東大近くの美味しいモナカ「大学最中」をレビュー!(本郷三原堂)

東京都文京区にある本郷三丁目交差点に佇む、昭和7年創業の老舗和菓子店「本郷三原堂」には、東京大学側近の土地柄を象徴する和菓子「大学最中」があって、同店の看板商品となっています。

私は、昔勤め先が本郷三丁目にあったこともあって、ここは馴染み深い場所になっているのですが、勤め先が変わってからはすっかり訪れなくなってしまいました。

本郷三原堂 大学最中 (6)

「三原堂」は、本郷三丁目の他に茗荷谷にも店舗があるのですが、どちらもなかなか行く機会に恵まれず、今回久々に本郷へ立ち寄ったので、数年ぶりに味わってみる事にしました。

本郷三丁目交差点に佇む老舗和菓子店

本郷三原堂 大学最中 (2)

場所は、大江戸線・丸ノ内線「本郷三丁目」駅すぐの本郷三丁目交差点にあって、大江戸線側の5番出口から30m程度で着きます。

本郷三原堂 大学最中 (5)

老舗と言えども、店舗が入っているビルや外装は綺麗です。景観の善し悪しも、人気の店を見極める上で重要なポイントですよね、売れていないと改装できませんから。

本郷三原堂 大学最中 (4)

三原堂で扱っている和菓子は、種類としては少ない方だと思います。ファンの一人としては、あれもこれも手を広げられるより、看板商品に力を入れてもらう方がありがたいですよね。和菓子店と言えども、中にはケーキにまで手を出す店もあるくらいですから…。

本郷三原堂 大学最中 (3)

大学最中は一つ220円(税抜)※現在は320円に値上げされています。確か2010年頃の民主党政権時代では、税込230円だった記憶があります。税込価格だったものをそのまま税抜き表示にする店も多い中、実質的な値上げを最小限に留めている点は良心的ですし、ファンが多い証拠でしょう。

本郷三原堂 大学最中 (7)

バラで買うと、この様に復路詰めされるだけになります。化粧箱に入れてもらうと少し割高になるので、自宅用ならこれでも構わないとは思いますが、最中は衝撃に弱いため、歩いている最中に人にぶつかる等で壊れてしまう恐れがあります。

本郷三原堂 大学最中 (9)

そこで私は、昔購入した時の3つ入りの化粧箱を持参して、購入後に自分で入れ替えてから持ち帰りました。…なんだか貧乏臭い話ですが、これもファンの一人である証拠です。

大きくて丸い最中

本郷三原堂 大学最中 (12)

封を開けると、まぁるい大きな最中が姿を現します。皮はパリッとした荒いものではなく、とても木目細やか。手で押さえると、その部分から細かくヒビが入って、乾物とは思えない程しっとりした音を奏でます。

他店の最中には、皮の乾燥を保つ為に餡と分けて販売されている所も目にしますが、そういう所に限って皮の質は低く、ただ上顎の裏に張りつくだけの“外装”の一部でしかない場合が多いです。

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甘さが強いとか弱いとかいうレベルの話ではなく、小倉餡の一つの作品として完成された味わいです。非常に整っていて上品、かつ豆の風味が余韻として長く続きます。べた付きや重さといったマイナス要素は一切なく、とても軽くていくらでも食べられます。これは、本当に美味しい最中の一つだと思います

本郷三原堂 大学最中 (11)

大学最中には、もう一つ「白餡」もあるのですが、以前食べた時に小倉餡ほどの感動が無かった事から、今回は見送りました。他にも「栗最中」などバリエーションがある様で、いつか試してみたいと思います。

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