パリ東駅からフランクフルト中央駅までは、ICE(Inter City Express)に乗車!これはドイツ国鉄DBが運行するICの高速版で、最高時速320kmを誇る特急列車です。
今回は1stクラス(1等車)ながら、6千円程度というお得な運賃で乗る事が出来ました!そんなICEのチケット購入方法や車内の様子などをレポートしたいと思います。
チケットは SNCF connect のサイトから購入
今回乗車したICEはドイツ国鉄DB運行の列車ですが、チケットはフランス国鉄SNCFのサイトから購入しました。この方が安かったし、DBのHPよりも使い勝手が良いです。
※2023年7月更新→SNCFのチケット購入は“SNCF COMNNECT”というサイトを使います。単なるSNCFのサイトは時刻の検索のみで、チケットの購入は出来ません。
トップページの検索窓に“Paris”等と入力すると駅一覧が表示され、出発・到着駅の入力画面が出てきます。
SNCFのサイトから購入すると、TGVの場合は座席選択可能ですが、このICEに限っては窓側・通路側の選択しか出来ず、コンピューターに勝手に決められてしまいます。
しかしそれでも決済前に座席が確定するので、どうしても嫌な席に当たってしまった場合は列車を変える等の対応は可能。
尚、座席表はDBの公式HPからPDFがダウンロード出来ます。同じICEでも区間や行き先によって車両編成が異なるので注意が必要。
クレジットカードで決済。アカウントは作成しなくても購入可能です。決済完了すると、バーコード付きのEチケットが発行されます。
価格は1stクラスで€49。およそ550kmの道のりを3時間48分かけて走破する高速列車の1等車チケットが僅か6,000円で買えてしまうなんて、日本じゃ考えられないですよね!但し、これは乗車の3ヶ月前に購入した金額なので、直前に買うともっと割高になります。
パリ東駅から乗車
さて、パリの出発駅はGare de l’Est。このパリ東駅の施設についてはコチラの記事→パリ東駅のアクセス・駅構内MAP・施設をチェック!両替所・カフェなど、また1等車の乗客が利用出来るラウンジについては昨日の記事をご覧下さい→パリ東駅【SNCFラウンジ】潜入レポ!Salon Grand Voyageur TGV INOUI
出発のおよそ25分前に発車番線が確定。指定された8番線は自動改札がついていますが、稼動しておらず開放されていました。
頭上の掲示板には、各号車の乗車位置が表示されています。
白地に赤のラインが入ったICEの車体。日本の九州新幹線「つばめ」に似ている様な、そうで無い様な…。何れにしても、もうちょっと車体の清掃をきちんと行ってもらいたい所(笑)。
1+2配列シートの1stクラス
今回乗車するのは26号車。1+2配列シートの1等車で集団お見合い式の座席配置ですが、車両の半分がカフェになっています。
私の席は、一番端の11番。進行方向とは逆向きでしたが(泣)、一人掛けの独立シートなので快適!コンピューターが勝手に選んだにしては、なかなか良い席に当たったなぁと感心です。
頭上には、私の予約を示す表示。この表示が無い所は、自由に座って構わないというシステム。
因みに、2人掛けシートでも両者のシートピッチは十分確保されており、中央の肘掛も独立式。この点は日本の新幹線のグリーン車よりも快適ですが、車両の中央付近にあるお見合いシートだけは、一人旅においては絶対に避けたい所。
座席周りをチェック!
続いて座席周りをチェック!1等車のシートピッチはとても広く、恐らく東海道新幹線と同じレベル(1,040mm程度)はあると思います。
シートは、黒を基調とした革張りタイプ。座席幅は50cm程度あって、以前乗った事のあるECと仕様が似ていますが、ヘッドレストの形状が異なります(参考→ユーロシティEC乗車記!【1等車】ザルツブルク~ミュンヘン)
リクライニング角度はごく浅いですが、倒さないよりかは倒した方が座り心地が良いです。しかし後ろの席への影響がモロに出るタイプなので、利用の際は慎重に…。
テーブルは無機質なスクエアタイプで、安定感はイマイチ。足置きは4段階調節可能。
荷物棚・トイレ
デッキは高級感のある木目調の内装で、所々に間接照明が配置。自由に取って読める新聞が置かれていますが、全てドイツ語のみ。
トイレは1車両につき2箇所。ニオイも無く清潔!
尚、荷物棚は私の席のある26号車には無く、隣の車両のデッキ寄りに一箇所設置されているのみ。容量があまり大きくないので、パリ出発時点で既に満杯…、乗車したらすぐに確保するのがベストです。
軽食サービスはリクエスト制…?
さてさて、列車は定時に出発。ドイツの列車は“よく遅れる”という口コミも多数目にしますが、フランクフルトまで殆ど遅れずに運行されました。
今回は時間の都合でかなりタイトなスケジュールを組んでいたので、これはとても助かった!
パリを出発して間も無く、列車はぐんぐん加速して時速300kmに到達。しかし車両性能が高いのか、揺れも少なくそれほど速いとは感じませんでした。
今回は1等車なので軽食サービスを期待していましたが、出発直後にコーヒーのサービスがあった以外は何も無し。しかし係員が「ランチ?ランチ?」と言いながら巡回する場面もあったので、もしかしたら軽食はリクエスト制なのかもしれません。ワゴンを押して軽食を配布する様な事は一切無く、小さな声で「ランチ?」と囁くだけなので、リクエストする間も無く通り過ぎてしまった…。
座席のシートポケットには機内販売のメニューが置かれていて、1stクラスは自席から注文し、料理等を席まで持って来てもらう事が出来ます。しかし今回は、折角なのですぐ横にある食堂車へ行ってランチをしました。その模様は次回の記事へ!→ICE【食堂車】メニューと食レポ!美味しいカレーとドイツビールはおススメ!
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