第1土曜日が無料になった「ルーヴル美術館」入場までの時間と混雑状況をチェック!

フランス・パリを代表する美術館「ルーヴル美術館」は、これまで毎月第1日曜日に無料で開放されていたのですが、これが現在「第1土曜日の18時~」に変更されている事をご存知ですか?

今回のパリ滞在は丁度この第1土曜日に当たる為、折角なので訪れてみる事にしましたが、気になるのはその混雑状況。果たして入場までにどの程度時間が掛かるのか?また、人気の「モナリザ」等はきちんと観られるのかどうか?実際に並んで検証してみたいと思います!

※コロナ騒動を経てフリーエントリー実施の有無、また営業時間が変更になっているのでご注意下さい。

「第1土曜日無料」入場待ちの大行列!

musee-du-louvre/営業時間

ルーヴル美術館の営業時間ですが、公式HPによると土曜日は基本的に9:00~18:00。しかし毎月第1土曜日に限っては18:00~21:45まで夜間営業が行われ、この間は誰でも無料で入れると書かれています。※社会情勢により変更となる場合もあるのでご注意下さい。

musee-du-louvre/行列

夜間営業は18:00~なので、その40分ほど前に中央エントランスのピラミッドに着いたのですが、案の定大行列!

チケット事前購入による時間指定のレーンは使用されておらず、スタンバイと思われる行列がピラミッド取り巻く様に出来ていました。

musee-du-louvre/ピラミッド

ルーヴル美術館へのエントランスは幾つかあって、混雑回避で有名な「カルーゼル入口」の利用も検討しましたが、何故かそこは閉まっており、また「パッサージュ・リシュリュー入口」も夕方17:30で閉まってしまうので使えず、止む無くしてこの行列に並ぶ事に…。

入場まで何分掛かるか?

musee-du-louvre/整列

満を持して17:24に整列開始!ピラミッドから大分離れた所まで来てしまいましたが、それでも列は結構よく流れているので、それほど時間は掛からないと判断。

musee-du-louvre/エントランス

また途中で係員によって列が二手に分けられる等、列の進みは思った以上に早いです。見た目は凄い混雑ですが、周囲の建物を撮影しながら歩いている内にあっと言う間にピラミッドの前へ。

musee-du-louvre/待ち時間

結局、中へ入れたのは17:57。整列時間は33分という結果になりました!私が並んだ後を振り返って見たら、最後尾の位置が殆ど変わっていなかったので、少し遅れて並びはじめても殆ど同じ時間で入れると思います。

ディズニーランドの様な待ち時間を予想していただけに、これはかなり意外な数字!

チケットは不要、入場ゲートは開放

musee-du-louvre/ピラミッドの中

ピラミッドの中はエントランスホールになっていて、ここにはインフォメーションカウンターやクローク、トイレ、チケットカウンター等が揃っています。

musee-du-louvre/チケットコントロール

今回は無料開放なのでチケットは不要。チケットコントロールのゲートにも人がおらず、完全に開放された状態になっていました。

musee-du-louvre/オーディオガイド

尚、オーディオガイドを借りる場合は、別途有料で5€。任天堂DSタイプのもので、日本語にも対応。

louvre

その他、ルーヴル美術館にはスマホアプリもあって、ダウンロードは無料で可能。

拡大縮小できるMAPが見られるので便利だなぁと思って、はじめ少し使ってみたのですが、階数の表示を変える度にアングルがニュートラルに戻ってしまったり、またモナリザの展示場所が異なっている等、あまり使い物になりませんでした…。

musee-du-louvre/館内マップ

館内MAPは日本語版がインフォメーションで手に入るので、これを使うのがベター!主要作品が写真で表示されているので、とても分かり易いです。

意外と混まない「ミロのヴィーナス」

musee-du-louvre/作品

さてさて、今回の無料開放で居られる時間は3時間余り。広大な展示エリアを持つルーヴル美術館の隅々まで鑑賞するのは難しいので、今回は有名な作品に絞って巡ってみる事にします。

