日光東照宮「陽明門」がピッカピカ!平成の大修理が遂に竣工!

昨日、友人と共に栃木県日光市にある「日光東照宮」へ行ってきました。今回の目玉は、平成の大修理を終えた「陽明門」。2013年7月から始まったおよそ4年にも及ぶ保存修理工事が2017年3月で終わり、ピッカピカに生まれ変わった姿がお披露目されています。

日光東照宮なんて小学生の頃に林間学校(修学旅行?)で行ったっきり、記憶も定かではなく、新鮮な気持ちで観賞する事が出来ました。今回はそんな陽明門をじっくりとご紹介しようと思います。

渋滞回避ルートで日光東照宮へ

今回、日光へは車で向かいました。連休の中日という事もあって、東照宮周辺での渋滞や駐車場の確保を懸念していたので電車で向かおうかと思ったのですが、現地での移動やトータルでの交通費が高くなる事を考えると、やはり車が一番です。

日光東照宮「陽明門」がピッカピカ!平成の大修理が遂に竣工!

日光東照宮は、日光宇都宮道路の「日光IC」と「清滝IC」の間くらいにあって、普通は日光ICで降りて日光街道を進むのが王道ですが、Googleの渋滞情報を見てみると、見事に真っ赤!実際にダメ元で向かってみたのですが、10分かかって100mも動かない様な状況に断念!

そこで渋滞回避ルートを模索します。少し遠回りになりますが、日光宇都宮道路の終点「清滝IC」で降りて戻るルートで見てみると、渋滞はかなり限定的でした。実際に行ってみると、特に渋滞は全く無くスムーズに東照宮近くまで進む事が出来ました。

日光東照宮「陽明門」がピッカピカ!平成の大修理が遂に竣工!

しかし言わずもがな、午後1時ごろ駐車場はどこも満車!でも収容台数の多い駐車場は既に観光を終えて出てゆく車も多く、「西参道第2駐車場」の列に並んだところ15分程で入る事が出来ました。中では係員による誘導も行われているので駐車もスムーズですし、繁忙期ながら意外とアッサリ到着!

やはりこんな時は王道のルートは回避すべきなんですね。Google Mapで見られる「交通状況」はかなり正確なので、私は積極的に使う様にしています。

拝観料は1,300円、オーディオガイドは2言語のみ

日光東照宮「陽明門」がピッカピカ!平成の大修理が遂に竣工!

私自身、日光東照宮なんて実に20数年振り!境内の様子に記憶は無く、全く初めての様な面持ちです。

日光東照宮「陽明門」がピッカピカ!平成の大修理が遂に竣工!

拝観料は1,300円。結構しますが、これだけで本地堂から御本社まで全ての拝観が含まれています。実際この日全ての拝観を終えるのに1時間半を要したので、コスパ的には悪くないのではないでしょうか。

日光東照宮「陽明門」がピッカピカ!平成の大修理が遂に竣工!

それにしても、連休の中日な事もあってすっごい人!世界遺産という事で海外からも多くの人が見えています。

チケット売り場では「オーディオガイド」が500円で借りられますが、東照宮HPを見ると対応言語は日本語のほか英語と中国語のみ。世界の観光地では、日本語を含めて様々な言語でのオーディオガイドが用意されているのに、ここではたったの2言語のみとはお粗末ですよね…。“観光立国”なんて主張しているのだから、せめて世界遺産くらいは多言語を用意すべきだと強く思います。

三猿がキレイになってる!

日光東照宮「陽明門」がピッカピカ!平成の大修理が遂に竣工!

表門から入ってすぐの所にある神厩舎。言わずと知れた「三猿」が描かれた建物ですが、東照宮HPに記載されている「平成の大修理」の概要によると、ここの修繕工事はまだ先との事。

日光東照宮「陽明門」がピッカピカ!平成の大修理が遂に竣工!

しかし「成長」を意味する“見ざる言わざる聞かざる”の三猿だけが、色鮮やかになっていました!これから長い時間をかけて8面全ての彫刻を修繕するのだと思いますが、それにしても他7面の色褪せ方はハンパ無いですよね。私が小学生の頃はもう少し色が付いていたと思うのですが、僅か四半世紀でこんなにも色褪せてしまうとは…

※2021年現在、全ての猿の絵の修繕が完了しています。

黄金と漆の色彩美「陽明門」

日光東照宮「陽明門」がピッカピカ!平成の大修理が遂に竣工!

