京都にある世界遺産のひとつで、真言宗御室派の総本山として名高い「仁和寺」。境内には国宝や重要文化財が幾つも点在する他、御室桜の名所としても知られていて、春には「御室花まつり」が開催されます。
今回は丁度その時期と重なった為、桜目当てにちょっと訪れてみました!4月初めの開花状況や境内の様子、見所等をレポートしたいと思います。
アクセスは京福電鉄で
仁和寺の場所はこちら。龍安寺や金閣寺にもほど近い京都市街の北部にあります。
仁和寺へのアクセスには、京福電鉄の利用が便利!今回は嵐山から向かいましたが、途中「帷子ノ辻駅」で乗り換えて15分、最寄の「御室仁和寺」駅からすぐです。
御室仁和寺駅の改札口から見える仁和寺の「二王門」。途中の参道には、食事の出来る喫茶店も幾つかある様です。
時期により異なる入場料
仁和寺のメインエントランスとなるのが、この国の重要文化財に指定されている二王門。なかなか由緒ある佇まいですね。
888年に建立後、1467年に勃発した応仁の乱によって焼失した仁和寺ですが、その後の再建が1646年と大変古い事から、今でも江戸時代から残る建物が幾つも残っているそうです。
二王門を抜けて左側にチケットブースがあり、ここでチケットを購入。境内への入場は無料ですが、「御殿」や「霊宝館」への入場には、それぞれ500円の料金が掛かります。
ところが、この時は春の「御室花まつり」開催時期だった為、普段は無料であるはずの境内も500円の特別入場料が掛かる事に…。その代わり「御殿」や「霊宝館」とセットの場合は200円割引になり、どちから片方と境内への入場のセットで800円、両方入場の場合は1,300円となります。
時代劇の様な気分が味わえる「御殿」
さて、仁和寺の境内には様々な文化財が点在していますが、個人的に一番の見所なのは、二王門の左側(西側)に広がる「御殿」。ここはかつて宇多天皇(887~897)の御所があったとされる場所にある事から、「御室御所」とも呼ばれているそうです。
御所の中は「黒書院」や「霊明殿」など幾つもの建物から成っているのですが、渡り廊下が幾つも交わるこの感じ、正に時代劇に出て来そうな、風情があってなかなか素敵な雰囲気です!
この御殿内、一応順路は定められていますが、ループする所もあるので実質的には自由見学。活花が飾られた和室や、庭園を臨む縁側もあって、日本古来の「和」を存分に味わう事が出来ます。
江戸時代に造られたとされる庭園は、京都市指定名勝としても定められているそうで、奥には五重塔が臨めるなど景観はなかなかGood!縁側に座って、この庭園をずっと眺めている人もいました。
数多くの重要文化財が見られる
御殿の他、境内には様々な文化財が建てられていて、国宝や重要文化財が目白押し!中でも最も重要なのが、こちらの国宝に指定されている「金堂」。これは1613年に建てられたもので、中には本尊として崇められる像などが祀られているそうです。
内部は非公開なのですが、この時は特別に「阿弥陀如来像」が御開帳となっていました。ただ、襖を少ししか開けてくれないので、その姿が殆ど見えない…。
その他、仁和寺で最も背の高い建物が「五重塔」。これは1644年建立、高さは36mあるそうで、内部には大日如来などが安置されているのだそう。
境内で一際目立つこの朱色の建物は「鐘楼」。こちらも国の重要文化財で、袴腰式(はかまごししき)と呼ばれるちょっと珍しい建築様式で建てられています。
土台の部分の面積が異様に広いのが特徴で、江戸時代に建てられた鐘楼としては非常に珍しいそうです。
尚、今回は訪れませんでしたが、国の重要文化財にも指定されている阿弥陀如来坐像や愛染明王座像などは、霊宝館へ行くと見られます。企画展も行われているので、興味のある方はHPをチェックしてみると良いでしょう。
「御室桜」の見頃はちょっと遅め
ところで仁和寺と言えば、京都の「桜」スポットのひとつ「御室桜」がある事でも知られていますが、4月の初めに訪れた時は、残念ながらまだ殆ど開花しておらず、その殆どがつぼみ状態。
御室桜は“遅咲きの桜”だそうで、見頃は例年4月中旬~下旬頃との事。ソメイヨシノが満開になる頃は、まだ見頃には程遠い様です。
ただ、境内の至る所に植えられたソメイヨシノは既に満開で、寺院とのコラボもバッチリ撮れました!濃いピンクの「御室つつじ」も見頃を迎えていて、なかなか美しかったです。
桜の開花状況は二王門の所に掲示されるので、これをチェックしてから入るのもアリですね。
と言う訳で、京都にある世界遺産のひとつ「仁和寺」。日本古来の歴史を存分に感じるにはとても良い所だなと感じました!入場料はやや割高ですが、時代劇の様な雰囲気を味わいたいなら是非!
仁和寺
- 住所:京都市右京区御室大内33
- 拝観時間:9:00~16:30(12月~2月は16:00迄)
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