シベリア鉄道の【食事】事情/予約可能なメニューと味をレポート!

前回に引き続き、シベリア鉄道007号(ハバロフスク~イルクーツク)のレポートから、今回は事前に予約できるフードサービスの食事メニューについてレポートしたいと思います!

レストランとは違い、1食あたり数百円で食べられる食事メニュー。ルームサービスで頂ける有り難いサービスですが、その内容はちょっと困りものでした…。

シベリア鉄道の食事事情

シベリア鉄道車内での食事事情ですが、長距離列車と言えども基本的には何も出てきません。食事をする為にはカフェ車両のレストランへ行くか、自分で事前に買いこんで車内へ持ち込む必要があります。

siberian-railway-007/急騰器

各車両の廊下(車掌室の前付近)には給湯器が置かれているので、カップラーメン等を持ち込んだ際はここでお湯を調達する事が可能。ティーパックでお茶やコーヒーを飲むのにも重宝しますね。勿論お湯の利用は無料。

siberian-railway-007/ミニバー

siberian-railway-007/スナックの種類

また、側にはスナック菓子やカップ麺が置かれている他、1等車の室内にはカタログがあって、これ等は車掌から購入する事が出来ます。車内販売なのでさぞ割高かと思いきや、カップ麺は130円程度で買えますし、スナック菓子も100程度なので、小腹が空いた時には良いかもしれません。

siberian-railway-007/途中停車

車内販売の他、シベリア鉄道では1日に数回、30分程度停車する駅があるので、そういった駅ホームの売店で食料を調達するのも手。私も何回か降りて、ペットボトル水などを調達しました!(詳しくはコチラ→シベリア鉄道で途中下車!駅ホームの売店で何が買える?

siberian-railway-007-meal/持ち込み

因みに私が持ち込んだ食料は、ハバロフスク等で買ったパンやハチミツ、チーズ、そして日本で買って持って来たカンヅメ。冷蔵庫が無いので、どうしても保存食中心になってしまうのは辛いところ…。

おいしい缶詰

ただ、日本から持ち込んだこちらのカンヅメがなかなか美味しかった!チョリソーやアヒージョなど色々な種類があって、味は異様に濃いですが、酒が欲しくなる味。

ひとつ500円前後しますが、スーパーで100円や200円で買える安くて不味い缶詰を買うよりも、ずっとこの方が良いです。小さくて嵩張らないですし、シベリア鉄道に持ち込むには最適!

オプションの「フードサービス」

siberian-railway-007/フードサービス予約

その他、シベリア鉄道ではオプションでフードサービスを付ける事も出来るので、今回試しに予約してみました!朝食・ランチ・ディナーがあって、料金は1食あたり500RUB(≠850円)程度。

それぞれ、「スタンダード」「ベジタリアン」「子供向けメニュー」の3つのメニューから選択出来ますが、食事回数を指定する事は出来ない為、1日目のみとか2日目のみ等の申込は出来ません。

siberian-railway-007-meals/メニュー

食事のメニューですが、一応「前菜(スープ)」「メイン」「デザート」の3コース揃っていて、ソフトドリンク2本付き。スタンダードの場合、前菜とメインに幾つか選択肢があって、これは乗車時に車掌から尋ねられます。

全体的に種類が少ないので、長距離乗車で毎日食べるとなると飽きてしまいそう…。

siberian-railway-007-meals/追加食事サービス

今回は、ディナーのみを予約。丸2日半の乗車なのでディナーが3回分出てくるはずなのですが、当日車掌から「2日分しか用意できない」と言われてしまいました!

