シドニーの街中にある大きな教会「St.Mary’s大聖堂」。その内部には壮大な空間と美しいステンドグラスがあって見ごたえ抜群でした!加えて、偶然にもパイプオルガンの生演奏に遭遇!体の芯にまで響き渡る重厚な響きと共に、その巧みな演奏裁きを間近で見られるポイントもあってGood!
そんなSt.Mary’s大聖堂を詳しく見ていきたいと思います。
♪こちらも合わせてご覧下さい→「シドニー」記事一覧と観光ガイド
目次
St.Mary’s大聖堂へのアクセス
St.Mary’s大聖堂があるのは、シドニー市街の中心部。シティーサークル線(T1,T2,T4)のSt James駅からもすぐなので、アクセスはし易いです。
このエリアはシドニー・シティの中心部にありながら、緑が多くてノビノビ出来ます。都会のオアシスとは正にこの事ですね。ちょうどSt.Mary’s大聖堂の西側にはハイドパーク、東側にはドメインという名の公園があって、その間に挟まれる様に教会が建っています。
屋根の方が見えてきました!今回は、電車を使わずホテルから歩いて向かう事に。と言うのも、ホテル最寄の駅(Kings Cross)へ通じるT4が、この週末に限って整備点検で運休…。歩いても大した距離ではありませんでしたが、ほんとツイてないなぁと…。
ゴシック様式の教会
教会へ到着!真正面から見てみると、なかなか迫力があります。このSt. Mary’s大聖堂はゴシック様式。二つの塔の高さは74メートルとの事で、ゴシック建築としては南半球で最大なんだとか。
この教会の歴史は18世紀後半まで遡り、はじめはイギリスから来たカトリック信者がこの地に教会を建設したものの、それが1864年に火災で焼失してしまったのだそう。今あるこの大聖堂は1928年に再建されたものらしく、通りで外壁からあまり長い歴史は感じられませんね。
ところで、この“St.Mary’s”の読み方ですが、ガイドブックによって“セントメアリー”だったり“セントメリーズ”だったり様々。因みにウィキペディアでは“メアリー”でした。
妖艶な照明が美しい内部
内部へ潜入してみると、ず~っと奥まで続く広い空間!この教会の長さは107メートルもあるという事で、実に壮大な光景です。
教会内の照明は山吹色の白熱灯が点いていますが、その数は限定的。しかしそれ以上に天井付近の窓から自然光が入って、それが内壁を照らしているので思ったよりも明るいです。妖艶な雰囲気もGood!
入口付近にはギフトショップもあって、ポストカードが$2で売られていました。
パンフレットは英語・フランス語・中国語のみ。日本語が無いのは残念ですが、ミサの時間やイベントの有無などは教会のHPに書かれているので、詳細が知りたい方はそちらをご覧下さい。
祭壇のステンドグラスが美しい!
それでは祭壇の方へ行ってみましょう!祭壇には17体の聖人の像、その背後にある大きなステンドグラスが美しい!星屑の様な細かい粒がキラキラと輝いて、まるで宝石をちりばめた様な美しさがあります!
この美しい主祭壇をずっと眺めていたい所ですが、この辺りの座席の一部にはパーティションが引かれていて、観光客は立ち入れない様になっていました。この区間外なら写真撮影も禁じられていませんが、あまりこの近くで長い間パシャパシャするのは望ましくないかもしれません。
館内MAPを見ると、主祭壇の奥へと入って行ける様です。そこだとステンドグラスをもっと間近で見られるので、行ってみたいと思います。
ステンドグラスを間近で鑑賞
主祭壇の横の通路を進むと、この様なちょっとした空間がありました。椅子も設置されていますが、ここには信者の方はおらず、観光客のみ。
ここは主祭壇の裏側に当たる所です。この様に、主祭壇を背後から見られる教会も珍しいのではないでしょうか?
ここから見上げたステンドグラスがコチラ!こうして近くで見てみると、描かれている人物の数の多さに驚かされます!左右で異なる人物でありながら、シンメトリックな配置。ただ、ここから見ると描かれている人物の表情などが細かく分かって良いですが、星屑を散りばめた様な輝きは遠くから見た方がより綺麗に見えるかもしれません。
ステンドグラスの下には、ここにもここにも聖人の像が並んでいて、祭壇の様なものが設置されていました。それにしても、ここまで規模の大きな教会へ入るのは、ロンドンのウエストミンスター寺院以来かも。
パイプオルガンの生演奏
さて、教会と言えばパイプオルガンが付き物!大体どの教会も祭壇の対面などにパイプオルガンが設置されているものですが、ここは教会の側面にありました。規模としてはそれほど大きなパイプオルガンではないですが、天井付近の自然光と背後の細かな美しいステンドグラスが相成って、堂々たる構えに見えますね。
私がこの教会へ入った時は何も演奏されていなかったのですが、途中から音が聴こえる様になりました。近寄ってみると、一人のオルガニストが演奏しています。
何の曲を弾いているのかと思いきや、客に向けた演奏ではなく練習をしているのでした。ペンを口にくわえて、時たま楽譜に書き込みを行っています。しかし演奏は途切れ途切れでも、完成された音楽に聴こえてしまうのがパイプオルガンの凄い所!
演奏を間近で見る!
パイプオルガンにはレバーが沢山あって、細かな音質の調整が可能。私も大学生の頃、学校のホールのパイプオルガンを授業で何度か触った事がありますが、ピアノ等と違って音の出どこが遠いので、何だか自分で弾いている感じがしなくなります。
パイプオルガンは、足を使ったベースの操作も必要なのですが、これがかなり難しい~!YAMAHA等でエレクトーンを習っている人は得意かもしれません。
楽譜をちょっと覗かせてもらうと、3段譜になっているのが分かりますね。楽譜は3段でも、それぞれが2声に分かれていたりするので、この見開きの頁を見る限りでは計5声。つまり5つのパートを一人で演奏しているという事になります。これだからバロック音楽は難しい!私も音大の頃さんざん泣かされてきました。因みに、ピアノ曲でも3段譜になる譜面もあります(難解な現代曲などは特に!)
尚、この演奏者の後ろ側には座席があるので、座って演奏風景をじっくり見る事が出来ました。観光で教会を訪れても、なかなか生演奏の機会に巡り合う事は無いので、今回は貴重な体験となりました!
トイレにあった、ちょっとショックな注意書き…
最後に、トイレへ行った時に見つけた、日本人にとってショックな注意書きをご紹介。St.Mary’s大聖堂のトイレは建物の外、祭壇に向かって右手の勝手口から出て行った所にあります。
この男子便所で見つけたのがこの表示!日本でも最近この様な絵をよく見かけ、中国語で書かれている事が多いのですが、ここではなんと日本語がメイン!中国語は一番下に小さく書かれているだけです。あちらの人達にとっては、日本も中国も同じ様なものかもしれませんが、我々日本人も疑われているだとすれば悲しいですよね~。
と言う事で、シドニーのSt.Mary’s大聖堂、ちょっと(?)なトイレの表記もありましたが、大迫力の講堂と美しいステンドグラスを見る事が出来ました!入場は無料、営業は6:30~18:00(土曜日は8:30~、他ミサ等で入場できない場合あり)、椅子も沢山あるので、市内観光の休憩がてら立ち寄るのも良いですね。
シドニー市街については、次の記事も併せてご覧下さい→シドニーの街歩き。タウンホールにある3つの歴史的建造物が美しい~。
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