ロンドン&パリ旅行も終盤、この日の成田行きフライトはCDGを21:55発だった為、夕方までパリ市内観光をする事が出来ました。成田までのフライトはビジネスクラスの為、ゆとりのフライトを胸に余裕綽々の私…しかし、その心地が一気に冷めるトラブルが待ち構えていました。
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RER-B線がまさかの区間運休
夕方18時頃、観光を終えた私は滞在先のホテルのフロントに預けた荷物をピックアップの上、CDG空港へはRERを使って行く事にしました。
CDG空港は「ゾーン5」と割高になりますが、私が持っている鉄道パス「Navigo Decouverte」はゾーン1~5まで乗り放題の為、一切追加料金なしで空港まで行けてしまいます。
しかも滞在のホテルがRER-A線の最寄だった為、これは使わない手はありません。空港へ行くには、途中Chatelet Les Halles駅でRER-B線に乗り換えます。 何のトラブルも無くChatelet Les Hallesまで到着。そしてCDG空港行きRER-B線の電光掲示板を見上げた時、唖然としました。
なんと全てGare du Nord(パリ北駅)止まり。
そんなはずはありません。時刻表を見ると、この時間帯は6分間隔で空港行きが通っているはずです。パリに来る前のロンドン滞在では、想定外の鉄道運休や駅通過に散々な目に遭わされましたから、その嫌な記憶が蘇りました。
辺りを見渡すと、他にもスーツケースを持って右往左往している人達がいます。
取り合えずここは彼らに従って、北駅まで向かう事に。北駅からもしかしたら空港行きの列車が出ているのではないかと…。
しかしその仄かな期待もすぐさま崩れ去ります。北駅ではどの列車の電光掲示板を見ても、CDG行きの表示は見つかりません…。加えて駅の放送で「本日のCDG行きの列車は…云々」というアナウンスが聞こえました。私の浅はかな英語力では完全に聞き取れませでしたが、どうやらこの北駅から空港へ列車で行く事が出来ないのは確かな様です。
なかなか見つからないタクシー乗り場
仕方なくタクシーで向かう事に…。しかしタクシー乗り場が一向に見つかりません。タクシー乗り場への案内を見ると、どうやら駅の上階にある様で、下階の改札を出てしまった私は上階へ行く必要があります。しかし上階への階段は工事中で閉ざされ、他にエスカレーター等も無く、やむを得ずRERの改札内へ戻って、そこから上階へアクセスし直しました。やっとの事で出られた上階、案内表示に従って外へ出るも、タクシー乗り場らしき場所は見つかりません。
インフォメーションに問合せをしようと思いましたが、なんとClose!日曜日だからか夜だからか確かめませんでしたが、観光立国ならばターミナル駅の観光案内くらい、日のある内は閉めるなよと言いたいところ。
自分でタクシーを捕まえようとしましたが、来るタクシーが皆赤いランプで空車なし…。重い荷物に迫る飛行機の時刻…、流石に焦ります。
タクシー乗り場でチップをせがまれる
そして漸く見つけたのが「TAXIS」の小さな表示。駅を出て道路を挟んだ向かい側にポツンと立っていました。駐車中のタクシーは無く、代わりに居たのは感じの良さそう(身なりは小汚い)なオジサン。彼がタクシーの誘導係りなのか、空きタクシーを見つけて乗り場まで誘導してくれました。
荷物のトランクへの積み込みも手伝ってくれて(運転手が出てきてやってくれたので必要だったかどうかは微妙)、いざ出発しようとした所、車の中にオジサンの手が延びてきて「コーヒーが飲みたい」とにこやかにチップを要求…。
この行為が合法か違法かは知りませんが、「これが私の気持ちだ」と言って€1渡しました。まぁあのままタクシースタンドに待ちぼうけせずに済んだのは彼のお陰かもしれませんし、€1で満足してくれて良かったかも?
空港行きタクシーは定額料金
それにしても空港までタクシーとは痛い出費です。物価の安い東南アジアならともかく、物価の高いランキング上位のパリともなれば相当の出費と覚悟しなければなりません。タクシーのメーターを見ると“0.00”のまま動かなかったので、もしや交渉制(ボラれる可能性大)かとヒヤヒヤしました。しかし良く見てみると、横に“F50.00”の文字が。
そう、市内からCDG空港までは定額制の様です。北駅は“右岸”なので€50という事になります。本来ならば浮いたハズの6,000円…、これならば最初からホテルにタクシー呼んで向かった方が良かったです。※価格は社会情勢により随時変動します。
北駅周辺は渋滞したものの、ハイウェイに入った後はスムーズ、無事CDG空港に到着しました。
それにしても、私がロンドンに到着した翌日から今日パリの観光を終えるまで、一瞬たりとも姿を現さなかった太陽が、空港へ到着した瞬間に出てくるという嫌がらせ…。
セーヌ川の記録的増水による影響でルーヴル・オルセー・オランジェリーの各美術館は軒並み閉鎖ですし、ノートルダム大聖堂も途中で追い出され、ホント今回の旅行は天気と交通に泣かされました!まぁこれも旅の教訓として心に刻み、次こそは良い旅行が出来る様にと思うしかないですね。次回はCDG→NRTのビジネスクラス機内食レポートをお届けする予定です。
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