QRコードで注文するJAL’s Tableの新システムを使ってみた!成田空港ファーストクラスラウンジ

先日、シンガポールへ出発の際に立ち寄った成田空港のJALファーストクラスラウンジですが、「JAL’s Table」のオーダー方法がなんとQRコードからアクセスするオンライン方式に変わっていたのでビックリ!

一部ではデジタル監視社会の入口だとの批判もあるオンライン方式ですが、果たしてメリットはあるのか?今回利用してみた所感をレポートしたいと思います。

通常営業に戻ったJALファーストクラスラウンジ

コロナ騒動を経て通常営業に戻ったJALのファーストクラスラウンジ。2019年にリニューアルされて以来これまで何度か利用してきましたが、4階エリアは特にコロナ前と変わった様子は無く、マスク姿のスタッフ以外は平常に戻っています。

ただ、写真では伝わらないと思いますが、ダイニングエリアを中心にスタッフの数が物凄く、常に誰かの目線に晒されていて全然落ち着きません。

ラウンジ内の至る所で「空いているお席へご案内しましょうか?」とか「シャンパンお注ぎしましょうか?」とか…。嬉しいのやら迷惑なのやら…少しは放っておいてくれよ・・・。

また、用意されているアルコールの種類がかなり減った様な…。以前はこの2.5倍の数のボトルに、響21年や山崎18年が普通に置かれていた時期もあったのですが、随分と貧弱になってしまったものです…。

JAL Lounge+」で注文する食事メニュー

引き続き、リニューアルオープンした成田空港JALファーストクラスラウンジ(本館4F)のレポートから、今回はダイニング...

さてさて、JALファーストクラスラウンジでは2019年から新しいミールサービス「JAL’s Table」が始まって、ビュッフェスタイルを廃止(一部おつまみ等を除く)。食事メニューは全てオーダー式に切り替わっています。

以前はカウンターへ行って口頭で注文する方式でしたが、この度これがオンラインでのオーダー方式に変更。テーブルに設置されたQRコードを自分のスマホで読み取って、アクセスした「JAL Lounge+」というサイトから注文するスタイルになりました。

アプリをダウンロードする必要は無く、サイトにアクセスするだけで利用可能ですが、利用するには搭乗券のバーコード読み取りに加え、通知や位置情報の提供も許可する必要があります。

初期設定が終われば後は簡単で、注文したいメニューの横にある+-のボタンで数量を指定し、最後に注文ボタンを押せば完了。注文履歴を見る事も出来ます。

食事メニューの数はコロナ前と遜色ありませんが、「寿司」メニューの注文もこのサイトを通す必要があるので注意が必要。せっかく寿司職人の居るカウンターがあるのに、何だか情緒もクソも無くなってしまったなぁと…。

尚、シャワーの予約もこのサイトから行います。わざわざカウンターへ出向く必要が無いですし、空き状況が常に分かるので、これは便利ですね。

更に貧弱になった握り寿司

久しぶりなので色々と試してみたい所ですが、この後にビジネスクラスの機内食が控えているので、今回は寿司メニューから「近大生まれ真鯛」「うなぎ」を2つずつ注文。

しかしながらこの握り寿司がまぁ貧弱なこと!人差し指で握ったのかと思うくらい細いネタ、新鮮さを感じるねっとりとした舌触りも無く、香りや風味の引き立ちも無し。

これまで安定した美味しさが保たれていたJALラウンジの寿司ですが、今回ばかりは流石にガッカリです…。

前回に続き、成田空港JALファーストクラスラウンジのレポートです。 成田空港のFラウンジと言えば「寿司Bar」...

数年前までは新鮮なマグロが食べ放題だったし、コロナ前の2019年時点でも新鮮で風味豊かなネタは健在だったのに…。これも原材料価格高騰の影響なのか…?

シャンパンは2種類

一方、ファーストクラスラウンジと言えば“泡”ですが、この日に置かれていた銘柄はJoseph PerrierとPierre de Bryの 2種類。この内ジョゼフ・ペリエは春の国際女性デー(3月8日)に合わせて提供されているもので、時期によってシャンパンの銘柄は変更になる模様。

貧弱な寿司メニューとは裏腹に、このジョゼフ・ペリエはなかなか良いお味!沸々とした力強い主張とスッキリとした辛口のテイスト、以前あったローランペリエよりも断然美味しいです。

ボトルの市場価格は5千円台前半。「ドゥラモット」の豊潤な味わいには劣りますが、これならたまの贅沢に購入するのも良いかもしれません。

監視管理社会への入口に…

と言う訳で、コロナ騒動を経てソフト面で大きく変わった成田空港のJALファーストクラスラウンジ。“カンセンタイサク”を大義名分に国民総監視・管理社会へ向かわせる国際金融資本の存在が問題視されている昨今ですが、まさにそれと同じ事がこのJALのラウンジで行われている、そんな印象を持ちました。

たかがメシを注文するだけで位置情報提供、多すぎるスタッフの数、何れもラウンジの中で「勝手な行動はさせないぞ」という彼らの強い意志を感じてしまうのは私だけ…?

このQRコードによる注文方式は、これから向かうシンガポールのラウンジや、マレーシアにある多くのレストランでも採用されていて、なんだか窮屈な世の中になってしまったなぁと。

時代錯誤を感じる、そんなJALファーストクラスラウンジへの訪問でした。このラウンジについては次の記事も併せてご覧下さい→リニューアル工事完了!JAL成田空港【4F】ファーストクラスラウンジ