ANAラウンジを後にし、いよいよ自身初のANAビジネスクラスに搭乗します!スタアラ組の人にとっては“今更”な全日空のフライトではありますが、JAL(ワンワールド)の会員である私から見たANAのサービスの善し悪しや、機内食の味など、独自の観点でレポートしていきたいと思います。
目次
羽田発NH217便ミュンヘン行き
今回のフライトは、羽田空港12:30発のドイツ・ミュンヘン行き。ミュンヘンでルフトハンザに乗り換えて、スペインのマドリードを目指します。
乗客を見ると殆どがビジネスマンで、私の様な観光客はごく一部のみ!全日空はミュンヘンの他にもフランクフルトやデュッセルドルフと、ドイツにデイリーで3路線も飛ばしていますから、ビジネス需要が旺盛なんでしょうね。
やっぱり多い優先搭乗の人数
優先搭乗の人数を数えてみましたが、最優先の列にはパッと見で20名並んでいました。この便はファーストクラスが無いので、ここに並んでいる人は全員ANAダイヤモンドメンバーという事になりますね。ANAの“最上級”ステータスはJALよりも敷居が高いはずですが、それでも全搭乗者のおよそ1割が該当するなんて、ほんとANAは上級会員が多いですね!
対して、私の該当するビジネスクラス及びスタアラゴールド会員の列は、およそ40名ほど。これら全員がラウンジ利用権に該当する訳ですから、そりゃぁラウンジ混雑しますわ。
ダイヤモンドの搭乗が始まってから10分後、漸く私もゲート入りを果たしました!ほんと、何をもって優先搭乗なのか分からなくなりますね…。
個室感はイマイチ?B787-9のシート
今回のミュンヘン行きの機材は、ボーイング787-9。ビジネスクラスのシートは、前後の列で互い違いに配置されたスタッガード式、最近のANAの定番となっている配置です。
私の席はコチラの2K。通路側にサイドテーブル窓側にシートがあるタイプ席を選びました。JALもそうですが、窓側の半個室タイプの席は人気があるので、今回も早々に埋まってしまった様です。
座ってみると、シート幅はまずまず。目方50cmくらいはあります。
シートベルトは標準的なタイプのもの。最近、外資系のエアラインを中心に極太シートベルトや3点式シートベルトが増殖中ですが、あれってかなり使い難い上にゴワゴワして付け心地も悪いですよね。
モニターまでの距離はJALよりも近いですが、圧迫感は無いです。でもシート全体のパーティションの高さはJAL-Suite1の方が上ですし、その分個室感はイマイチ…。
特に、このANAのシートは背もたれ付近の高さがかなり低いので、前の席の人の頭がよく見えますし、降り返ると後ろの席の人と目が合います。必然的に前後の人の気配も感じ易く、そういう意味では完璧なシートでは無いですね。
ちょっと年季の入った?シート周りの設備
続いてシート周りを見てみると、サイドテーブルは木目調にシルバーの枠が付いたデザイン。B777-300の様なプラスチックタイプとは違って、ちょっと高級感がありますね(B777-300のシートについてはコチラ)。
ただ、細部をみると傷や汚れが目立ちますし、だいぶ使用感のあるシートです。ANAのB787は就航から5年程度だったかと思いますが、それだけ使用頻度が高いという事か…?
サイドテーブル上の設備については特筆ありませんが、このコンセントが緩く、差してもすぐに抜けてしまいます。また接触も悪く、知らず知らずの内に充電できていないなんて事も多く、ちょっとこれは要改善!
ヘッドフォンはSony製。いちおうノイズキャンセリング機能が付いているのですが、これで音楽を聴いてみても効いているのかいないのか分からないほど…。
ベッドの寝心地とマットレスの表裏
次に、シートを倒してフルフラットベッドの寝心地を確かめてみました!幅はJALのSky-Suite1と同じくらいですが、やはりこの程度のパーティションでは、通路を歩く人と簡単に目が合ってしまいます。
マットレスは「東京西川」。長さが足らなくて足元まで敷けないのは、JALと一緒。寝心地は…う~ん、可もなく不可もなく…。
ただこのマットレス、ブルーの面が表でグレーの面が裏だったんですね。最初間違えて裏を上にして寝てましたが、後からひっくり返して寝てみても、寝心地は特に変わらず。
JALのエアウィーヴの様に、表裏でハードをソフトが選べれば良いのですが、この点もJALの方が優れていると言えるでしょうか。
アメニティグッズのケースがしょぼい…
アメニティグッズはソフトケース。使い難いハードケースよりは良いのですが、問題はこのケースの質。なんだかヨレヨレの化学繊維で、かなり簡易的な素材です。
Neal’s Yard Remedies(ニールズヤード・レメディーズ)というイギリス生まれのコスメティックブランド。ファスナーがしっかり縫い込まれているので、一応しっかりしたメーカーではあると思いますが、これはちょっと安物と言わざるを得ないかなと…。
リップクリーム、フェイシャルミストなど、中身については標準的です。
スリッパは、手提げのカバー付き。JALと同じく靴べらが付いている点は便利で良いですね。
ウェルカムドリンクのグラスがしょぼい…
さて、搭乗するとすぐにCAさんがやって来て挨拶。私が初めてANAに乗ると言うと、「ANAのサービスを楽しんでくださいね」と嬉しい一言!
ウェルカムドリンクは、オレンジジュースとスパークリングワインの選択です。スパークリングワインを頂きましたが、確かに白ワインに炭酸が入っただけの安価な味。
グラスは超軽量なプラスチック!もうちょっとマシなグラスは無かったのでしょうか…?
なんだかんだ文句ばかりになってしまいましたが、言わずもがな、ANA全日空は“5つ星”の選ばれしエアライン!機内食にこそ期待する事にしましょう!次回へ続きます→出てくるの遅すぎ!ANAビジネスクラス機内食サービスと「和食」の味
2019年より就航したB787-10のビジネスクラスレポートはコチラ→ANA【B787-10】ビジネスクラス搭乗記!NH801 成田~シンガポール
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