神厩舎のあるエリアから階段を上がると、いよいよ見えてくるのが陽明門。今回の修繕では、漆の塗りなおしとメッキ表面仕上げの再生、および木材の腐朽箇所の補修が主に実施されたとの事です。

日光東照宮「陽明門」がピッカピカ!平成の大修理が遂に竣工!

入母屋造りの屋根、立派ですね~!正面の唐破風の下には「東照大権現」の勅額(寺社の看板)があります。

日光東照宮「陽明門」がピッカピカ!平成の大修理が遂に竣工!

近寄って見てみると、細かな装飾一つ一つが丁寧に塗りなおされているのが分かりますね。黄金と漆黒、このコントラストが何とも言えない麗しさ!

日光東照宮「陽明門」がピッカピカ!平成の大修理が遂に竣工!

この陽明門は徳川三代目家光公によって1636年に造替されたものですが、創建は家康の時代1617年で今年で400年。それに合わせた修繕・お披露目なんでしょうか?

日光東照宮「陽明門」がピッカピカ!平成の大修理が遂に竣工!

真っ白な装飾も見事!これは「胡粉塗り」と呼ばれる手法で塗装されていて、貝殻などから作られる炭酸カルシウムを多く含む顔料が使われているのだとか。鍾乳洞の鍾乳石が白い事からも分かります。

日光東照宮「陽明門」がピッカピカ!平成の大修理が遂に竣工!

門の両側に構える随身像もこの通り!ネットで修繕前の姿を見てみると、灰色の服を着ている様に見えましたが、実際には金の衣をまとっていました。

日光東照宮 随身像

リアルな顔立ちもそのまま!無表情な一重の目で見つめられると、ちょっと不気味…。

日光東照宮「陽明門」がピッカピカ!平成の大修理が遂に竣工!

門の中、龍の装飾も色鮮やかですが、それ以上に周囲のメッキがピッカピカ!ここの通路はとても狭いので、写真撮影の際は通行の妨げにならない様に注意が必要です。

平成の大修理完成記念「金杯」¥200

日光東照宮「陽明門」がピッカピカ!平成の大修理が遂に竣工!

陽明門を超えた所にある、神興舎の前の物販所。その前に置かれたテーブルには、今回の陽明門の修理竣工を記念した物販品が置かれていました。

日光東照宮「陽明門」がピッカピカ!平成の大修理が遂に竣工!

御守りに置物、そして目玉は500個限定の記念メダル(¥3,000)です。材質は分かりませんが、ちょっと三千円は高いかなぁ…。

日光東照宮「陽明門」がピッカピカ!平成の大修理が遂に竣工!

他にも「御神酒」が4種。見たところ清酒の様ですが、境内での飲酒は厳禁なので持ち帰り専用です。1杯200円でも良いからここで飲めるようにして欲しいと思うところです。

日光東照宮「陽明門」がピッカピカ!平成の大修理が遂に竣工!

この中で一番安いのは「金杯」。せっかくなので、記念に1つ購入してみる事にしました。

日光東照宮「金杯」を買ってみた

なんてこと無いタダのプラスチック。しかし裏面に「平成の大修理完成記念」の刻印があります。これを使って自宅で獺祭を飲むのに使おうかと思いましたが、表面の金メッキが剥がれて体に入ると良くないので止めときます…。

この後「鳴き龍」などを観賞しましたが、行く先々で御守りや記念品などの物販が行われていました。これも神社の大切な運営資金の一部になるのかとは思いますが、大概こういう物は家に持ち帰ると夢から覚めて置き場に困ってしまうもの。なので私は“ディズニーマジック”には掛からない様に心がけています。

ゴージャスな寺院は一見の価値あり!

日光東照宮「陽明門」がピッカピカ!平成の大修理が遂に竣工!

いつも西洋の教会ばかり見ていましたが、たまには日本の寺院を見るのも良いですね。厳かな雰囲気が特徴の日本の寺院ですが、ピッカピカに修繕された日光東照宮はなかなかゴージャスです。HPによると、平成の大修理は平成36年(2024年)まで続くそうで、三猿のある神厩舎なども今後キレイに修復される事と思いますが、ピッカピカの陽明門は今しか見られないものだと思います。

そんな今が旬の日光東照宮へ、是非とも“渋滞回避”で訪れてみては如何でしょうか?

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