バンコク・スワンナプーム国際空港からJALで羽田へ向かいますが、キャセイパシフィック航空ラウンジを堪能した後は、本来のJAL指定ラウンジ「サクララウンジ」で出発までの時間を過ごしました。
近年JALでは経営効率化の一環で、海外の自社運営ラウンジを次々と閉鎖。世界広しと言えども、現在では僅か4ヶ国にしか残されていませんが、このバンコクのサクララウンジはその内の一つ。そんな貴重なJALの海外ラウンジがどんなものか、見てみたいと思います。
目次
場所がちょっと分かり難い…
スワンナプーム空港のサクララウンジの場所ですが、これがちょっと分かり難く、迷いました。
チェックインの時に渡された案内には“D8A搭乗口横”と記載があるのですが、実際その搭乗口へ行っても、ラウンジらしき入口が見当たらず…。
近辺にサクララウンジの案内はあるのですが、下へ行けだのUターンしろだの、行く先々で色々な方向へ歩かされ、なかなか辿り着きません。
結局あったのは、3FのD・E・F・G各ウィングへ繋がる接続の部分。周囲には他にも色々なラウンジがありますが、その中でも最もシンプルで目立たない佇まいなので、知らぬ間に通り過ぎていたのかも…?
日本人客のみのサクララウンジ
このサクララウンジは、この前に利用したキャセイパシフィック航空ラウンジと同じく、左右に続く一続きの構造になっています。トイレ・ロッカーの他、喫煙所やシャワールームも完備されている様ですね。
中へ入ってみると、かなりの混雑ぶり!この時は既に9時頃で羽田空港行きのJL708便が出発した後だったのですが、多くの日本人で賑わっていました(と言うか日本人しか居ない…)。
その証拠に、私の乗るJL032便の搭乗開始時刻になるとスッカラカン!人が居なくなった隙に、少し念入りに撮影させてもらいました。
改装されたサクララウンジ
そう言えば、このバンコク・スワンナプーム空港のサクララウンジは、今年2017年3月に改装されてリニューアルオープンしたというニュースを見ました。言われてみれば、確かに真新しい内装ですよね。
以前にはあった4人掛けの席を減らして1~2名掛けを中心にし、スペースの確保や電源の配置などが行われて、利用し易いラウンジになったとの事。近年、国内線のラウンジでも行われている改修と同じコンセプトでしょうか。
サイドテーブルを備えた個人用ソファーが中心のラウンジエリア。エリアを隔てる茶色のパーティションは、那覇や福岡の改装されたラウンジとも似ていますね。(参考:那覇空港サクララウンジ/福岡空港サクララウンジ)
でもパーティションの設置は限定的。奥まで続く一続きの広いスペースを作り出すのに一役買っています。総座席数は169席との事で、出発前の混雑時間帯でもラウンジ奥の方は若干余裕がありました。
「日本亭」コラボのビュッフェや如何ほど?
ラウンジ中央部に位置するビュッフェエリア。改装後のラウンジでは、バンコク市内にある日本食レストラン「日本亭」とコラボしたメニューが用意されているとの事。
名物のJALオリジナルカレーも、ここでは日本亭とのコラボした味わいになっているのだとか。朝早くてちょっと食べられませんでしたが、日本のラウンジと比べてアッサリした味わいなのだそう。
料理の入った容器は10種類以上あって、一見すると種類豊富なビュッフェのメニューなのですが、あるのは「ザーサイ高菜」の様な漬物や小鉢くらいで、メインのおかずになる様なものは見当たらず。
洋食メニューもごく僅か。キャセイラウンジの様にヌードルバーがある訳ではないので、このラウンジだけ食事を済ませるのはちょっと物足りないかなと…。
ワインの銘柄をチェック!
続いてドリンクコーナーを見てみましょう。ハードリカーは「バランタイン・ファイネスト」などの見慣れた銘柄ばかりですが、焼酎「いいちこ黄金の芋」があります。
日本酒は「九頭竜」という福井県のお酒。720mlで900円程度で手に入る銘柄です。その横には白ワイン「ツイン・アイランズ・ソーヴィニヨンブラン 2015」。ニュージーランド産ですが、ボトルの市場価格は1,800円前後。
ワインのボトルに1800円なんて、JALのラウンジにしてはかなり高級ですよね(笑)。もしかしたら、別のルートで安く手に入るのかもしれません。
ちなみに赤ワインの方は「Stone Bay Nelson Pinot Noir 2014」という銘柄、こちらは市場価格1,500円程度のボトルです。その他に、梅酒が置かれているのはサクララウンジらしいですね。
良くも悪くもJALサクララウンジ…
バンコク・スワンナプーム国際空港のサクララウンジ。JALが海外展開する数少ないラウンジの一つですが、その内容は良くも悪くも代わり映えの無いJALのラウンジでした。洗練されたデザインと美酒・美食に酔いしれたキャセイパシフィック航空ラウンジの後に来ると、どうしてもその格差が浮き彫りになってしまうものですね。「日本人が多くて安心~」という方には良いかもしれませんが、ワンワールドのステータスをお持ちの方は、ここへ寄らずにキャセイラウンジで出発まで寛ぐ事をおススメします!→キャセイラウンジで優雅な時間を!バンコク・スワンナプーム空港
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