大塚国際美術館/複製画の質は本物か?高い入館料のコスパを検証する

世界中の名画の複製画が展示されている事で知られる「大塚国際美術館」。徳島駅からも程近く、渦潮クルーズのついでに立ち寄って観てきました!1000点を超える有名画を一同に見る事が出来るとあって、入館料はかなり高めの設定。しかしその内容は…?

1998年オープンの日本で第2位の広さを誇る大塚国際美術館、そのアクセスや展示内容等も含めてお伝えします。

駐車場は離れた所にある

大塚国際美術館があるのは、徳島県鳴門市。淡路島と四国を結ぶ大鳴門橋の袂にあります。

車の場合は、最寄の鳴門北ICからおよそ3分、公共の交通機関利用の場合は、大阪や神戸から美術館直通の高速バスが出ている様です。詳しくはHPまで。

大塚国際美術館の駐車場

大塚国際美術館の無料送迎バス

ただし車の場合、美術館の前には車は停められず、入り口から600mほど離れた専用の駐車場に停めて、そこから送迎バスでアクセスする形になります。時間がかかって面倒ですが、まぁそれだけ大きな施設だという事で、仕方ないですね。

駐車券

駐車場は無料。ただし、美術館へ入場してから機械で無料措置をする必要があります。これを車に置き忘れる人が多いらしく、送迎バスを待つ間絶えず係員が呼びかけていました。

入館料は3,000円+税!

大塚国際美術館エントランス

扇形をした広いエントランス。美術館の建物はこの先の小高い丘の上にあって、中でエスカレーターで上って行く形になります。

大塚国際美術館のチケット料金

チケット料金ですが、なんと大人一人3,000円+税!パリのルーヴル美術館ですら€15(≠2,000円)なのに、これは相当強気な値段設定ですよね。それだけの物が見られるなら、文句は無いのですが…。

尚、券売機ではクレジットカードが使えず、クレカで支払い希望の場合は窓口で購入する必要があります。

エスカレーター/大塚国際美術館

長いエスカレーターを上って、美術館の中へ。なかなか綺麗で洒落たアプローチですよね。入館料が高いのは、こういう所に金がかかっているのかも?

インフォメーションと館内MAP

エントランスホール/大塚国際美術館

エスカレーターを上りきった所はエントランスホール。ここにはインフォメーションカウンターやショップ等があります。

コインロッカー/大塚国際美術館

オーディオガイド/大塚国際美術館

コインロッカーも設置されていて、価格は100円。オーディオガイドは4ヶ国語対応で500円です。

カフェ/大塚国際美術館

ここにはカフェもあって、ブレンドコーヒーが250円など観光地の割にはリーズナブル!でもこのCafé te per teはドリンクメニューのみしか置いていない模様です。

上階の方にCafé de Givernyというカフェがあって、そこには軽食やケーキがあるので、ランチをしたい場合はそちらへ。

駐車券の機械/大塚国際美術館

尚、駐車券の無料措置の機械もこのフロアにあります。

システィーナホールの美しさは本物か?

フロアマップ/大塚国際美術館

さて、日本で2番目に広いという大塚国際美術館は5階層になっていて、エントランスのあるB3階は古代および中世の作品。上の階へ行くにつれて時代が進み、最上階は現代美術となっています。

システィナーホール/大塚国際美術館

エントランスからすぐの所にあるのが、この「システィーナホール」。この美術館のプロモーション等にもよくこの部屋の写真が使われているので、恐らく最も有名で且つ一番の見所なんだと思います。

システィナーホール

システィーナホールは、イタリア・ローマ内バチカン市国にある礼拝堂を再現したもの。ミケランジェロ等ルネッサンス時代の名画家による絵画で埋め尽くされた美しい礼拝堂で、本家の方は15世紀後半に描かれたものらしい。

システィナーホールの質感

確かにパッと見は美しいのですが、よく目を凝らして見てみると、絵画は剥製の為か色が薄くて色彩が弱く、いかにもプリンターでコピーして貼り付けた様な印象を受けます。また壁面の質感もかなり人工感があり、ちょっと感動は無いかな…。

有名画は揃っているものの…

大塚国際美術館の絵画

システィーナホールの他、B3階~B1階には中世~ルネッサンス・バロック時代の絵画が集まっています。

青いターバンの少女

教科書に出てくる超有名な絵画もチラホラ。本物と違ってこういう名画にギリギリまで近寄って見る事が出来るのは良いのですが、尚更チープな質感が露呈して意気消沈…。

大塚国際美術館の複製画

陶板/大塚国際美術館

この大塚国際美術館にある複製画は“陶板”という手法が用いられており、これによって数百年が経過しても絵画が劣化せず色彩を保つことが出来るのだそうですが、それがかえって質感を下げる事に繋がっているのだとしたら、とても残念な事。

団体/大塚国際美術館

また、主要な展示物にはほぼ必ず団体がいて説明を受けているので、うかつに近づく事も出来ず…。閑散期でこの状態ですから、繁忙期ともなれば身動き出来なくなる部屋も出てくるかもしれませんね。

手で触れるゴッホのヒマワリ

大塚国際美術館のゴッホ

そんな大塚国際美術館の絵画ですが、ゴッホのひまわりだけは質感にこだわっているようで、絵の具の乗り方や厚みなど実際にゴッホが描いた物を忠実に再現しているのだとか。

ゴッホのヒマワリの質感

この絵に関しては手で触れても良いという事なので触ってみると、ザラザラとした手触りとゴツゴツした凸凹が良く分かります。実際にどこまで再現出来ているのかは見比べてみないと分かりませんが、こうやって肌身で感じる体験が出来るのは良い事。

ヒマワリ/大塚国際美術館

絵を見た印象も、他の絵画とは違って力強さを感じますね。美術館にある全ての絵がこれくらいのクオリティなら文句も無いのですが。

かなり期待はずれの美術館

う~ん…、期待していたものとは違っていました!どの絵を見ても、本来感じるはずのエネルギーが感じられず、それこそパンフレットやネットで写真を見ているのと変わりません。

この内容で3,300円はちょっと有り得ないかなぁ…。施設維持に金がかかって、肝心の展示品にはあまり手が回らなかったのかも?

大塚国際美術館の資料

世界中の名画が一同に揃っているので、知識を得る資料館としては良いかもしれませんが、画家の性格や器量を感じ取るのは無理。やはり絵画は本物に限りますなぁ。