ANA全日空 B777-300ER「ファーストクラス」シートを体験!

東京ミッドタウンで開催中の「知らなかったANA~サービス体験会~」で一番人気となっているファーストクラスの体験ブース。私もここに30分以上並んでANA全日空のファーストクラスのシートを体験してきました。

ANAファーストクラス777-300ERシートを体験!

東京からニューヨークやロンドンなど長距離路線のファーストクラスとして使用されているANAのシートは果たしてどの様なものなのか、今年春に乗ったJALファーストクラスのJAL-Suiteとの比較も交えてレポートしていきたいと思います(関連JALファーストクラス搭乗記 羽田~ロンドン

※この記事は2017年に行われた体験会の様子です。一世代前のファーストクラスシートの詳細をレポートしています。

ANA FIRST SQUARE の四角い箱

ANAファーストクラス777-300ERシートを体験!

こちらがANAファーストクラスシート“ANA FIRST SQUARE”です。4辺を囲ったパーティションは正に“スクエア”そのもの。

ANAファーストクラス777-300ERシートを体験!

外壁にはハンガー付きのクローゼットが付いています。この壁の高さが上手く利用されていますね。これはJALには無い仕様です。

ANAファーストクラス777-300ERシートを体験!

前方上部には通気口の様なものが。JALのSky-Suiteの様に荷物が置けるスペースでは無い様です。

布製のシートは座り心地Good

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それでは先ず、スタンダードポジションの座り心地から見て行きます。ぶっとい肘掛の玉座は、JAL-Suiteのものと少し似ていますね。

ANAファーストクラス777-300ERシートを体験!

しかし大きな違いはその素材。JALは本革仕様なのに対してANAは布地です。JALの本革シートよりも、ホールド感があって座り心地は良いです。

JALファーストクラス

と言うのも、本革だとツルツルと滑りやすいので腰が固定されず、飛行機の揺れで常に“ブレ”が発生して疲れ易くなります。事実、ロンドン行きの機内ではJAL-Suiteに座ってPC作業を4~5時間行いましたが、肩から腰にかけて非常に疲れてしまいました。シートがただ単に広いだけでは、良質な座り心地に繋がるものではないという事ですね。

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続いてリラックスポジション。上記の通り、ホールド感のあるシートなので、背もたれを倒しても座り心地の良さは変わりません。

ANAファーストクラス777-300ERシートを体験!

そして決定的なのはコレ!JALには無かった足置きが付いています。一般的にレッグレストを上げると足首から先が宙ぶらりんになって、足先が疲れてしまいがちですが、これによってふくらはぎへの圧迫が無くなり、快適度がうんと増します。

JAL-Suiteにはこれが付いておらず、足を乗せたい時はシートを前方に移動させてオットマンまで足を延ばす必要がありました。考えてみれば、何故こんな基本的な機能が付いていないんだろうと、いささか疑問に思います。

こんな所にまで収納が!?

次に、座席周りの収納を見てみましょう。JAL-Suiteもそうでしたが、ファーストクラスシートには“隠し場所”の様な収納スペースが幾つか見受けられます。

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先ずはコレ、座席右側のメガネ入れ。就寝時には役立ちそうです。

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次にヘッドフォン入れ。係のお姉さん曰く、このヘッドフォン入れは蓋の構造がヘッドフォンに合っていない為か、ヘッドフォンの出し入れによって頻繁に壊れてしまうらしいです。それなら別にヘッドフォンくらい蓋付きでなくても良いのに…。

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コチラはペットボトル入れ…これ必要ですか?鏡付きな点は女性に重宝されるとは思いますが、何もこんな中途半端なサイズにしなくても…。

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そして究極なのはコレ!なんと書類入れです。一見、レーザープリンターの用紙入れに見えてしまいました!重要な書類をココに入れて忘れでもしたらとんでもない事ですよね。入れる人いるんでしょうか?

ガタつくテーブルと電源周り

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続いてテーブルを出してみます。漆塗りを思わせる様な鏡仕立てのテーブルですが、これが全然固定しない曲者!“固定”云々というレベルではなく全く止まる気配を見せません。

係のお姉さん曰く「実際の飛行機内でもこんなもの」との事ですが、本当ですか!?こんなテーブルでワインなんか入れたらすぐこぼれますよ。これは実際に乗ってみないと分からないですね。

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その他、コンセントが座席のすぐ横にある点は使い勝手が良さそうです。JAL-Suiteはテレビ画面の横にあったので、短いコードだと手元まで届きませんでした。

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コンセントの上の部分を開くとUSB電源が出てきます

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ランプも幾つかあって、読書灯のほか足元を照らすものがあるのはGood!深夜便で周りが寝静まった時などに重宝しそうです。

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また座席サイドにもLEDライトがあって、中へ押し込むと光り、戻すとゆっくり消えていく、ちょっとお洒落なデザイン。

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ベッドにして分かる個室感と圧迫感

ANAファーストクラス777-300ERシートを体験!

最後に、ベッドポジションを見てみましょう。ここでは、機内でのサービスと同様に係のお姉さんがセッティングして下さいました。リラックスポジションからベッドポジションへのチェンジにかかる時間は、JAL-Suiteよりも若干遅く感じました。

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先ずはマットレスと枕を置いた所。マットレスがベッド幅と比べて大分小さいのはJALと同様ですね。体に触れる最低限のサイズになっているのでしょう。

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マットレスは東京西川のAIRという商品です。JALのものと違ってリバーシブルではありませんが、かなり厚みがあります。裏地は滑り止めで触ると凸凹していますが、この上で寝てみても違和感はありません。固さはエアウィーヴのHard寄りの感じで、日本人好みだと思います。

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寝そべってみると、周りのパーティションがいっそう高く感じられます。この高さ自体はJAL-Suiteとさ程変わらないとは思いますが、個室感はANAの方がはるかに上です。これならば通路を通るCAと目が合う事も少なくなるでしょうが、これを圧迫感と感じる方もいるかと思います。

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と言うのも、JAL-Suiteには個室全域にわたって収納ボックスを含むサイドテーブルがあって、その分室内が広くなっているのですが、ANAはそれが無い分室内のスペースが限られています。これが圧迫感を更に助長させているのだと感じました。

ANAファーストクラス777-300ERシートを体験!

実際は寝返りが打てるほどの広さがありますが、感覚としてはJALビジネスクラスのSky-Suiteに近いものがあります。まぁこれは好みが分かれる所ですね。

ANA派かJAL派か

ANAファーストクラスのシート“ANA FIRST SQUARE”を体験してみましたが、特別な豪華さは一切無く、重々しい印象を受けました。あの止まらないテーブルもそうですが、もう少し質感には拘って欲しいと思うところではあります。JAL-Suiteも決して完璧なシートではありませんが、私はどちらかと言えばJAL派かな…。

ANAファーストクラス777-300ERシートを体験!

まぁこれだけの設備を持ってしても、地上ではなかなかその有り難味が分かるものではありませんよね。ANAはJALと違って「ファースト割」という割引運賃が存在して、JALのおよそ半額で利用できますから、個人での有償利用も決して夢では無いかも・・・?

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次回はビジネスクラスのブースをレポートします。

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