新緑の美しい京都で今回訪れたのが「圓徳院」。京都・東山、高台寺のすぐ隣にある小さな寺院ですが、“北書院”と呼ばれる和室から眺める庭の景観が素敵で、これまで何度か訪れた事があります。
今回はコロナ騒動真っ只中という事もあって、他に観光客は誰もおらず一人独占状態!こんな時こそ、鶯の鳴き声を聞きながら一人心静かに新緑の美しい景観を眺める事が出来る又と無いチャンスです!
圓徳院へのアクセス/チケットは“疫病退散”
圓徳院の場所はここ。八坂神社と清水寺の間、京都・東山にある観光の中心地。この辺りは由緒正しい蔵の様な建物が続いているので、散歩にもピッタリです。
高台寺へ繋がる階段の斜め向かい側にあるのが圓徳院の入口。拝観料は500円ですが、高台寺や掌美術館にも入れる共通券(900円)も販売されています。
受付で貰えるのが、この「疫病退散」と書かれたチケット。こんな事いくらやっても、人々の意識が変わらないと一生収束なんかしないんですけどね…。
マスクは一応アゴにつけておきましたが、特に検温やアルコール消毒を強要される事も無いので安心です。
靴を脱いで建物内へ
さてこの圓徳院ですが、見学出来るのは方丈のある南側の建物と北書院のある北側の建物の2つ。長屋門、唐門から入り、MAPに書かれた矢印の通り見学導線に従って進んで行きます。
2つの建物は土足厳禁で、靴を脱いで建物の中へ。初めにある方丈は別名“客殿”とも呼ばれる建物で、柱の少ない広間と開放感のある縁側を配置。この縁側からは、綺麗に整備された南庭を臨む事が出来ます。
尚、この南庭への立ち入りは不可。
方丈の建物の中には2つの畳間があって、それぞれ黄金に輝く襖を見る事が出来ます。松や竹が描かれた「松竹梅図襖」と、桜吹雪の様なピンクの絵柄が美しい「雪月花図襖」。
北書院から見る景観が美しい!
そして方丈を見学した後、長い渡り廊下の先に辿り着いたのがこちらの「北書院」。二間続きの和室に赤絨毯の縁側があり、そこからは国指定の名勝にも数えられる北庭が一望出来ます。
この和室は天井や梁が低く設計されているのですが、畳に座るとこの様に何とも風格のある素敵な景観が目の前に!まさに完璧なアングル、これぞ京都という感じがしますね!
この北書院では、普段は北庭を眺めながらお抹茶が頂けるというサービス(500円)も行われている様ですが、昨今の社会情勢の影響で現在は土日のみ開催との事。
しかし逆に言えば、この広間を独占出来るというのは今だけの特権という事になりますね!
この北書院の景観は、動画にも収めているので是非ご覧下さい!鶯の鳴き声を聞きながら一人心静かに北庭を眺める、まぁ何とも贅沢な時間です!
紅葉の時期はライトアップも!
尚、昨年の秋にこの圓徳院を訪れた際は夜間の特別拝観が行われていて、北書院から眺める北庭は美しくライトアップ!とても幻想的な景観になっていました!
背の高さにまで垂れた木々と、大きな岩が多数置かれた北庭の景観。これは桃山時代特有の配置だそうで、他ではなかなか見られない珍しい配置なんだとか。
紅葉に染まっている木は限定的でしたが、昼間よりも増して豪華な感じがしますね。
畳に座って眺める景観も、より厳かな雰囲気に!このライトアップは毎年行われているので、機会のある方は是非訪れてみて下さい!
詳しい日程等は公式HPへ。
京都らしい景観に出会える圓徳院
と言う訳で、京都らしい美しい景観に出会える圓徳院。拝観料が安いので、いつでも気軽に立ち寄れるというのが嬉しい所!四季折々の景観が楽しめるので、春夏秋冬と色々な季節に訪れてみたいものですね。