ウィスキー愛好家にとって聖地でもある「山崎蒸溜所」。ここでは普段なかなかお目にかかれない長期熟成の高級ウィスキーが、有料でテイスティング出来ます。
大阪市内からもすぐ行ける所にあるので、今回プラっと立ち寄ってみたところ、数年前に訪れた時には品切れだった「山崎25年」が遂に復活!「白州25年」と共に飲み比べをしてみましたが、その味や如何に?
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山崎蒸溜所のテイスティングカウンター
サントリーのウィスキー製造でお馴染み「山崎蒸溜所」。大阪と京都の境目という辺鄙な場所にありますが、JRや阪急を使えばそれぞれ20~30分くらいとアクセスは良好!
今回は蒸溜所の見学をせずにショップやテイスティングカウンターの利用のみですが、その場合でも勝手に入る事は出来ず、必ず受付へ立ち寄ってカードを受け取る必要があります。混雑時には入場できない場合もあるので、事前の予約が吉!予約やアクセス等については、こちらの記事をご覧下さい→【山崎蒸溜所】見学の予約とアクセス‐連日超満員の人気ツアー
受付に一番近い建物が山崎ウィスキー館。この中にテイスティングカウンターやギフトショップがあります。エントランスから中へ入ると、凛として構える立派な大階段がお目見え!
拭きぬけのホールの1階がテイスティングカウンター。中央のカウンターで注文・決済します。
周りの客を見ると、日本人はほぼ皆無。95%が外国人観光客です。
テイスティングのメニュー
テイスティングのメニューですが、前回訪れた時と比べて冊子が新しくなりました!
ラインナップは「山崎」「白州」「響」の各ageに加え、蒸溜所限定のシングルモルトウィスキー、また、完成品だけではなく構成原酒もテイスティング出来る様です。
内容量は各15mlでの販売で、それぞれノンエイジが100円、最高エイジは2,900円。前回訪れた時は完売で飲めなかった「山崎25年」ですが、係員に尋ねたら今日はきちんと用意があるとの嬉しい回答!
しかし終売となった白州12年や響17年は、残念ながらラインナップから外されています。
その他、異なるカスク(熟成樽)によるシングルモルトウィスキーが幾つかある等、普通の店では決して買えない珍しい銘柄が勢ぞろい!いや~ウィスキー好きにとって聖地ですよココは!
山崎・白州25年のツーショット!
そして、今回チョイスしたのはコチラの2本。「山崎25年」と「白州25年」、何とも豪華なツーショット!贅沢にも、今回はこの2本を飲み比べてみたいと思います。
25年物の長期熟成酒、ボトルの定価は山崎、白州ともに125,000円。以前は100,000円程でしたが、大分値上げされてしまった様です。
でも今やこれらを定価で手に入れるなんて絶対無理!現在の市場価格はそれぞれ70万円~100万円、それこそ車が買えてしまう値段ですね…。
尚、前回来た時はクレジットカードが使えませんでしたが、改善されて使える様になりました。まぁこれだけ外国人が訪れるのだから、当然と言えば当然ですが。
長期熟成高級酒の味は…?
さぁそれでは早速試飲!この2つでお値段5,800円…、まぁこんな事はもう二度とやらないと思います(笑)※価格は変更となる可能性があります
先ずは山崎25年から。透き通った琥珀色、グラスを回すとスモーキーさを抑えたマイルドな香りが漂います。ただ、口に含んでみると意外にも安いウィスキーにありがちなアルコールの刺激が先行し、余韻の閉じ方も早いです。前回テイスティングした響30年の様な深みは無く、やもすると山崎18年と同等かそれ以下…?ほんとに25年なのかこれは??
一方、白州25年ですが、山崎と比べると一層スモーキーさを増した香り。飲んでみると、白州独特の青りんごテイストは影を潜め、より一層麦の風味が口いっぱいに広がります。
ノンエイジや12年等の若いボトルでは決して味わえない長い余韻と味の奥深さ、今まで持っていた白州の概念が覆される程、これはなかなか良いボトルです!
これら2本を比べてみると、ウィスキーの完成度は白州の方が断然上!山崎25年は期待が大きかっただけに、なんだこんなものかと面を食らった感じです。もしかしたら、近年の原酒枯渇による影響もあって、かなり若い原酒が入ってしまっているのかも…?
ギフトショップの品揃えがヤバイ事に…
テイスティングの後は2階のギフトショップへ!ここでは山崎蒸溜所限定のウィスキー等が販売されているのですが、今回覗いてみた所、ウィスキーの品揃えがかなり悲惨な事になっていました…。
前回はここで「響12年」の500mlボトルや「シングルモルト山崎蒸溜所」などが買えましたが、この日あったのは梅酒などのリキュールやバランタインなどの輸入品のみ。
その他、オールドやスペシャルリザーブ等どこのスーパーでも買える格安ウィスキーはありますが、価格は随分と割高!まぁこれでも海外で買うよりは安いので、外国人観光客には売れるのでしょう。
そんな中、唯一見つけたのが山崎のノンエイジ。店員に伺ったところ、最近はこの山崎ノンエイジですら入荷する事は稀だそうで、この日も午前中はスッカラカンだったそう。
もはや本家であるはずの蒸溜所ですら、自社製品を確保する事もまばならないという異常事態…。※現在はこのノンエイジですら殆ど入荷されなくなっているそうです・・・。
味に大差は無い?長期熟成ウィスキー
と言う訳で、山崎および白州の25年物を試してみましたが、正直言ってここまで来ると、山崎も白州も響も味の基本ベースに大差は無いというのが本音です。大きな違いは香りと余韻。
個人的には、前回テイスティングした響30年が最も完成された味わいでGood!(テイスティングについてはコチラ→サントリー「響30年」を試飲した感想は?山崎蒸溜所のテイスティングカウンター)
今回テイスティングした山崎25年の味やギフトショップの品薄状態を鑑みると、こうした長期熟成酒が2,900円でテイスティング出来るのも、そう長くはないのかもしれませんね。
興味のある方は是非お早めに!山崎蒸溜所については、タグも合わせてご覧下さい→山崎蒸溜所 ※昨今の社会情勢により、営業日時に変更の可能性があるのでご注意下さい。