引き続き、リニューアルオープンした成田空港JALファーストクラスラウンジ(本館4F)のレポートから、今回はダイニングエリアで提供されているオーダー式メニュー「JAL’s Table」についてレポートしたいと思います!
これまでにあったビュッフェスタイルとは異なるJALの新しいミールサービスという事で注目が集まっている様ですが、実際に食べてみると期待していたものとは違っていました…。
目次
「JAL’s Table」のあるダイニングエリア
JALの新しいミールサービス「JAL’s Table」のメニューが頂けるのは、リニューアルされた成田空港ファーストクラスラウンジ(本館4F)。ラウンジ内で一番広いダイニングエリアでオーダーする事が出来ます。
ざっと数えて60~70席はあろうかという広いダイニング。窓に面しているので自然光が入って明るいですが、天井が低いので開放感はそれほど感じません。
窓際には2人掛けのテーブル、中央には10人掛けのロングテーブルと4人掛けの円卓が配置されていますが、シートピッチはかなり狭め。ファーストクラスラウンジと言えど、ほんと最近はこうやって人数を捌く為の座席配置である事が多いですよね。
テーブルの質感もかなり安っぽく、以前の3Fファーストラウンジにあった様な艶々のラグジュアリーなテーブルは見る影もありません…。これじゃサクララウンジと一緒、もう少しファーストっぽさを出してもらいたい所。また、テーブル上にナプキン等が置かれていないのでちょっと不便。使いたい時にサッと取れる、いちいち取りに行かないといけないのが面倒です。
ランチ時間帯のメニュー
さてさて、それでは早速JAL’s Tableのメニューをオーダーしてみましょう!カウンターには担当者が常に立っていて、注文するとその場ですぐに作って提供してくれます。配膳はセルフサービス。※2023年よりオーダー方法が変更となっています。詳しくはこちら→QRコードで注文するJAL’s Tableの新システムを使ってみた!成田空港ファーストクラスラウンジ
注文できるメニューですが、ランチタイムのこの時間はパスタやサラダ等4種類のメニューに加え、ラーメンが2種類。ちょっと寂しいですよね…。肉や魚を使ったグリル料理なんかがあるとポイント高いのですが…。※メニューは時期により随時変更されます。
因みに、この中のサンドイッチプレートに入っているサラダラップは、サクララウンジで提供されているものと同じです。
サラダのドレッシングは4種類、塩・胡椒もあって、自由にかける事が出来ます。
サラダは普通、その他は残念…
色々と試してみましたが、先ずは「サラダプレート」から。17品目の素材が使われているというサラダ、ボリューム満点で野菜の質もまずまず。四角いチーズがもう少し風味立ってくれば尚良いですが、まぁこの手のサラダならこんなものでしょう。
続いて「海老のトマトクリームパスタ」。太麺パスタの口当たりは悪く無いですが、塩気が少ないのか香りも味も殆ど無し。具材も少なく、小さな海老が2つにプチトマトが半分、レタスの欠片が入っているだけという何とも寂しいパスタ…、これはかなり残念なメニューです。
デザートに「ティラミス」も試しましたが、こちらも甘さ控えめ過ぎて味が殆ど抜けてしまっているタイプ。ホイップした生クリームの塊りを口に含んでいるだけで、ショコラの甘みや苦味は殆ど感じません。これも残念…。
2種類のラーメンは白黒はっきり
一方、2種類のラーメンも試してみましたが、唯一まともだったのはこちらの「柚子塩ラーメン」。細面で柚子の香りタップリ、アッサリ味なのにネットリした主張のあるスープで、これはなかなか美味しいラーメンです!
しかしディスプレイには肉の様な具が入っていましたが、実際には入っていなかった…。
もう一つ「JAL特製豚骨ラーメン」ですが、こちらはやや固ゆでの麺に薄いチャーシューが1枚と、高菜の漬物がふんだんに入った一品。麺の固さは良いですが、薄っぺらいチャーシューも固く、ラーメン屋のトロトロ肉とは雲泥の差!スープもちょっと腑に落ちない味で、異様に沢山入った高菜の漬物のせいで妙に塩辛いです。もはや豚骨ラーメンの味では無くなってしまっている様な気が…。
15:30~メニューが追加される
尚、15:30を過ぎるとメニューが追加され、この通り6種類から選べる様になります。ミートプレートが追加された事で、漸く肉料理にありつける様になりました!
