今回は、パスポートの出入国スタンプに関する話題を一つ。
出入国スタンプと言えば、海外へ渡航の歳に入国審査、或いは出国審査の時にパスポートに押印されるスタンプの事ですが、発行から10年目を迎える私のパスポートの査証ページが半分以上が埋まり、沢山のスタンプが集まりました!
国や地域によって様々な種類がある出入国スタンプ。そこで今回は、これまでに私が集めた世界の様々な国の出入国スタンプをご紹介していきたいと思います!
目次
旅の記念にもなる出入国スタンプ
海外旅行の歳、入国審査や出国審査の完了の証として押印されるパスポートのスタンプ。国によって形や大きさも様々で、旅の記念にもなりますよね。
私も昨年まで毎年、年間数十泊のも海外渡航によって様々な種類のスタンプが集まりました!でもスタンプの種類が増えて来ると、他の国のスタンプに重ねて押印されてしまう事も…。
日本のパスポート(10年物)における査証のページ数は、7~50の計44ページ。個人で海外旅行へ行く分にはこれが満杯になる事はまず無いと思いますが、海外出張属の人などはすぐに一杯になってしまって、スタンプの押印を嫌がる人も多いのだとか。
査証のページは見開き2ページ以上残っていないと入国できない国も多く、パスポート更新前に一杯になってしまった場合は追加料金を支払って査証ページを追加しなければならないので注意が必要です。
東南アジアの国の出入国スタンプ
マレーシアの出入国スタンプ
それでは先ずは東南アジアのスタンプから。これまでに4ヶ国を訪れましたが、こちらはマレーシアのスタンプ。マレーシアは初入国の際に生体認証(指紋)の登録が行われ、これとは別にその証となるシールが貼り付けられます。
シンガポールの出入国スタンプ
シンガポールのスタンプ。入国審査で黒いスタンプが押され、それに重ねる様に出国時に緑のスタンプが押印されます。
ベトナムの出入国スタンプ
こちらはベトナムのスタンプ。ベトナムはハノイもホーチミンも同じですが、2014年の頃はインクの色が水色ではなく青でした。
タイの出入国スタンプ
タイのスタンプ。タイの文字は一切書かれず、全て英語での表記です。
東アジアのスタンプ
香港・マカオの出入国スタンプ
続いては東アジアの国々のスタンプ。香港とマカオは広東語が書かれたスタンプで、入境する場所によってインクの色や形が異なります。
台湾の出入国スタンプ
こちらは台湾のスタンプ。”中華民国”という立派な国名でありながら、日本をはじめ台湾を正式な国家として認めていない国が多い事は残念です…。
様々な国が集まるEUのスタンプ
他の地域の国々とちょっと事情が異なるのが、ヨーロッパにおけるEUのスタンプ。通貨も言語も異なる様々な国が集まるEUですが、その多くの国が「シェンゲン協定」に加盟している為、同国間の移動は同一国内と見なされてパスポートコントロールがありません。
従って、複数の国に渡る移動であってもパスポートにスタンプが押されるのは最初と最後の国のみ。スタンプは黒の長方形で統一され、出入国した国を表すアルファベットが左上に表示されます。私がこれまでに受けたスタンプの種類は次のとおり。
- フランス…F
- ドイツ…D
- オーストリア…A
- ポルトガル…P
- チェコ…CZ
- フィンランド…FI
尚、飛行機ではなく鉄道で入国する場合は、スタンプの右上に汽車のマークが表示されます。これはロンドンからユーロスターでパリへ向かう際に押印されたものですが、なかなか可愛らしいデザインで洒落ていますね!
EU以外のヨーロッパの国のスタンプ
イギリスの入国スタンプ
シェンゲン協定以外のヨーロッパの国は、その他の地域と同じ独自のデザインになっていて、こちらは厳しい入国審査で知られるイギリスのスタンプ。スタンプは2つ押されていますが、イギリスは出国審査が無く、これは入国の際に2つ押されたものです。
尚、イギリスでは2019年より自動化ゲートが導入され、それまで2時間も掛かっていた入国審査が超簡略化されました!しかしそれに伴い、入国スタンプも廃止。詳しくは上記の記事をご覧下さい。
ロシアの入国スタンプ
こちらはロシアのスタンプ。現在の所、日本人のロシアへの入国にはビザの取得が必要で、出国のスタンプはビザの上に押印されます(ロシアのビザの取り方についてはコチラ→ロシア【観光ビザ】の取り方/個人旅行も可能!バウチャー取得~申請書類の書き方まで
中東・オーストラリアのスタンプ
UAE(アラブ首長国連邦)の出入国スタンプ
ドバイで有名なUAE(アラブ首長国連邦)のスタンプ。アラビア語の文字が書かれたちょっと珍しいスタンプです。
カタールの出入国スタンプ
ドーハを首都に持つカタールのスタンプ。こちらにもアラビア語が書かれています。
オーストラリアの出入国スタンプ
こちらはオーストラリアのスタンプ。実は、オーストラリアの出入国スタンプは既に廃止されていて、これは今から10年以上前に訪れた際のものです。オーストラリアの入国も自動化ゲートの採用でスムーズ!詳しくはコチラをご覧下さい→シドニー空港【入国審査】自動化ゲートと優先レーンの効果は?
スタンプ廃止の国が増えている
ところで、様々な国の出入国スタンプを見てきましたが、残念なのは近年これらのスタンプを廃止する国が徐々に増えつつあるという事。
上記でもお伝えしましたが、私がこれまでに訪れた国ではイギリス、オーストラリア、香港が既に廃止、シンガポールも出国スタンプは廃止されています。自動化ゲートによって審査時間が短縮されるのは喜ばしい事ですが、記念スタンプが貰えなくなるのは残念ですよね…。
ちなみに、スタンプが押されなくなったのは日本の出入国審査も一緒。成田空港や羽田空港では2018年より自動化ゲートが導入されていて、パスポートの顔写真ページを開いてかざすだけで審査完了です!
海外のスタンプが無くなるのは残念ですが、常に入出国を繰り返す日本のスタンプは、逆に無い方が査証ページがスッキリして良いかもしれません。
10年間お世話になった私のパスポート。次に更新するパスポートは、もうこんなにスタンプは集まらないかもしれませんね。世界に一つだけの宝物として、大切に保管しておきたいものです!