前回よりお伝えしているエミレーツ航空A380ファーストクラス搭乗記、今回は1回目の機内食を中心にレポートします!
豪華なイメージの強いエミレーツ航空のファーストクラスですが、機内食は意外と質素な見た目、そして味の方もちょっと期待していたのとは違っていました。
目次
バッグに入れてもらえるアメニティグッズ
ところで、今回の機内で貰えるアメニティグッズですが、内容としては復路で利用したドバイ→羽田と一緒。ブルガリのポーチにスリッパ、そしてパジャマのセットです。
ブルガリのポーチは復路とデザインが異なりますが、中身は変わらず。使い易いソフトケースの中には、ブルガリの香水などがギッシリ詰っています!
パジャマのキャリングケースもフカフカした高級素材ですし、スリッパもそこらにある使い捨てとは違って、フカフカの靴底と頑丈な素材の高級仕様。流石はファーストクラスですね!
また、CAさんがこれらのグッズをまとめてエコバッグに入れて渡してくれました。これ、復路のドバイ発では貰えなかったので、A380限定なのかも?
頑丈な素材で沢山入るので、ヨーロッパのスーパーへ買い物に行く時なんかに重宝しそうです。
アラビックコーヒー&デーツ
その他、ウェルカムサービスでは復路でもお伝えしたアラビックコーヒーが頂けます。金色のポットから注いで提供、アラビアの国では定番のお持て成しなんだとか。
味は香ばしさが先行し、お茶とコーヒーの中間の様な味。ほうじ茶?中国茶?薄味ですが、しっかりとしたフレーバーを感じます。ドバイの街中にあるカフェでも5dh(150円)くらいで飲めますが、成田に居る時から本場の味に触れられるのは嬉しいところ!
アラビックコーヒーのお茶受けには、Bateelのデーツ。ラウンジに置いてあったのと違い、ナッツやオレンジ等の具が入ったバージョンです。デーツには色々な種類がある様ですが、個人的に一番食べ易いのはこのBateelのデーツかなぁと。これはナツメヤシを使ったドライフルーツの一種ですが、チョコレートの様に甘くて美味しい!というものでは無いので、私的にはあまり好みでは無いかもしれません…。
成田→ドバイの機内食メニュー
さて、離陸してから間もなくして、機内食メニューが配布されました。冊子は2つあって、一つは食事のメニューでもう一つがワインリスト。
今回の成田→ドバイの機内食メニューはコチラ!およそ12時間かかる長距離路線なので、夕食と朝食の2食が想定されたメニュー構成になっています。それぞれ和食・洋食の選択が可能、好きな時に好きなものをオーダーできるシステム。
ドリンクメニューも豊富な品揃え!ハードリカーやリキュール類は、復路で乗ったドバイ→羽田よりも種類が多いです。
尚、ワインリストは復路と全く同じなので、ここでは割愛。内容についてはコチラをご覧下さい→エミレーツ航空の「和食」が美味!ファーストクラス機内食レポDXB~HND
高級ワインとブランデー、その味は?
ファーストクラスと言えば高級ワイン!ビジネスクラスでは決して出てこない様な高級ボトルが揃っていて、今回のラインナップを見た所、概ね7,000円~13,000円程度のワインが入っている様です。
ただ、ボトル1万円を超えるワインは赤ワインの2種類しか無く、この時注文した「Domaine des Monts Luisants Morey-Saint-Denis 1er Cru 2011」は、復路の羽田行きの記事でお伝えしたものと全く同じ銘柄。
ここで飲んだ事を忘れて、帰りの便でまた同じワインを飲んでしまったという失態…。
でもこのワイン、飲んでみると甘みと酸味のバランスが最高ですし、飲み易さも抜群!とても美味しいワインです!ボトルの市場価格は1万円以上するので、こういう時にこそ飲んでおきたいところ。
また、ハードリカーの中には希少酒も幾つかあって、今回はその中から「ヘネシーパラディ」をチョイス。こちらはオードヴィーとコニャックのブレンド酒ですが、手に入り難い為か市場ではとんでもない価格で取引されている高級酒です。
ただ、飲んでみると至ってフツーのブランデー。特別なおいしさは無いというのが正直な感想です。希少酒は他にも幾つかありますが、一番美味しかったのは「テセロン・コニャック・ロット29 エクセプション」。こちらは復路で試したので、詳しくはコチラをご覧下さい→エミレーツ航空の「和食」が美味!ファーストクラス機内食レポDXB~HND
なかなか美味しいパンのセレクト
さぁそれでは機内食サービスの開始!今回は洋食の夕食メニューをチョイス、前菜からデザートまでフルコースで頂きます。
洋食に付いてくるパンですが、今回はコチラの4種類。色も形もバラエティ豊かです。いずれもプレーンではなく味の付いたパンばかりですが、この中の細長いパンはカレー風味がしてなかなか美味!