“3日分”と記載された予約確認書を見せても、顔を曇らせて困り果てるだけ…。理由が分からないので何とも言えないですが、かなりアバウトなサービスですよね…。

siberian-railway-007-meals/ルームサービス

食事は1等車の場合、ルームサービスで頂けます。毎日18時~19時頃になると車掌がやって来て、ラップが掛かったままの料理がテーブルにポンと置かれていきます。

1等車はこの007号の中で最上級クラスですが、飛行機のビジネスクラスみたいに丁寧なサービスは一切なし。

フードサービスのディナー、そのお味は…?

siberian-railway-007-meals/ボルシチ/ターキーストロガノフ

さてさて、初日に食べたメニューがコチラ。「ボルシチ」と「ターキー・ストロガノフ」、ロシア料理の定番メニューを選んでみました!メニューの他に、パンが一つ付いてきます。

siberian-railway-007-meals/ボルシチ

siberian-railway-007-meals/ストロガノフ

食べてみると、ボルシチはキャベツが中心で固いサイコロ肉が一切れ。ストロガノフも殆どがポテトで占められていて、何だか損した気分…。

味付けはどちらも日本人好み…と言うかごくフツーの味。野菜の素材は悪くないですが、肉が固いのはなんとも頂けないですね。

siberian-railway-007-meals/フルーツ盛り合わせ

siberian-railway-007-meals/パイン

デザート「フルーツの盛り合わせ」は後から運ばれてきました。パイン、ラフランス、葡萄の3種類ですが、ラフランスはパサパサ、葡萄は皮の歯切れが悪くて殆ど身が食べられません。

唯一パインは食べられますが、缶詰っぽい味である事も否めず…。

siberian-railway-007-meals/ディナー

続いて、こちらは翌日のディナーのメニュー。前菜は“Fish”を選んだはずが、間違ってチーズが来てしまいました!メインは「グリルサーモンのポテト添え」、デザートは同じくフルーツ盛り合わせですが、パインからオレンジに変わっています。

siberian-railway-007-meals/グリルサーモン

前夜が大した事無かったので期待していませんでしたが、このグリルサーモンに限っては豊潤なシャケの風味が引き立って美味!ただ、これは素材が良いというだけで、料理そのものはテキトーな感じがします。

siberian-railway-007-meals/チーズ

一方、間違って届いたチーズ。臭みが全く無いので食べ易いですが、風味まで抑えられてしまっているのも確か。

頼んでもいない謎のメニュー

siberian-railway-007-meals/使い捨て容器

事前予約した食事はこれだけのはずですが、2日目の食事の後、食器を片付けに来た車掌が何やら白い容器を置いて行き…。

siberian-railway-007-meals/容器

フタを開けてビックリ!頼んだはずも無いのに、もう一品追加で料理が運ばれてきました。私が驚いていると、車掌が「インターネット○△◇…」とか何とか言っていましたが、ロシア語なのでサッパリ。

siberian-railway-007-meals/ポーク

頼んでもいないメニューなので料理名は分かりませんが、歯応えのしっかりしたポーク。淡白な味付けですが、塩味が効いていて、個人的にはまずまずの味わい。

siberian-railway-007-meals/追加メニュー

更に翌日には、こちらのメニューが提供されました。3日目は食時は無いって言ってたのに…。

使い捨て容器なので予約したメニューでは無い事は確かですが、何かのサービスなんだろうか…?

siberian-railway-007-meals/チキン

しかし今回は、ボイルしただけのマカロニと固めのチキン、それに半生の玉ねぎを合わせてケチャップを掛けただけの残念なメニューです。

これで追加料金取られたら怒りますが、その様な事は無かったので一安心!それにしても、ディナーの有無くらいはハッキリしてもらいたい所。

サービスは結構アバウト…

siberian-railway-007-meals/ミールサービス

結局の所、今回は3日分の食事を予約して、正規のメニューが2回、謎の使い捨て容器のメニューが2回という何とも不可解な食事内容でした!どういうシステムかは分かりませんが、事前予約の食事の内容や回数はかなりアバウトだと思っておいた方が良いでしょう。

食事の味もイマイチですし、こりゃ確かに人気出ないわな…。次回は、カフェ車両のレストランをレポートします!→シベリア鉄道のカフェ車両【レストラン】で食レポ!アラカルトとランチメニュー

尚、今回の1等車のシートや食事についてはコチラにまとめています→シベリア鉄道007号。シベリア鉄道の予約・手配については、こちらの記事で詳しく解説しています→シベリア鉄道【個人手配】の手引き!チケット購入から車内設備まで

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