オーストリア・ウィーンからレイルジェットRJに乗って、ザルツブルグへやって来ました!この時は11月の初旬頃でしたが、この日は比較的暖かく天気は快晴!ザルツブルグ市内はちょうど紅葉の見頃を迎えていて、黄金に輝く美しい街並みの散策を楽しむ事ができました。
市内交通はトロリーバス
ザルツブルグの市内交通はトロリーバス。トロリーバスとは、道路の上に張り巡らされた架線から動力となる電気を取って走るバスの事で、普通のバスの様に自由自在な方向へ走る事が出来ない一方、排ガスを出さないというメリットがあります。
ザルツブルグは標高の高い地域にある事から大気汚染の影響を受け易いそうで、その為クリーンなトロリーバスが採用されているんですね。日本では唯一「黒部アルペンルート」で走っていますが、近年はディーゼルエンジンやハイブリッドバス等の技術向上によって、世界各国で廃止の方向へ進みつつある様です。
トロリーバスはトラム(路面電車)の様な感覚で使えるので、どこへ連れて行かれるか分からないバスよりも手軽ですよね。
尚、トロリーバスへの乗車には「ザルツブルグカード」を利用しました。これを持っているとザルツブルグ市内のバスやトロリーバスの乗車に加え、全ての観光スポットや博物館への入場が無料になるものです。24時間、48時間、72時間の3種類あって、24時間券は€24。トロリーバスの24時間券が€4である事を考えるとかなり割高ですが、観光施設に2~3箇所行く場合はお得になるかもしれません。
紅葉の美しいミラベル宮殿
ザルツブルグ駅から旧市街方面へ向かっている途中、紅葉の美しい公園を見つけました!と言ってもここはミラベル宮殿を取り囲む園庭の一つで、誰でも自由に入る事ができます。
ミラベル宮殿はザルツブルグ駅から徒歩でも10分くらいの距離なので、トロリーバスに乗る必要はないかもしれません。
園内は綺麗に整備されていて、ベンチもあるのでちょっとした休憩にも最適!花壇もあって、春の時期には色とりどりの花が美しいことでしょうね。
紅葉が特に綺麗だったのは、ミラベル宮殿の建物の北側。ここから東側を臨めば、奥にはミラベル宮殿から道路を挟んだ向かい側にある教会St. Andräも見えて雰囲気良かったです。
ミラベル宮殿のコンサートホール
公園で紅葉を見たついでに、ミラベル宮殿の建物にも入ってみる事にしました。ここも特にチケットカウンターがある訳ではなく、空いていれば自由に入る事が出来ます。
入ってすぐにあるこの階段は「天使の階段」と名づけられていて、沢山の天使を象った装飾や銅像が並べられています。特別豪華な造りという訳ではありませんが、大理石の重々しさを感じますね。尚、この建物には市役所や図書館なども併設されていました。
階段を上った所にあるのは「大理石の間」。ここは高い天井と豪華なシャンデリアを持つ広間になっていて、かつてはモーツァルトもここで演奏した事があるのだとか。現在では室内楽のコンサートが頻繁に行われていて、チケットはA&A Tickets Onlineなどから購入する事が出来ます。
この日は弦楽カルテットのソワレが予定されていました。ボックスオフィスも併設されているので、当日券も買えるのかな?出来れば聴きたかったですが、夜にはウィーンに戻らなければならないので、この日は断念。
ザルツァハ川の水質は残念
紅葉の美しいザルツブルグの街並みですが、市内中央を流れるザルツァハ川の水質はとても残念なものでした。というのも、ザルツブルグの駅を降りた時から何だか鼻につく嫌な臭いが気になっていて、それはこの川に近づくにつれて悪化…。
川を覗いてみるとナットク。やはり群青色の濁ったどぶ川の様な水質で、鼻につく悪臭もここから出ていました。美しい街並みとのギャップに驚くと共に、何だかとても残念な気持ちになります…。
次回は、崖の上に聳え立つ「ホーエン・ザルツブルグ城塞」に登って、美しい景色を見ながらのカフェタイムをご紹介します。
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