チャイコフスキー国際コンクール2019は2次審査が終了し、昨夜ファイナリストが発表されました!ピアノ部門では、日本人コンテスタントの藤田真央さんが見事に決勝進出決定!
その発表の瞬間を動画で撮影しましたので、お伝えしたいと思います。
ファイナル進出者は7名
チャイコフスキー国際コンクール2019ピアノ部門のファイナル進出者は以下の通り。日本勢でただ一人の出場者、藤田真央さんが見事決勝進出を果たされました!
- Konstantin Yemelyanov/ロシア
- Dmitriy Shishkin/ロシア
- Tianxu An/中国
- Alexey Melnikov/ロシア
- Alexandre Kantorow/フランス
- Mao Fujita/日本
- Kenneth Broberg/アメリカ
発表は現地時間22日の午後23時50分ごろ。演奏終了後、1時間程度での発表と相成りました。アナウンサーの発音がかなり聞き取りにくいのですが、7番目の一番最後、確かに“Fujita Mao”の言葉が確認できるかと思います。
尚、ピアノ以外の部門でもファイナリストが決定、詳細は公式HPへ。
圧巻だった藤田真央さんの演奏
藤田真央さんの2次予選の演奏を生で聴いていましたが、技術・音質・カリスマ性ともに文句なし!特にスクリャービンやショパンは、他の西洋人では決して出す事の出来ない繊細な音で魅了してくれました。フレージングの美しさも群を抜いていて、特にささやく様に小さな音でもしっかりとしたテクスチャーで多彩な表情が出せる技術は見事!それでいて後半の前衛的なプロコフィエフも見事に弾きこなすというは本当に凄い!これは決勝での演奏にも期待が高まりますね!
藤田さんの演奏後は拍手が鳴り止まず、4回もカーテンコールを受けていました!地元ロシア勢以外でこれほどの歓声を受けていたのは彼だけだったと思います。
一方、7名のファイナリストの内3名を占めるロシア勢ですが、2次予選の演奏を聴いた限りではいずれのコンテスタントもイマイチ…。コンクール上位の常連であるShishkinも、今回ばかりは変に弾き急いでいてあまり良い演奏では無かったのですが、まぁ地元有利なのはどこも一緒なのかもしれません。
決勝は25日~27日
そんなチャイコフスキー国際コンクールの決勝は、明後日25日~27日の夕方18時(モスクワ時間)開始。日本時間で言うと、各日とも日付が変わる午前0:00から演奏が始まります。
結果発表は、日本時間28日の早朝、これでもし藤田さんが入賞すれば、日本勢のピアノ部門では2002年の上原彩子さん以来という事になりますね。どの様な演奏が聴けるのか、今から楽しみです!
演奏は、公式サイトで生中継されます。詳しくはコチラ→チャイコフスキー国際コンクールがスタート!ライブ映像は公式HPから