ご存知のとおり、2019年4月15日フランス・パリにある世界遺産「ノートルダム大聖堂」が火災事故に見舞われてしまいました!世界の誰もが知るパリの観光スポットなだけに、現地フランスでは衝撃と悲しみが広がっている様です。
私も数年前に訪れた事のあるスポットなだけに、今回の火災事故はなかりのショック。そんなノートルダム大聖堂がかつての姿がどの様なものだったのか、当時の写真を元に降り返ってみたいと思います。
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場所はセーヌ川に浮かぶ「シテ島」
ノートルダム大聖堂があるのは、パリ市内を流れるセーヌ川に浮かぶシテ島(Île de la Cité)の中。すぐ近くにはサント・シャペル、また周囲1km以内にはルーブル美術館をはじめ数多くの美術館がある等、パリ観光の中心地でもあります。
ファサードは、2本の塔を持つゴシック建築のローマカトリック教会。ここからの見た目はそれほど大きいものでは無いですが、この奥に127.5mもの長い身廊があって、なかなか規模の大きな教会です!このファサードの前には「Point zéro des routes de France」というフランス国内における距離を計る上での起点があります。
ファサードには、無数の聖人の像が配置。どの像も似た様な格好をしていますが、よく見ると皆異なる表情やしぐさをしているという精密さ!でも間近で見るとちょっと気持ち悪い…。
入場は無料!入口で簡単な手荷物検査が行われてから中へ入って行きます。この時は、セーヌ川の水位上昇による洪水の危険性があるという事で、入場後まもなくして閉館。ものの15分で追い出されてしまいました!
バシリカ様式の教会
教会の内部は典型的なバリシカ様式の構造ですが、側廊が2階層になっている他、内陣の裏側に広い周歩廊を持つとても大きな教会です!天井の高さも32.5mとなかなかのもの。
今回の火災では天井部分が焼け落ちてしまったそうですが、在りし日の姿は意外とシンプル。フレスコ画などは無く、アーチ状の鍼が張り巡らされただけのものです。
一方、この教会には色鮮やかなステンドグラスが幾つもありますが、天井の大部分が焼け落ちてしまったとなると、その付近にあるステンドグラスの状態も気になるところ。
まだ日が浅い為か、あまり有力な情報は得られていませんが、なんとか無事である事を祈りたいものです。
再建に5年?10年?
今回の火災事故は全焼ではないものの、屋根の大部分が焼失してしまったという事で、再建にはかなりの時間を要する様です。
マクロン大統領は2024年のパリ五輪に間に合わせたい考えだそうですが、専門家に言わせると10年から15年かかるとの見込みも出ているそうで、元の姿が見られるのは相当先になりそうですね。
パリの主な観光スポットの一つが失われてしまいましたが、まぁパリには他にも沢山のスポットがありますし、じっくり再建を待つ事にしましょう!
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