2016年にミシュランで星を獲得したシンガポール・チャイナタウンにあるフードコートの屋台店「香港油鶏飯・面(Hawker CHAN Hong Kong Soya Sauce Chicken Rice & Noodle)」。手ごろな価格でミシュラングルメが堪能できるとあって、連日2時間待ちは当たり前の大行列で有名となっていました。
しかしそんな行列緩和策として、フードコートの近くに独立店舗がオープンしたそうですが、果たして行列は緩和されたのか?行って確かめてきました。
尚、この「香港油鶏飯・面」に関しては、LINEトラベルにも記事を寄稿していますが、嬉しい事にSmartNewsのトラベルチャンネルでも取り上げられました!より専門的な観点からレポートしていますので、併せてご覧頂ければと思います→超人気店!シンガポール「香港油鶏飯・面」で意外と待たずに食べられるミシュラングルメ
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目次
香港油鶏飯・面 Smith Street店の場所と営業時間
私が訪れた「香港油鶏飯・面」は、チャイナタウンにあるSmith Street店。大行列で有名になったフードコート「コンプレックス・フードセンター」のすぐ近くです。
旅行中、何かと訪れる事の多かったチャイナタウン。“チャイナ”の名の下に、カラフルな建物が建ち並ぶエリアです。場所はMRTのChinatown駅のすぐ近く。
Smith Streetは幹線道路から一つ中へ入った通りですが、“フードストリート”の看板が目印となっているので分かり易いです。ここを入って数軒先に、店舗はあります。
営業時間は10:00~20:00(水曜日定休)。出来てまだ間もない為か、ペンキの塗りが真新しいですね。Googleのストリートビューで見ると、まだ以前あった店舗が表示される程です。
意外とバリエーション豊富なメニュー
店頭にあったメニューを見てみると、その数は意外と多いです。サイドメニューにはワンタンスープ等、ドリンクには中国茶が5種類用意されています。看板メニューのSoya Sauce Chicken(ソイソースチキン)はRICE、NOODLE、HOR FUN(ハーフェンという米粉のヌードル)の3種類から選べ、他にもチキンだけでなくチャーシューやポークのバージョンもある様です。今回は、ド定番のソイソース・チキンヌードルを試してみたいと思います。価格は$4.5、フードコートで食べるより2~3割ほど割高ですが、ワンコインでお釣りが来ると思えば安いものです。※価格は社会情勢により随時変動します。
意外と行列は少なかった…
さて、この「香港油鶏飯・面」は新たに店舗が出来た後も行列が絶えない、という口コミがあったので戦々恐々としていたのですが、店頭には行列なし。時刻は13時過ぎで、まだまだお昼のピーク時だとは思うのですが、ちょっと意外でした。
中へ入ると、店内は多くの人で賑わっていましたが、オーダー待ちの行列は数名程度。この分だと、そう時間がかからずに済みそうです。
この店では、先ず初めに料理をオーダーしてから席に着くシステムの様です。先に席を確保すると、怒られるかもしれません。
カウンターで注文
料理の注文は“ORDER”と書かれたカウンターで行います。ここを先頭にパーティションが張られて、そこに行列が出来ていました。しかし一つ気になるのは、カウンターの手前にある機械。
“Self-Payment”とあるので、恐らくこれで注文・精算までできるのだと思いますが、この時は誰も使用していませんでした。たまたま私の前に並んでいたオバサンがこの機械の使用を試みていましたが、タッチパネルの反応が悪い上にロード時間が長く、苦戦した挙句あきらめていました。
恐らくこの機械は、大行列に見かねて少しでも早く客を捌こうと導入されたのだとは思いますが、これでは使い物になりませんね。
番号札をもらって席で待つ
私が並んだ時、行列は10名ほど。それでも待ち時間は5分程度でした。オーダーをして精算を済ませると、レシートと一緒に番号札を渡されます。
料理が出来上がった順に番号が電光掲示板に表示され、PICK-UPのカウンターへ料理を取りに行く仕組み。この辺は日本のファーストフード店と同じです。
カウンター横には、スプーンやフォーク、薬味が置いてあって、自分で必要な物を取ります。スプーンやフォークは凄く軽量なプラスチック。割り箸は人気が高いのか、殆ど残っていませんでした。
料理の出来上がりを待つ間に席を確保するのですが、オーダー待ちの行列の割には人が多く、空席待ちに5分程要しました。でも客の入れ替わりが激しいので、満席でもそう長く待つ事は無いと思います。
椅子は小さめの丸椅子。あまり座り心地は良く無いですが、それこそ早めに客を退散させる為で、繁忙店ならではの工夫なのだと思います。
Soya Sauce Chicken Noodleの味は?
オーダーから10分後、ソイソース・チキンヌードルが出来上がりました。スプーンやフォークは使い捨てなのに対し、料理の皿はちゃんとした陶器で出来ています。トレーが異様にべた付くのが気になる所…。
香りは若干アジア臭。でも食べてみると臭みは無く、ほんの少しピリ辛でまぁまぁイケる感じ。麺が異様に長いので、なかなか途切れずに少々食べ難い事も…。
鶏肉は柔らかいですが、たまに小さな骨が入っているので要注意。皮の焦げた所は香ばしくて良いですが、一部分に赤身が残っているのは結構気になります。日本で半生の鶏肉はあまり良しとされませんが、シンガポールでは頻繁に出てきます。私は牛肉でもウェルダン派なので、この赤身部分はへつり落として食べました。一度は試す価値あり?ミシュラングルメの味
ミシュランで星を獲得した屋台グルメ「ソイソース・チキンヌードル」。総じて悪いものではないですが、所詮はB級グルメかな…。特に麺の質は、ちょっとインスタントに近いものを感じました。でもチキンの焼き目などは絶妙ですし、好き嫌いは別としてレベルの低いものでは無いと思います。
ただ料理とは別問題ですが、余りにもチープなプラスチックのフォークは口当たりが悪く、料理の味にも影響している気がしてなりません。ちゃんとした皿を使っているのだから、スプーンやフォークくらいマトモな物を使っても良いのでは、と感じました。
とは言え、4.5ドルという破格で味わえるミシュラングルメの店Hawker CHAN「香港油鶏飯・面」。もしかしたら他のメニューに絶品グルメが隠されているかもしれませんので、RICEやHOR FUNなど別のメニューも試す価値はあると思います。是非一度訪れてみて頂ければと思います。
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