【鑑賞レポート】モスクワ音楽院/チャイコフスキー国際コンクール2019決勝

いよいよ始まったチャイコフスキー国際コンクール2019の決勝!今回は、昨日(25日)行われたピアノ部門の第1日目のレポート、および会場となっているモスクワ音楽院についてお伝えしたいと思います。

モスクワ音楽院の場所

モスクワとサンクトペテルブルクで開催中のチャイコフスキー国際コンクール。ピアノ部門の会場は、モスクワにある「モスクワ音楽院」です。予選と決勝で会場が異なる部門もありますが、ピアノ部門は予選から決勝まで全てここで行われています。

モスクワ音楽院アクセス

モスクワ音楽院と言えば、世界屈指の音楽院のひとつ。過去にはチャイコフスキー本人が教授と勤めた時代もあったそうです。

会場となる大ホールは、チャイコフスキー像が建つ広場に入り口があります。

モスクワ音楽院チケットオフィス

中へ入ると、幾つか扉を抜けた先に大ホールへの入り口があります。ここにはチケットオフィスがありますが、勿論今回のピアノ部門決勝のチケットは既に完売。

私は発売開始直後にネットで何とか手に入れましたが、入手出来なかった人も多いのだとか(参考チャイコフスキー国際コンクール2019 鑑賞チケット発売開始!

ホワイエ・カフェ

Moscow-Tchaikovsky-Conservatory/1階ホワイエ

セキュリティチェック後、チケットチェックを受けて進むと、広いホワイエがあります。このホワイエは3階層になっていて、1階はクロークやトイレ、2階と3階に客席への入り口があります。

チャイコフスキー国際コンクールパネル

1階のホワイエでは、過去のコンクールの歴史がパネルで紹介されています。第1回の開催は1958年ですから、実に半世紀以上という事になりますね。

Moscow-Tchaikovsky-Conservatory/大階段

1階から2階へのアプローチは、緑の絨毯が凛々しい2つの大階段。赤絨毯とはまた違った豪華さがあります。

Moscow-Tchaikovsky-Conservatory/カフェ入り口

Moscow-Tchaikovsky-Conservatory (20)

階段の中腹にはカフェがあり、休憩中の社交場にもなっています。テーブル席が配置されたレストランの様なカフェですが、注文は全てカウンターで行うセルフサービス方式。

メニューはロシア語表記のみですが、ソフトドリンク、アルコール、軽食、コーヒー、ケーキ等があって、価格はコーヒーが180ルーブル~、サンドイッチも100ルーブル前後。なかなか良心的な価格設定です!

2階は美術館の様なホワイエ

Moscow-Tchaikovsky-Conservatory/2階ホワイエ

2階のホワイエは、ピンクの壁面とアーチ状の梁が特徴の内装。床には緑の絨毯が張り巡らされています。

Moscow-Tchaikovsky-Conservatory/絵画

Moscow-Tchaikovsky-Conservatory/絵画コレクション

Moscow-Tchaikovsky-Conservatory/ステンドグラス

この階には数多くの絵画やステンドグラスが展示してあって、ちょっとした美術館の様!休憩中はここで芸術鑑賞に勤しむ観客の姿もありました。

Moscow-Tchaikovsky-Conservatory/展示

Moscow-Tchaikovsky-Conservatory/過去の記録

また、このモスクワ音楽院における過去の演奏の記録も多数展示。

チャイコフスキーコンクールプログラム赤

チャイコフスキーコンクールプログラム青

尚、プログラムは300ルーブル。ホワイエに居る係員から購入する事が出来ますが、日によっては品切れで買えない事もありました。部門によって冊子が異なり、ピアノ部門は青。赤い冊子は審査員の紹介本です。

客席

Moscow-Tchaikovsky-Conservatory/客席

そして、客席はコチラ。見た感じは大した広さには見えませんが、キャパシティはおよそ1800となかなかの規模を誇ります。

Moscow-Tchaikovsky-Conservatory/肖像画

上階の壁面には、世界の著名な作曲家の肖像画がズラリ!ただ、少女マンガ風のファンタジックなタッチで描かれたものばかりで、ちょっとユートピアに近いものを感じてしまいます…。

Moscow-Tchaikovsky-Conservatory/1階席

客席の仕様は1階と2階で異なり、1階席は比較的新しい木製の椅子。シート幅は45cm程度と狭いですが、前後のシートピッチが広いので中央の席でも楽々入って行けるのはGood!

Moscow-Tchaikovsky-Conservatory/審査員席

1階席の5列目と6列目の間が少し広くなっており、ここにテーブルが置かれて審査員席として使われています。

Moscow-Tchaikovsky-Conservatory/2階席

一方2階席は、両サイドのバルコニーを除いて長椅子の様な造りになっていますが、これがなかなかの厄介者!

今回私は予選から決勝まで1階と2階の様々な席で鑑賞してきましたが、この2階席は直立不動の背もたれと硬い座面で座りにくく、30分も座っていると尻が痛くなってきます。

隣席との間隔も狭いし、どうしてこんな座席を作ったんだろうと些か疑問です…。

初日はShishkinの圧勝!

Moscow-Tchaikovsky-Conservatory/日程

さてさて、ピアノ部門決勝の課題曲は、1人2曲のピアノ協奏曲。1曲はチャイコフスキーPfコンチェルトの指定、もう1曲は演奏者の自由選択によるコンチェルトです。

平均40分程度かかるピアノ協奏曲を2曲も続けて演奏するという、並みの人間には到底考えられない超人的なパフォーマンスで競われます。

Moscow-Tchaikovsky-Conservatory/プログラム

昨夜(25日)行われた1日目は、2名の地元ロシア勢(Konstantin Yemelyanov、Dmitriy Shishkin)と中国出身のTianxu Anによる演奏でしたが、この3名を聴いた限りでは、完全にShishkinの圧勝!

抜群の安定感と音のコントロール、そして彼の十八番となっているプロコの3番は、本当に非の打ち所の無い完璧な演奏でした!恐らく彼の入賞は間違い無いと思いますが、願わくば彼を超える芸術的な演奏が今後出てくる事を期待したいところ。

藤田真央さんは最終日

Moscow-Tchaikovsky-Conservatory/藤田真央

尚、日本の藤田真央さんの出演は、最終日(27日)の18時(日本時間24時)。公式サイトで生中継されるので、鑑賞したい方はぜひ!(ライブストリーミングの見方等についてはこちら→チャイコフスキー国際コンクールがスタート!ライブ映像は公式HPから

Moscow-Tchaikovsky-Conservatory

と言う訳で、モスクワ音楽院のチャイコフスキー国際コンクール決勝のレポートでした!結果発表は27日の22:30頃(日本時間28:30)、詳しくはコチラの記事へ→チャイコフスキー国際コンクール2019結果発表!【動画】で速報/ピアノ部門

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