グラーツのスーパーで安くて美味しい「ワイン」を探せ!SPAR/BILLA/MERKUR

ヨーロッパと言えば、日本より安くて美味しいワインが手に入る事で知られていますが、オーストリア・グラーツのワイン事情は如何なものか?今回3つのスーパーを見て周って、それぞれ格安ワインを購入。試飲してみました!

グラーツ中央駅構内のSPAR

グラーツ中央駅spar-graz

先ずは、スーパー「SPAR」。グラーツに滞在中、日用品の買出しに便利だったのが中央駅構内にあるSPARです。この“スパー”はヨーロッパ中に展開している小売チェーンの一つなので、グラーツ以外の国や街で見かける事も多いと思います。

グラーツ中央駅構内のスーパー

店舗の広さ自体はそれ程でも無いですが、駅構内のスーパーとしてはかなり充実している方かと。英語対応のセルフ式レジもあって、これが意外と使いやすく重宝しました!おばちゃんの居るレジと違って、商品を焦ってベルトコンベアーに乗せる必要が無いので良いです(笑)。

La-Gioiosa

マルティーニアスティのハーフボトル

ワインの種類はそれ程多くは無いですが、価格はラ・ジョイヨーザ(La Gioiosa)プロセッコが€7.95(市場価格は¥1,600~¥2,000程)、マルティーニ・アスティー(Martini Asti)のハーフボトルが€2.99(市場価格は¥600程)等、日本よりも若干安い程度。

格安メルローワイン

ここで見つけたのが、€1.65の超格安メルローワイン!フランスでもないオーストリアで僅か¥200のボトルワインとは、一体どんな味がするのか?今回は、試しにこれを買ってみたいと思います。

オーストリアでウィスキー

因みにウィスキーも売っていましたが、シーバスリーガル12年が€29.99(市場価格¥1,800程)、グレンフィデック12年が€34.99(市場価格¥3,000程)とかなり割高です。以前もどこかで書きましたが、ヨーロッパ・アジアに限らずどの国のスーパーへ行っても、ウィスキーが日本より安く売っている所は見た事がありません(ロンドンの一部店舗を除く)。

BILLA CORSO

続いてやって来たのは、スーパーBILLA CORSO。こちらも言わずと知れたスーパーの小売チェーンです。

グラーツの街にはBILLAが幾つかあって、中央広場のすぐ側にもあるのですが、コンビニレベルの広さで使い物になりません。今回訪れたのは、トランスファーポイント(Jakominiplatz (Mitte))にあるBILLA CORSO。

billa-graz

このトラムが集まる広場の隅にちょっとモダンな建物があって、その地下にスーパーBILLAが入っています。

billa-corso-graz

billa-grazワインの品揃え

エスカレーターを降り、その脇にあるのがワインコーナーです。ここは先ほどのSPARよりも売場が広く、今回グラーツで訪れたスーパーの中で品揃えは一番良いかもしれません。

ワインの価格帯は€5~€15が中心。数年前まではウィーンでも€2~€3のワインが沢山置いてあったのですが、ユーロ圏も確実にインフレしているなぁと感じてしまいます。※価格は為替レート等により常に変化します。

美味しいフランスワインの選び方

ここでは€4.5のフランスワインを購入する事に。フランス産の美味しいワインの選び方に関しては「パリのスーパーでお土産探し~安くて美味いワインの選び方」の記事をご覧下さい。

MERKUR MARKT

もう一つ、少し郊外に足を伸ばして訪れたのが、MERKUR(メルクール)。こちらはウィーンに本拠地を持つオーストリアの小売チェーンです。※現在は「Billa Plus」という別のスーパーマーケットチェーン店に変わっています。

merkur-graz

日本人にはあまり馴染みの無い名前ですが、地産地消をモットーに掲げた生鮮食品がウリのスーパーなんだとか。メルクールは中央駅の近くにもあります。

merkur-grazの品揃え

こちらのメルクール、スーパー自体は大きいが、置いてあるワインの数はそれ程でもありません。ただ、陳列棚が大きいのでそう思うだけなのかもしれませんが…?

merkur-grazスーパーにあるフランスワイン

ここでは、€6.99のフランス産ワインを購入しました。置いてあるワインの価格帯は、上記のBILLAとあまり変わらずか、やや安い程度。やはり郊外と言えども物価の高いオーストリアでは、あまり格安な価格は期待できないのかもしれません。

格安ワインの味は…

LI-BARONE-MERLOT

それでは、購入した格安ワインを順に試飲!先ずはSPARで買った€1.65のLI BARONE MERLOTを試してみましたが、ファーストタッチは悪く無いものの、次第に草の様な臭みがじわっと出てくる感じ。味の奥深さは無く、浅くて薄い味わいです。

目安としては、日本のスーパーで売られているワンコインワインよりも若干美味しいくらい。たまに飲むにしても、この味じゃちょっとボトルを空ける気になれませんね~。

Chateau-Sainte-Jeanne-Corbieres-2014

Chateau-de-Ricaud-Bordeaux-Superieur-2014

続いて、BILLA CORSOで買ったChâteau Sainte-Jeanne Corbières 2014(€4.5)と、MERKURで購入のChâteau de Ricaud Bordeaux Supérieur 2014(€6.99)。この2本は自宅に持ち帰って試飲しました。

Chateau-Sainte-Jeanne-Corbieres-2014-2

それぞれ味は当然ながら、上記と比べると遥かに上々。どちらもやや辛口のテーブルワインですが、日本のスーパーだとボトル千円程で買える程の味わいかと。“安いのに極上”という訳にはいきませんが、流石は選んで買ったフランス産ワインなだけあります!

目安は“日本の半額”

こうして味わってみると、オーストリア・グラーツのスーパーで売られているワインは、日本の概ね半額程度と言えるでしょうか。この後ウィーンに戻ってスーパーの価格を調査してみましたが、グラーツとほぼ変わりませんでしたので、オーストリアはこの価格帯と考えておいて良いかと思います。

ヨーロッパの安いワイン

近年は円安の影響もあって、ヨーロッパと言えどもなかなか“水の様に安い”ワインに出会えなくなってしまいましたね~。一度でもいいから、安くて美味いワインを浴びる様に飲んでみたいものです!

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