musee-du-louvre/案内板

有名な作品に関しては、館内の至る所に案内表示があるので、この矢印に従って行けば辿りつけるはずですが、どういう訳か途中で突然途絶えてしまう場合も…。

私はこれでモナリザまで行こうとしたら、途中で無限ループにはまって迷ってしまった…。

musee-du-louvre/ミロのヴィーナス

逆にすんなりと辿りつけたのは、345室にある「ミロのヴィーナス」。シュリー翼の入口から入って1階に上がり、右へ進んで比較的すぐの所にあるので、先ず初めにここを目指すと良いかもしれません。

musee-du-louvre/ミロのヴィーナスの撮影

誰もが知る有名な作品なだけに大混雑を予想していましたが、意外にも銅像の周りに人は少なく、写真撮影も楽々!ゆっくりと鑑賞する事ができました。

musee-du-louvre/ミロのヴィーナスの上半身

1820年にミロス島(ギリシャ)で発見されたというミロのヴィーナス。製作推定時期は紀元前130年~100年頃というから驚きですね。

大行列の「モナリザ」

musee-du-louvre/モナリザの案内

続いては、定番中の定番「モナリザ」へ!モナリザはドゥノン翼の1階、711室にあるのですが、混雑緩和の為か部屋への出入りが一方通行に規制されていました。

musee-du-louvre/711

行ってみると、こりゃまた凄い大混雑!周りにある絵画なんかには目もくれず、みんな小さなモナリザだけに集っています。

絵画の前には整列用のパーティションが引かれていて、モナリザを正面から見る為には行列に並ぶ必要がある様です。

musee-du-louvre/モナリザの展示方法

世紀の大名画なだけに展示方法も特別仕様になっていて、絵画の半径2m以内には木製の柵が設置。更には頑丈なガラスケースに入れられるという念の入れよう。

musee-du-louvre/モナリザの防弾ガラス

話によると、このガラスケースは銃弾をも跳ね返すという頑丈なガラスで出来ているのだそうですが、この斜めの角度から見ても一切歪曲せずに見えるというのは凄い技術ですよね!

ただ、周りの物が反射して映り込んでしまうのは仕方ないですが…。

鑑賞までに何分掛かるか?

musee-du-louvre/モナリザの行列

折角なので、モナリザを正面から観るべく行列に並んでみましょう!行列はモナリザの中央を境に左右二手に分かれていて、それぞれの方向から絵画に近づける様になっています。

musee-du-louvre/モナリザの撮影場所

実際に並んでみると行列の進みは早く、僅か9分でモナリザの袂に到達!ここには撮影エリアがあって、係員の指示で数名が一定時間留まれる様になっています。

musee-du-louvre/係員

撮影可能な時間はおよそ30秒。時間になると「シルブプレ~」と言って係員に退去を促されます。この時なかなか応じない人間も居て、何だかアイドルの握手会みたいな光景です(笑)

musee-du-louvre/モナリザ

短い時間ながらも撮影した渾身の一枚がこちら。アングルは完璧ですが、やはり分厚い防弾ガラスに阻まれて、コントラストがイマイチ…。絵画までの距離も4m位あるので、筆圧や色の重なり具合などが全く見えませんでした…。

これなら、学校の教科書を見る方がよっぽど分かり易いかも…(汗)

公開されていないエリアがある

musee-du-louvre/通行止め

尚、この日のルーヴル美術館は鑑賞可能なエリアが限られていて、道中にはこの様に進入できない場所が幾つもありました。

musee-du-louvre/館内MAP

館内MAPの所に案内が掲示されていて、これによると北側のリシュリュー翼は全て閉鎖。「レースを編む女」や「ナポレオン3世の居室」など、私が観たかった有名作品が幾つも観られないという有様…。

musee-du-louvre/注意書き

係員に伺った所、この日は何かプライベート利用があるとかで一般客は入れないのだとか。まぁ今日は無料だから仕方ないですが、来館の際はこういった情報をHPで予め確認しておいた方が良さそうです。

今度はゆっくり観たいルーヴル美術館

musee-du-louvre/第一土曜日

と言う訳で、第1土曜日の夜間が入場無料になったルーヴル美術館に訪れてみましたが、思ったよりも混雑は少ないと感じました。

ただ、以前の“第1日曜日”が丸々無料だった頃よりも観覧時間が短くなってしまったのは事実。名画をじっくり時間を掛けて観るには、やはりお金を払って別の時間に訪れるのが良いかもしれません。

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