引き続き、オーストリア航空ビジネスクラスの模様から、今回はフルフラットベッドの寝心地や朝食の味などをレポートします!
夏至は白夜で眠れない…?
ところで今回のフライトですが、季節はちょうど夏至の頃。夏の時期は北へ行くほど日が長くなるものですが、欧州からアジアへのフライトもシベリアの北部を通るので、飛行機の中は日が差す時間が長くなります。
フライトマップを見ると良く分かりますが、ほとんど昼と夜の境目を飛んでいますよね。こうなると、17:45にウィーンを出発して翌日の正午に成田へ到着するまでの間、飛行機の中は殆ど日が暮れないのは明白。
夜の一番深い時間帯にも関わらず、窓の外は白夜状態!幻想的な風景が続くのは良いですが、何だか夜が来ない気がして眠れない…。
体内時計をリセットする為には、なるべく早めに窓のシェードを降ろして“夜”を作った方が良いかもしれませんね。
フルフラットベッドの寝心地は?
さて、シートをベッドにして寝心地を確かめてみましたが、見た目とは裏腹に足元のスペースは狭いです。シート幅は60cmくらいあって十分なのですが、幅・高さともに足先に向かってかなり先細りになっています。
寝具は、クッション兼マクラと掛け布団のみ。エァウィーヴを採用しているJALや東京西川のANAとは違って、この点はかなり簡素な印象を受けます。
この限られた寝具で寝てみましたが、寝心地はまぁそれなり。シートの形状が影響してか、背中に圧がかかって熱を持ち、暑くてあまり眠れませんでした…。やっぱりフルフラットベッドの寝心地に関しては、JALのSky-SuiteⅠに敵うものはありませんね。
就寝中にケーキが配られる
ところで、驚いたのは就寝中のサービス!私が映画を見ながウトウトしていた所、突然CAが現われてドリンク(オレンジジュースor水の選択)と共に、なんとチョコレートケーキのサービス!
ケーキと言っても一口二口程度のサイズですが、味は丁度良い甘さの日本人好みでGood!メニュー表には無いメニューなので、好きな時にいつでも食べられるという訳ではないのかも?
到着2時間前の朝食メニュー
そして到着の2時間前、最後のサービスが開始されました!できればギリギリまで寝ていたかったのですが、JALの様に“お好きな時に”というスタンスではなく、皆が一斉に動き出すので一気にやかましくなって、とてもじゃないが寝てられません…。
朝食のメニュー詳細については、昨日の記事に記載したとおり(→機内食レポ!オーストリア航空ビジネスクラスVIE~NRT)。ヨーグルトとメインには選択肢があって、CAが後からトレーに乗せて持ってきます。流石に朝食時間帯は忙しいのか、ワゴンによるサービスはありませんでした。
コーヒーorティーの選択もあるのですが、コーヒーは昨日お伝えしたCoffeeメニューの中から選べる訳ではなく、出来合いのものを注がれるだけ。悪い味のコーヒーではないですが、やはり「Melange」には到底及びませんね。
味は良し!でも卵は残念…
朝食の全容がコチラ!左上から順に
- エメンタールチーズ入りオムレツ、キノコとポテトのソテー
- 各種ハムとチーズ
- フレッシュフルーツ
- 自家製ミューズリー
パンはディナーと同じくバスケットから選ぶ事が出来、前の7種類に加えてクロワッサンも選択可能です。
メインは「カラメルパンケーキ」との選択ですが、私は「エメンタールチーズ入りオムレツ」を選びました。卵はアツアツですが、完全に固まっていてトロみはゼロ!これはちょっと減点要素かなと…。
ただ、こちらのハムは何れも風味豊かで美味!チーズも「チーズセレクション」に入っていた臭みのあるチーズではなく、普通に美味しく頂けます。
ヨーグルトの選択は「自家製ミューズリー」。シリアルと白ぶどう入り、サワークリームにも似た食感と甘酸っぱい味で、朝食にピッタリ!なかなか美味しいです。
5つ星エアラインまであと一歩?
それでは最後に、今回のオーストリア航空ビジネスクラスのサービスに対する評価を付けてみたいと思います。
- 座席・シート ★★★★☆(4/5)
- 機内食の味・選択肢の幅 ★★★★☆(4/5)
- CAの対応・所作 ★★★★☆(4/5)
全てにおいて4つ星、スカイトラックス社の評価と全く同じです(笑)!シートに関しては、私が座ったソロシートなら5つ星も有り得ますが、2人掛けシートは占有面積が少ないですし、個室感ももう少し欲しいところ。
機内食に関しても、美味しいメニューには出会えたものの、いつでも自由にオーダーできるアラカルトメニューの設定が無い点はマイナス評価。力を入れているはずのCoffeeメニューから選べるコーヒーですら、ディナーの食後の一時でしか注文出来ないのはガッカリです。折角良いサービスを持っているのに、それを提供する術が下手くそだという気がします。
5つ星まであと少し!そう感じさせるオーストリア航空ビジネスクラスでした。兎にも角にも、この路線はいつ乗っても日本人のツアー客がいっぱい!たまには気分を変えて外資系でも~とお考えの方には、あまりおススメできません(笑)
オーストリア航空ビジネスクラスについては、シートやディナーの食レポも併せてご覧下さい。
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