【その① Standard Premierの“ソロシート”】に引き続き、新型ユーロスターe320の乗車記をお伝えしています。今回は1等車(STANDARD PREMIER)で出された軽食サービスの食レポです。
列車の旅において、食事のサービスは大きな楽しみの一つですよね。日本でももっとやればいいのにと思います。近年は新幹線の食堂車廃止を筆頭に、在来線特急でもワゴンサービスすら廃止する路線が増えてきていますから、残念でなりません…。
2種類から選べるメニュー
さて、ロンドンSt.Pancras駅を12:35に出発(定時11:31から遅延…)した列車は丁度お昼時。出発してからおよそ30分後、ミールサービスが始まりました。
食事は2種類から選べる様で、コチラは「キッシュ」。もう一種類はごにょごにょ言ってたので何か分かりませんでしたが、反対側の席の人が選んでいたのを見ると、白身魚の切り身の様なものが見えました。
食器はシルバーのきちんとした物が用意されます。塩と胡椒、更には爪楊枝まで付いているのはあり難い所。
食事のサーブと同時にドリンクの選択。私はロゼワインを選びました。ペットボトル水と一緒に渡してくれます。もちろん無料です。Webでこの銘柄を調べたのですが、同じ銘柄はヒットせず…。一応フランス産との事で、これと似た銘柄を見るとフルボトルで1,000円くらいでした。このロゼワイン、無名(?)ながら、なかなか美味しいです。EUROSTARのロゴ付きグラスがイケてますね。
なかなかレベルの高い料理
さて、メイン料理のキッシュはキノコの風味が強く、特上品とまではいきませんがパサついてなくてまぁまぁ美味しいです。付け合せのポテトは少しピリ辛でした。
デザートのタルトは、中にラズベリーが入っていて美味!ラズベリーのソースは外にもかかっています。
ブレッドはバスケットの中から選ぶ事が出来ます。このゴマの付いたものは香ばしくてGood!ブレッドのサービスは、後でもう一度まわって来ました。
フランスの「プレジデント」バターです。2つのパンに塗るにはちょっと足りなかったかも…。
食後のコーヒーor紅茶の選択も然り。
ご馳走様!全体の量としては少なめですが、キッシュが思いのほかボリュームが有って、私はこれで十分でした。
食事がサーブされてからおよそ30分、トレーが下げられます。ゆっくりティータイムを楽しみたい身としては、もう少しゆっくりさせて欲しいところ。トレーが下げられる際にテーブルを拭いてくれる人もいましたが、私のテーブルは拭いてくれなかった…。
食事の感想は…
総括してミールサービスの感想を述べると、とても満足です。食事の内容を見ても、際上級ではないクラスの軽食サービスでこれだけの質の料理が提供されれば、文句はありません。食事の時間がやや短い事、そしてパーサーの対応が慌ただしい点は否めませんが、こちらがドリンクの種類を尋ねると丁寧に答えてくれる等、コミュニケーションは問題なく、仕事もきっちり遂行してくれます。まぁパーサーによりけりな部分も大きいとは思いますが、充実した時間を演出するには十分な内容です。
ところで、1時間遅れでSt.Pancrasを発車した列車は、途中ユーロトンネルの手前で止まってしまい、それから1時間近くも動きませんでした。結局パリには定時より2時間遅れで到着するとの車内放送が…。快適な車内で満足のいくサービスを受けていたので、時間の経過はそれほど気にはなりませんでしたが、これでパリ市内の夕方の混雑を避けての移動計画がパァです…。
次回は2等車やBarの様子を見に行きます。
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