を利用して、祝日にはスポーツイベントが開催されていました。
ただこの日は平日の朝。駅構内には沢山のビジネスマンの姿が見受けられます。
そんな喧騒の中、音楽隊の熱心な演奏を発見!立ち止まって聴いている人はまばらでしたが、平日のラッシュアワーでもこういったオアシスが見られるのは流石フランスですね。まぁただのストリートパフォーマーの延長であるとも言えなくもないですが…。
La Défense駅は複数の路線が乗り入れるターミナル駅です。列車の乗り場があちらこちらに分かれていて結構複雑。基本的に案内図に従って進めば良いのですが、今回乗る国鉄「SNCF」L線の乗り場は特に分かり難い…
やっと見つけた改札口。ヴェルサイユ方面へ向かうSNCFのL線に乗る為には、RER等の改札口のある階より更に下の階へ行く必要がありました。またLa DéfenseにはL線の他にもU線もあり、またトラムのT線もありますから間違わない様にしないといけません。
NAVIGOが使えるSNCF
フランス国鉄SNCFのL線にはIC乗車券「NAVIGO」が使えます。
使用方法はRERやメトロと一緒で、改札にピッとかざせば入場できます。私はゾーン5まで有効な週間パスをチャージしているので、新たに切符を購入する必要もなくヴェルサイユまで行く事が出来ました。
NAVIGOについてはコチラの記事をご覧下さい。
L線のVersailles-R.D.行きに乗る
電光掲示板を見ると、Versailles-R.D.行きが5分後に出る様ですね。L線にも途中から違う方向へ行く列車があるので注意が必要です。
プラットホームに上がって来ました。幸いにも地下駅のRERと違って、あの“パリ臭”が匂う事はありませんでした。
ホームでも行き先を確認。R.D.はRive Droiteの略です。
すぐに列車が入って来ました。これを逃すと次の列車は20分くらい時間が空くので、タイミングが良かったです。
古いが座り心地良い車内のシート
流石オフィス街なだけあって、大量に人が降りて行きますね。その反面、ここから先は郊外に向かうので、乗客は少なめ。
車内でも停車駅を確認!停車駅にランプが点灯しているので分かり易いです。微妙に2駅通過するんですね。
この車両も古めかしいですが、RERみたく異臭がする様な事はありませんでした。座席シートも生地の色が剥げてしまっていますが、クッション製が良くフカフカ!座り心地は良いです。
所要時間とベルサイユ宮殿までの道のり
およそ25分でVersailles – Rive Droiteへ到着!乗り換えも無いし、終点まで行けば良いだけなので凄く簡単でした。
なにやらガーデニングっぽい装飾の施されたホームです。
ただし、ここからヴェルサイユ宮殿までの道のりは、RERの最寄駅Versailles Rive Gaucheよりも徒歩10分程余計にかかる為、少しでも歩きたくないという人はRER-C線でのアクセスを選んだ方が良いかもしれません。次回はヴェルサイユ宮殿に潜入します。
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