サントリー山崎蒸溜所には、ここで作られた数々のウィスキーを低廉な価格で有料試飲できるテイスティングカウンターがあるのですが、ここには普段はなかなかお目にかかれない長期熟成酒も多数あって、今回私が試したのは「響30年」。今やボトル1本に数百万円の値が付くと言われている超高級酒ですが、その味やいかに…?
原酒がズラリ「ウイスキーライブラリー」
有料テイスティングカウンターがあるのは、山崎ウイスキー館の1F、ちょうど蒸溜所ツアーの集合場所となっていた所から階段を下りたすぐの所にあります。
この横には「ウイスキーライブラリー」があって、原酒がズラリと並べられた空間があります。その数は数千にも及ぶのだとか。
こういった原酒がブレンドされてウイスキーの商品が出来上がるんですね。濃い色から透明なものまで、多彩な原酒の陳列は圧巻の光景ですよ。
山崎25年は品切れ!
さて、テイスティングできるメニューを見てみましょう。注文をする円形状のカウンターにはメニュー表が置いてあって、好きに見る事が出来ます。
主に「山崎」「白州」「響」。加えてそれらのウイスキーを構成している原酒を個別に飲む事が出来る様です。
やはりここは先ず滅多に飲めない「山崎」の高級ヴィンテージを試飲したいところ…しかし何と「山崎25年」は品切れ!原酒枯渇の波は遂にここまで来てしまったのかと…。こればかりは本当にショック!※山崎25年は、この次に訪れた時に試飲しています。その模様はコチラ→「山崎25年」と「白州25年」を飲み比べ!意外と若い?長期熟成酒の味
しかし嘆いていても仕方ないので、ブレンデッドウイスキーの「響30年」を試してみようと思います。コチラも20万円越えのプレミア価格が付くほどの高級酒。僅か15mlで2,900円という価格は凄いですが、プレミア酒を定価で一口だけ頂ける機会は大変貴重だと考えています。
その他、サントリーが手がけるスコッチウイスキ-も幾つか取り扱いがありました。「マッカラン」の上位酒もなかなか飲めるものではありませんが、今回はサントリーブランドに集中させたいので又の機会に。
レジで注文。支払いは現金のみ
飲みたいメニューが決まったら、レジで注文します。私が並んだ時、丁度海外からの観光客の方が3種ほど注文されていました。
「響21年」と「白州18年」。これらも店頭にはまず並ばない代物ですよね。私も本物をマジマジと見るのはこれが初めてです。
さぁそして私の注文した「響30年」が出て参りました!貫禄のあるラベルにボトルNo.入り!さすがにテイスティングに三千円も出すのは一般的ではないのか、後ろに並んでいた人が驚いていました。
響のお供には「山崎18年」。25年の試飲は叶いませんでしたが、18年もボトル25,000円のプレミア酒。普段飲んでいる12年との差が知りたくて注文してみました。
その場で注がれてお会計。尚、ここではクレジットカードが使えず、現金のみとの事。※2019年現在、クレジットカードに対応しています。
妖艶な輝きを放つ2種のプレミア・ウイスキー!どのような味わいなのか楽しみです。
「響30年」の味は…?
購入したウイスキーは、トレーに乗せて窓際のカウンターテーブルで頂きます。銘柄のラベルには「待ちNo.」の記載があるので、混雑時にはかなり待ち時間が発生するのかもしれません。
さぁそれではLet’s テイスティング!先ずは「響30年」から試飲します。口に含んでみると、まろやかな舌触りと統制のとれた完璧な味わい!しかし驚きはその3秒後…、物凄い余韻が口中を駆け巡ります!パァっと明るく華やぐ様な心地、そして余韻はいつまでも口に残り続けます。これまで数十種類のウイスキーを試しましたが、こんな体験は初めてです。
続いて「山崎18年」。普段飲む12年が若干若いアルコール刺激があるのに対し、こちらはそれが皆無。濃厚で奥深い甘みを感じます。響30年の様なハンパ無い余韻はありませんが、舌の上に残り続ける甘みは心地よく、こちらもとても美味しいです。
いやぁいつかこういう高級ウイスキーを常用できる様になりたいものですね。
品切れ続出!ギフトショップの事情
最後に、山崎蒸溜所限定品をGetする為にギフトショップへと向かいます。限定品はもとい、普段店頭でなかなか手に入らない「山崎12年」なども買えるものだと思っていたのですが…
しかしここにあるのは「山崎ノンエイジ」のみ(しかも若干高い!)。加えて「山崎蒸溜所貯蔵 梅酒」などの限定品はあるものの、売れ筋のウイスキーは全て品切れ。店員さんに伺った所、たまに入荷するとすぐに売り切れてしまうとの事。何ゆえ、ギフトショップも一般の店頭と同じ扱いになってしまうのだとか。
しかし一般の店舗では既に終売となっている「響12年」の500mlボトルは“買い”ですよね!これも店員さんに伺ったら、今の所まだ在庫は十分にあるとの事ですが、なくなり次第販売終了との事でしたので、1本頂きました。
その他、蒸溜所限定のシングルモルトウイスキーも購入。あまり情報が無いのでどんな味わいか分かりませんが、今度試してみたいと思います。
山崎蒸溜所の総括
これまで4回に渡ってお伝えしてきた山崎蒸溜所。大阪や京都からも行き易く、プレミア酒のテイスティングが出来るとなれば、これだけ人気を博しているのも納得です。原酒の枯渇が危惧される中、「山崎25年」のテイスティングが叶わなかった事は非常に残念ですが、「響30年」の試飲が出来ただけでも御の字かもしれません。長期熟成原酒の供給がすぐに回復する事はありませんから、上位酒をテイスティングしたい場合は早めに訪れた方が良いかもしれませんね。
以上、山崎蒸溜所の訪問記をお伝えしました。山崎蒸溜所については、タグも合わせてご覧下さい→山崎蒸溜所