また、こちらはプレーンのフランスパンかと思いきや、フワフワのガーリックトースト。ちょっと油っこい所もありますが、味はGood!フランス発の便以外でこれだけアタリが出たのは初めてかもしれません。
尚、パンに付けるのはバターの他にオリーブオイルとバルサミコ酢。個人的にバルサミコ酢は変な甘さがあって駄目ですが、オリーブオイルは塩をまぶしてパンに付けるとなかなかイケます!
定番のキャビア、サーモンは微妙?
続いて前菜ですが、今回は復路(ドバイ→羽田)にあった“カナッペ”の様なアミューズブーシュがメニューになかったので、前菜2品をオーダー。
先ずは「キャビア」。これを頼む人が非常に多いのか、オーダーする前からCAさんに「キャビアにしますか~?」と勧められてしまいました!
ファーストクラスでお馴染みキャビアですが、今回のは結構生臭さが残っているので、そのままだとちょっと食べ難いです。付属のメルバトーストと一緒に頂くのですが、まぁ特別美味いものでは無いかなと。
もう一つの前菜は「サーモンのグラブラックス」。Blinis(ブリニ)というそば粉で出来たパンケーキの上にサーモン、その他シトラスクリーム等が装飾された一品です。
味付けはまずまずですが、サーモンの質はちょっとイマイチ。風味の広がりも無く、舌触りもそれほど新鮮さを感じません。ファーストクラスなのでもうちょっと期待しましたが、まぁ日本発ならこんなものかも…?
やはりハズレ無し!テンダーロインステーキ
そしてメインは「ビーフ-テンダーロインステーキ」。また肉かよ!と思われるかもしれませんが、ビジネスクラスでは柔らかい肉が出てくる事はまず無いので、ファーストクラスこそステーキを注文すべき、と心に決めています。
その期待通り、ナイフがスッと通る柔らかさ!ちょうど良い焼き加減で歯応えもしっかりありながら、口の中での溶け具合がビジネスクラスの肉とは次元が違います。
この後ドバイのラウンジで食べた肉や、帰りの機内食のステーキも美味しかっし、やはりエミレーツ航空は安定した肉質を提供してくれるものだと確信しました!
チーズとデザート
デザートは「フルーツタルト」。チーズの盛り合わせと一緒に頂きます。本当は「ミルクショコレートのデリース」も食べたかったのですが、両方欲しいと言ったら、今日は他のお客様も多いので駄目だと…。
2択の内の一つに選んだフルーツタルトですが、特別なおいしさは無し。生地はしっとりしていますが、フルーツと味が分離してしまっていて、何だか腑に落ちない味。
これはちょっとチョイスを間違えたかな~…。
一方、チーズの盛り合わせですが、ドバイ発の様な超大降りカットではないものの、5種類のチーズが食べられるのはGood!カマンベール等は本格的な風味ですが、比較的臭みも少なくて食べ易いです。
思ったほど豪華ではなかった機内食
と言う訳で、この時初めて食べたエミレーツ航空ファーストクラスの機内食でしたが、悪い質ではなかったものの、あまり感動はありませんでした。ステーキの肉質は良いですが、キャビアの盛り付け方やデザートのタルトなんかを見ると、あまり機内食に力を入れている様には思えない部分も…。
まぁ高級酒が飲めるのがせめてもの救いかと。復路(ドバイ→羽田)では美味しい料理も多かったので、エミレーツ全体がそうであるという訳では無いと思いますが、折角ファーストなんだからもうちょっと+αの魅力が欲しい、そう感じた機内食でした!
次回は、機内にあるBarラウンジをレポートします。→エミレーツ航空A380「Barラウンジ」がステキ!成田~ドバイFirst Class搭乗記
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