今回は、フランス・パリでバレエ公演≪ジゼル≫を鑑賞した、国立オペラ座「ガルニエ」の模様をお伝えします。黄金の装飾に囲まれた講堂、そして目も眩むほどの黄金があしらわれたホワイエの回廊は、見ているだけで溜め息が出てきました。
なお、この公演チケット購入については昨日の記事【フランス・パリ「オペラ座」チケット入手と席種-ガルニエの独立シートをGet!】に記載しています。
目次
オペラ座「ガルニエ」の場所と外観
西洋のどの国へ行っても美しいオペラ座はありますが、パリの「ガルニエ」はその中でも豪華さが秀でていました。
オペラ座Palais Garnierがあるのは、パリ右岸の中心部。私はRER-A線でAuberの駅から向かいました。
外観も大きくて立派ですね!プラハの国立オペラ座なんかだと、小じんまりしていて迫力に欠けていましたから。
入口付近は観光客の溜まり場になっています。オペラ座界隈では子供のスリに気をつけろ、とガイドブックに書いてありましたが、それらしき姿は見当たりませんでした。時刻は既に19時前ですが、夏至近くの為明るいです。
セキュリティチェックを受けて中へ
入口には空港さながらのセキュリティ・ゲートが設置されていました。恐らくこれもテロの後に設置された物だと思います。やや景観が崩れてしまった感も否めませんが、人の集まる劇場こそ狙われ易いと言われていますからね。
チケットチェックは大階段の手前。つまりこの部分までなら、チケット無しもで入れてしまいます。
ここではプログラムが販売されていました。お値段12€…ウィーン国立オペラ座の2.4倍です(笑)!その割には、英語表記が少なくて不親切な内容…。
夢の架け橋「大階段」
さぁいよいよ夢の世界へ!ここでは国立オペラ座HPから購入したeチケットを見せて、バーコードをスキャンして貰えばOKです。購入に使用したクレジットカード等の提示は必要ありません。
大階段は3方向に分かれています。私が目指すのは正面入口。
この大階段のあるホールは上階まで吹き抜けになっています。この天井画はイシドール・ピル(Isidore Pils)とその弟子によるもの。
さぁそれではホワイエを抜けて、客席へと参りましょう!
金の装飾が美しい講堂
ほぉぉ~!装飾の細部に至るまで黄金がギッシリ!まるでシャンデリアから星屑が降ってくるかの様~
天井画はマルク・シャガール(1887~1985)のもので、14人の音楽家がオペラを奏でる様を描いているのだとか。
LOGEの淵も全てゴールド!ここまで輝かしい馬蹄型の講堂は初めて見ました!
1stカテゴリの座席をチェック
さて、私が指定した座席はBALCONの81番。カテゴリーで言うと上から2番目の「1st」ですが、この周りの座席は皆最高カテゴリー「OPTIMA」という良席。
実際に見てみると、確かに独立した座席になっていました!なんだかちょっとした“玉座”の様で素敵です!ガルニエの座席は折りたたみ式ではなく、この様にしっかりとした造りのものなんですね。
ただし、横に付いているこちらの座席は折りたたみ式の補助席。「59S」という様に、座席番号に“S”の付いた座席がこれに該当しますが、見るからにハズレの席ですよね。予約時にはこの席を選ばない様に注意しなければなりませんね。
眺望は最高!
眺望は最高!目の前は通路、そしてその前方には下層のORCHESTREが広がっているので、視界を遮るものが何もありません!ステージまでの距離もちょうど良いですし、なかなか良い席を選んだなぁと自負しています。
足元のスペースも特に狭さは感じませんでした。特に座席左側にはちょっとしたスペースがあり、荷物を置いても邪魔になりません。クロークに預ける必要が無いのは嬉しい所です。
座席の直ぐ横にはLOGEの壁が迫っていますが、音響がここに乱反射して聴こえる様な事は無く、オーケストラピットの演奏が心地よく耳に飛んできます。ただ、金管楽器がこっちを向いている事から、金管セッションの和声(特にTb)が特に目だって聴こえ、それが時に弦楽器の音を掻き消してしまい、Vnをはじめとする弦の音が聴こえ難いという難点もあります。
≪GISELLE≫ の感想
さて、肝心の演目≪GISELLE-ジゼル≫ですが、ダンサーの腕前はイマイチ…。メインキャストはよく踊っていましたが、その他大勢のダンサーは足音がバタバタ、動きが揃わない所も多いですし、ちょっと腕前を疑いなくなるパフォーマンスでした。
また、2幕の途中で妖精たちがジゼルの墓を“バタン”と倒してしまうトラブルがありました!舞台スタッフが後で戻しましたが、何とも珍しい珍事件を目の当たりにしました…。
次回は、美しすぎるホワイエの回廊をご紹介します!
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