ミートプレートは「チキングリル トマトアンチョビソース」。チキンは柔らかくて良いですが、塩気が強い割にしょっぱいだけで肉の味が全然引き立って来ないです。
ケチャップソースを付けても対して味に変化は無く、これを食べても不思議とご飯が欲しくなりません…。これもちょっと残念なメニュー。
また、もう一つの追加メニュー「チリコンカルネ」ですが、これも味がキチンと主張せず、かと言って豆の素朴な味が引き立つ事も無し。2種類のペーストも微妙な味わいで、特に赤い方は激辛で食べ難い…。
豆は、付属のチップスと合わせてちょうど良い塩加減になりますが、殆どチップスの味になってしまうのが否めないところ。酒の肴にしては塩気が少ないし、これもかなり残念なメニューです…。
ビュッフェが殆ど無くなった…
JAL’s Tableの華々しいデビューの一方で、激減したのがビュッフェのメニュー。ビュッフェカウンターを覗いてみると、そこにあるのはご飯にパン、スープ、それにフルーツとチーズがあるのみ。
スープストックトーキョーのスープやJAL特製ビーフカレーはありますが、おかずと成り得る料理は全く無し。JAL’s Tableのメニューがあの様に貧相な中、これだけでランチをしろというのはちょっと酷ですよね…。
パンの種類もごく僅かで、食事になるものはクロワッサン1種類のみ。タイ焼きは以前サクララウンジで食べましたが、特に美味しいものではなかった…。
唯一まともなのは、3種のチーズが入ったプレートのみ。以前は味わい深い小皿料理が沢山あったのに、これはちょっと頂けませんね。3F部分のラウンジが完成した暁には、また以前の様なビュッフェが復活すれば良いですが…。
「鮨 鶴亭」の握り寿司は美味!但しルールが厳格化
そんな中、唯一まともな味を提供してくれたのが、こちらの「鮨 鶴亭」による握り寿司サービス。JAL’s Tableとは反対側のダイニングで提供されています。※2023年よりオーダー方法が変更となっています。詳しくはこちら→QRコードで注文するJAL’s Tableの新システムを使ってみた!成田空港ファーストクラスラウンジ
以前3Fラウンジにあった寿司Barと同じく、握り寿司は週変わりのメニューになっていて、この日は天然ヒラメ・赤海老・太巻きの3巻。残念ながらこの日はマグロのトロではなかった…。
しかし食べてみると海老の身はプリプリですし、ヒラメもねっとりした舌触りと風味豊かな身で美味しく、ネタの質は上々!以前JAL成田空港Fラウンジ/寿司Barで美味しいマグロが食べ放題!の記事でもお伝えしましたが、最近のJALの寿司ネタは以前と比べてかなり改善されているのでおススメです!
但し“3種類1セット”というルールが以前よりも厳格化された様で、例えば同じネタを3巻(例えばヒラメのみを3巻)注文する事も不可能(減らす事は可能)。
もちろん2度3度注文すれば済む話ですが、何だか味気ないサービスになってしまいましたね…。
「ダイニングh」には到底及ばない…
と言う訳で、JALファーストクラスラウンジの新しいミールサービス「JAL’s Table」を体験してみましたが、正直言ってかなり期待ハズレ!一部、味の良いメニューもありましたが、具が殆ど入っていないし何と言ってもメニューの数が少な過ぎ!
オーダーメニューを導入してビュッフェを無くすなら、せめてフルコースが楽しめる位のメニューが無いと、流石にあれでは腹の足しにもならないですよ。
マレーシアKLのゴールデンラウンジ・ファーストや、ドバイのエミレーツラウンジでは、ラウンジ内のレストランでフルコース料理が提供されていますし、羽田空港のANAスイートラウンジ「ダイニングh」もその内の一つ。
ビジネスクラスラウンジと異差をつけるなら、そのくらいの豪華さがあって然るべきではないでしょうか?
ビュッフェを無くして人の手で盛りつける…、結局は食材のロスを減らす為の改悪なんじゃないかと、疑いの念を持たざるを得ません。一時期は料理の味が酷かったJALラウンジも、ここ最近漸く改善の兆しが見えてきたと期待していたのですが、こういう所を見るとまだまだ二流ですかね…。
後は3Fラウンジの改修を待つばかり!昨日の記事も併せてご覧下さい→リニューアル工事完了!JAL成田空港4Fファーストクラスラウンジ
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