ロンドンでの宿泊先ホテルのあるWest Ealing駅から、ロンドン西側のターミナルPaddington駅へ向かいます。
パディントン駅にはロンドン市内を巡る環状線Circle線や、ロンドンの中心地「ピカデリーサーカス」へ向かうBakerloo線が乗り入れている他、ヒースロー空港アクセス特急「ヒースロー・エクスプレス」や「ヒースロー・コネクト」の発着駅でもあり、重要な交通拠点となっています。
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日曜日は全ての列車が通過
しかしながらウエスト・イーリングは、パディントンへ10分強で出られる利便性の高い立地ながら、日曜日には全ての列車が駅を通過してしまうという“曰く付き”の駅でもあります。
しかし平日にはおよそ15分おきに列車が発着しており、いずれもパディントン駅までは15分前後とまずまずのアクセスです。※鉄道ダイヤは時期や社会情勢により随時変動します。
West Ealing駅舎
駅は平屋建ての小さな駅舎です。
ちょうど線路に架かる陸橋に駅入口がある構造となっています。目の前の道路は交通量が多く、渡るのに結構時間がかかりました。
そして入口横にはこの表示。この日は平日の月曜日だったのですが、「バンクホリデー」という祝日の為、列車が止まるのか心配でした。しかし駅が空いていて窓口がオープンしていたので、とりあえず入ってみる事に。
ウエスト・イーリング駅には改札ゲートが無く、この様に“簡易Suica”の様な機械が設置されています。黄色い部分にオイスターカードをタッチすると“ピー”っと大きな音をたてて改札完了。戻って来た時も同様です。
小さな駅構内
奥には有人の窓口もあるので、オイスターカードを持っていない場合はここで切符を購入するのだと思います。
今回はLondon Paddingtonへ向かいます。列車の発着するホームは2つしかありませんが、恐らく列車が通過するレールの数だけPlatformが存在するのでしょう。
駅構内は外から見るよりも狭く感じます。駅舎というよりも、ホームの渡り廊下だけのシンプル構造ですね。
もちろんホームへのアプローチは階段だけ。せめてエレベーターくらい付けて欲しいところです。
尚、ホームには一切屋根が無い為か、雨の日はこの部分に列車待ちの人が溜まっていました。
バンクホリデーは30分おきの発車
さて、心配していたバンクホリデー時の発着ですが、ホームに降りると数名の人が列車を待っていたので安心しました。
次の列車時刻を見ると、Greenford始発の列車が来る様です。後から調べて分かった事ですが、この日は通常30分間隔で来る「ヒースロー・コネクト」のみが通過し、グリーンフォード始発の列車は通常通り運行されていました。つまり、パディントン行きの列車は30分間隔で来るという事になります。
定時から2~3分遅れで到着です。列車は英国鉄道(National Rail)のFirst Great Western。果てしなく長いホームにも関わらず、この列車は2両編成。しかも駅舎に近い階段付近の遙か手前に停車という厄介者…。
クロスシートの車内
車内の座席は3+2の5列シート。新幹線の様に列車幅が広い訳ではなく、通路がすごく狭いです。
シートピッチも、欧州の鉄道としては狭い方かもしれません。列車の外装が古めかしいにも関わらず、車内は比較的新しく見えました。
集団お見合い形式なので、車両の後ろに行けば進行方向を向いた独立シートに座れます。
尚、長距離路線ではありませんが、トイレが付いていました。
列車はとにかく遅い!ちんたらちんたら、途中徐行や停車を繰り返しながらパディントンを目指します。パディントン駅まで“16分”とありますが、通常そんなにかかる距離ではないはずですし、普通に走れば10分で着くのに!とフラストレーション…。
速くて快適なヒースロー・コネクト
バンクホリデーの翌日、今度は平日限定のヒースロー・コネクトに乗ってみました。
電光掲示板でその運行を確認します。途中停車駅も一駅少なくEaling Broadwayに止まるのみです。
車内も更に綺麗で快適です。ヒースロー空港アクセスを意識した車両なのか、お見合い席のシートピッチもGreenford発のものとは比較にならないほど広いです。
トイレは車椅子対応の大型。
列車は2分遅れで発車したのですが、途中滞ることなく走り続けて、結局定時の時刻にパディントンへ着いてしまいました。その所要時間10分、早い!
やはり平日のアクセスは素晴らしいですね!列車本数もおよそ15分おきと、最低限の利便性は保たれています。ホテル代節約の為に郊外のホテルを選びましたが、条件さえ合えば観光地への足にも問題は無い事が分かりました。次回はパディントン駅を見ていきたいと思います。
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