速報です!スイスのジュネーブで行われたジュネーブ国際コンクール2018ピアノ部門は、先ほど結果発表が行われました!セレモニーでの発表の瞬間の様子や、各位の演奏に関する所感など、まとめてお伝えします。
2018ピアノ部門の結果
第1位
Mr. Théo Fouchenneret(フランス)
Mr. Dmitry Shishkin(ロシア)
第3位
Mr. San JIttakarn(タイ)
特別賞等
Audience Prize:Mr. Dmitry SHISHKIN(ロシア)
Young Audience Prize:Mr. Dmitry SHISHKIN(ロシア)
Students Prize:Mr. Dmitry SHISHKIN(ロシア)
Paul Streit Prize:Mr. Sung Ho YOO(韓国)
Georges Leibensen Prize:Mr. Daumants LIEPINS(ラトビア)
Paderewski Prize:Mr. San JITTAKARN(タイ)
発表は、現地時刻の午後11時。ファイナルの演奏が行われたヴィクトリアホールにてセレモニーが行われ、順位が発表されました!
蓋を開けてみれば、なんとまさかの同率1位!3名とも甲乙つけがたい演奏でしたが、確かに選ればれた2名は特に抜きん出ていたと、生で演奏を聴いていた私自身も感じています。
ファイナル3名の演奏
1位を受賞した2名の演奏を振り返ってみると、Dmitry Shishkinさんはとにかく多彩な音色とメカニックが見事!難曲と言われるプロコフィエフのコンチェルトをいとも簡単に弾きこなしていました。
それに対し、もう一人の1位受賞者であるThéo Fouchenneretさんですが、彼はとにかく音色の美しさがピカイチ!初めの第一音からして、他の奏者とは一線を画していました。表現力や音色も豊かですし、それを余すことなく表現できるバルトークの選曲も、功を奏したのではないかと思います。
一方、惜しくも3位受賞となったSan JIttakarnさんですが、敗因はおそらく選曲、そして演奏順にあるかと。正統派のベートーヴェンの後に、プロコフィエフやバルトークの様な派手な演奏が来てしまうと、やはりどうしても印象が薄くなってしまいます。
特に彼の演奏はオーケストラとの調和が完璧であるが故、良くも悪くも“目立つ”事から遠ざかってしまった、それが一番の大きな敗因なのではないかと感じています。
兎にも角にも、3名の素晴らしい演奏に拍手!!今回ファイナルが行われた、このヴィクトリアホールの会場については「ヴィクトリアホール観賞レポート!ジュネーブ国際コンクール決勝」をご覧下さい。
その他、ジュネーブ国際コンクールのチケット購入や鑑賞レポートについては、記事カテゴリーをご覧下さい→ジュネーブ国際コンクール