これまでに京都の高級和栗モンブラン専門店を2つご紹介しましたが、今回は更にもう一つ「和栗専門 紗織」をレポートします。
ここは四条河原町の南側、鴨川沿いの道に並ぶ高級感たっぷりの店で、Googleの口コミ評価もこれまでの3店舗の中で最も高い4.0。大きな期待を抱いて訪れたのですが、値段が高い割に味はイマイチですし、おまけに極度のコロナ脳で窮屈な滞在を強いられてしまいました…。
見せ掛けだけの高級モンブラン専門店がどういう所か、レポートしたいと思います。
高級感のある店内、しかしコロナ脳
「和栗専門 紗織」の場所はここ。四条河原町交差点から南へ400mほど、鴨川のすぐ側を流れる運河に沿った木屋町通り沿いにあります。
運河の流れる由緒ある道沿いに建つ「紗織」の店舗。入ってすぐに長い廊下がある京町家らしい造りで期待が膨らむのですが、中へ入るや否や店員がやって来て検温器を額に当てられ、消毒を強要。
また店内での飲食時以外の常時マスク着用を命ぜられます(これについては後述)。
客席は1階に10席と2階に24席。1階はロングテーブルのカウンターが6席と、奥の窓際に4人掛けのソファー席が1つ。ここは鴨川が望める特等席で人気がある為か、この時は殆ど来客が無いにも関わらずここだけは常に埋まっていました。
おしぼりは、客の手前で水を掛けて膨らませるという特別仕様。こういった細かい演出や店内の高級感が、「栗座」や「栗と私」と比べて高い口コミ評価を得ている要因でしょう。
非常に割高なメニュー
この店のメニューですが、基本的な構成は「栗座」等と同じ。看板商品として2種類のモンブラン(紗・絽)のほか、和栗を使ったパフェやタルト、カキ氷など。全ての商品にドリンクが付属する(アルコールは別途有料)点も一緒。
モンブランのメニューは2種類しかない上、格上の「紗」はなんと脅威の税込2,860円!パフェも2,750円もするという、これまででもっとも高級なメニュー構成です。
勿論、モンブランは全てこの機械を使って店員が客の手前でふりかけるというパフォーマンス付き。動画でも撮影したのですが、今回は記事の指針にそぐわないため割愛します…。
見た目はベスト!しかし味は…
今回は、最もスタンダードなモンブランメニューの「絽」にしてみました。価格は税込1,980円。本当はパフェが良かったのですが、この時すでにソールドアウト…。
宮崎県えびの産の和栗を使用したというこのモンブラン。見た目は確かにこれまでで最も美しく、モンブランの頂点には銀箔を乗せるなど、インスタ栄えとしては右に出る者なし!
成る程、この店が人気の理由はここにあるのかと納得です。
しかし…肝心の味に関しては、正直な所イマイチと言わざるを得ない。”国産和栗”と言う割には栗の味が引き立って来ないですし、モンブランの舌触りも良くない。
中のクリームの味は良いですが、肝心のモンブランの味は「栗座」や「栗と私」の方が遥かにレベルが高いです。
恐らく丹波栗のみを使用したという格上の「紗」ならば、もう少し深い味わいになるのかと予測しますが、「紗」と格差を付ける為にわざと味を落としているのか…?
いずれにせよ、モンブラン1つに1,980円も出してこの味というのはコスパ悪いですね。
衛生面に問題のあるコロナ脳の店
ところで、冒頭でも触れたこの店の“コロナ脳”問題。マスク着用を強要するなら、せめてその場で新品のマスクを提供しろって思いますけどね。衛生管理を徹底すべき飲食店のくせして、客が外から持ち込んだ不衛生なマスクでも構わず着用を強制するというのは本当に理解に苦しみます。
消毒用のアルコールだって何が入っているか分からないし、検温と称して額に赤外線を当てる行為が人体に影響無いのか、この店のオーナーは科学的に証明出来るのでしょうか?
もはや機能していない行政の戯言は話半分に聞いて、客目線で優良なサービスを提供している飲食店は沢山あるのに、こういう「紗織」の様なリテラシーの低い店が未だ残っているというのは非常に残念ですね。
現在の社会情勢下では決しておススメ出来ない、和栗専門 紗織のレポートでした!逆に、私がおススメする「栗と私」、および「栗座」の記事も併せてご覧下さい。
高級和栗専門 紗織
- 住所:京都市下京区和泉屋町170−1
- 営業時間:10:00~18:00(不定休)