前回に引き続き、サンクトペテルブルクにあるモスコフスキー駅のレポートから、今回は列車の上級クラス利用者が入室できる【ビジネスラウンジ】へ潜入、その内部の様子や利用の仕方等についてお伝えしたいと思います。
尚、モスコフスキー駅構内の設備やアクセスについては、前回の記事をご覧下さい→【モスコフスキー駅】からシベリア鉄道に乗車！駅構内の施設をチェック
ラウンジの場所と利用条件
モスコフスキー駅のビジネスラウンジですが、場所は6番ホームの脇。メインコンコースより7～11番ホームへ向かう途中に入口があります。大した案内も無く場所が非常に判り難いのですが、まぁこれはロシアではよくある事。
ラウンジの利用条件については、ロシア鉄道（シベリア鉄道）の公式HPにも記載が無いのですが、「inyourpocket.com」というロシアの旅行サイトによると下記の通り。
- 24時間営業
- 利用料金は最初の1時間350RUB、その後1時間ごとに200RUB
- 列車の上級クラス（ファースト･ビジネス）利用者は、列車出発の1時間前から、および列車到着の1時間後まで無料で利用可能
入口は施錠されている
尚、ラウンジ入口のドアは施錠されているので、中へ入る為にはドア横の呼び鈴を押して、中から開けてもらう必要があります。
恐らく防犯の為に係員が客の様相を確認してから解錠する様になっているのだと思いますが、そんな事どこにも書かれていないので焦りました…。
逆にラウンジ内から外へ出る際は、ドア横の解錠ボタンを押せばロックが解錠されます。まぁここまで防犯に対して神経質になるのもロシアならではですよね。
中へ入って正面右手にレセプション。私は23:30発Expressの特等車（Люкс）チケットを提示した所、念入りにチェックされた上でOK！まだ出発の1時間前まで5分ありましたが、何も言われずに無料で利用出来ました。
係員の対応はとても丁寧で、ラウンジ内の設備について詳しく説明、最後にWi-fiのパスワードが書かれた紙をくれました。
開放的なラウンジ、オシャレなインテリア！
ラウンジは天井の高い開放的な空間で、石畳の通路を軸にパーティションで区切られた幾つかのソファーエリアがあるという構造。座席数はざっと数えて40程ですが、スペースが広く取られているのでとても広々しています。
内装は、古風な赤レンガの壁に大きな窓を配置。小さなランプ式の照明と緑の観葉植物が良いアクセントになっていて、なかなかオシャレなインテリアでGood！
ブラウンで統一されたソファーにはコンセントを配置。またパーティションで区切られた一角には、キッズスペースもあります。
この時の利用者は、私以外に西洋人の夫婦が1組のみ、終始ガラガラで快適でした！クーラーが効いていて涼しいですし、薄暗くてムシムシした外の待合室とは雲泥の差！
尚、トイレはラウンジの奥に設置。シャワーはありません。
軽食サービスもある？
ラウンジ内にはウォーターサーバーとコーヒーマシンが設置されていて、自由に飲む事が出来ます。水は臭みが無くて飲み易く、またそこそこに冷えているので喉を潤すには最適！
その他、軽食サービスは無いのですが、入口付近のエリアにはビュッフェが置かれそうなカウンターを発見。足元には冷温庫もあって、いかにもサンドイッチ等が置かれていそうな雰囲気です。
すぐ横にはダイニング風の席もあるので、もしかしたら時間帯によって軽食が提供されているのかもしれません。せめてワインやスナックくらい常時置かれていれば最高なんですけどね。
上級クラスでなくても利用価値大！
と言う訳で、モスコフスキー駅のビジネスラウンジを利用してみましたが、開放間のある空間にオシャレなインテリアがあって居心地は抜群！上級クラスでなくても550円程度で利用できるので、待ち時間が長い場合は有料でも利用価値は高いと感じました。
次回は、モスクワまで乗車したExpress号をレポート！特等車（Люкс）はオケアン号をも上回るホテルの様な快適空間でした！→ホテルの様な豪華さ！ロシア鉄道【Express】リュークス乗車レポート！
その他、サンクトペテルブルクに関する情報、各記事はこちらの特集ページをご覧下さい→サンクトペテルブルクの旅行ガイドと一人旅のすすめ！街並み、治安、観光スポットなど
