低燃費がウリのTOYOTAプリウス。今年3月に行った【新型プリウスに試乗!トヨタレンタカーの≪会員先行Web予約≫で試してみた!】の記事での検証では、実質燃費が40km/ℓに迫る程の超低燃費を実現してくれました。この時は走行の大半が高速道路だった事もあってこの様な低燃費が実現したのだと思いますが、これが急な上り坂の山道を含む経路だったらどうなるのか気になっていました。
そこで今回、東京都内から日光・霧降高原に至るルートを使って、山道が平均燃費にどれくらい影響を与えるのか検証してみました!
※この記事は2016年執筆のものです。
霧降高原道路を通るルート
今回のルートは、東京都葛飾区の亀有から栃木県日光市・霧降高原にある「六方沢橋」まで至る道のりです。途中まで高速道路を使わず、環七から国道新4号線に入ってひたすら北を目指し、日光宇都宮道路を経由して霧降高原へと入ります。
ところで何故“亀有”から出発かと言うと、トヨタレンタカーの営業時間の都合です。トヨタレンタカーは殆どの店舗で夜8時には閉まってしまうのですが、今回はその時間には帰って来られない行程を予定していた為、22時まで営業している亀有店を利用する必要がありました。
加えて、ここなら環七からすぐ新4号線に入れますし、都内の中で最も日光に近い営業所の一つだと思います。
新型プリウスのHV2クラス利用料金は、12時間利用で9,720円(+保険料)。JALとも提携しているので、JALカード決済でマイルが2倍貯まります。加えて利用料金も割引になるので、その他Web決済の割引などを含めて9,342円でした。
市街地の燃費はまずまず
それでは検証スタート!
この日は月初めの平日だった為、主だった渋滞はありませんでしたが、信号の多い都内、および埼玉県を抜けるまでは、なかなか速度が出ず燃費も思わしくありません。
加えて最近は物流トラックがわんさか走っているのが常ですから、法定速度を下回る事も珍しくない状況。まぁAmazonとか多用している身からすれば大変お世話になっている存在なので、文句は言えませんが…。
さて、埼玉県の古河市付近まで到達しました。ここまでの走行距離はおよそ50km。
燃費を見ると、ちょうど30km/ℓでした。流石プリウス、なかなかの低燃費ですよね。市街地50kmの道のりをおよそ1.6ℓ(≠190円)の燃料で走るというのは大したものです。古河付近から先の新4号線は、信号が殆ど無くほとんど高速道路を走る様な感覚。加えて高速道路となる日光宇都宮道路に入ると、当然ながら燃費は改善し、およそAvg30km台前半で推移していました。3月に行った検証で38km/ℓ台だった事を考えると、妥当な数字ですよね。
結果、登山後の燃費悪化は顕著
日光宇都宮道路の日光ICを降りて日光駅周辺の市街地を抜けてからは、ひたすら上り坂が続きます。信号で止まる事はありませんが、静かなプリウスが“ブ~ン”と唸るくらいアクセルを踏み込んで走り続けた結果、Avgはみるみる内に下がって来ました。
そして遂に到着!眺めの良い標高1440mの六方沢橋手前の駐車場まで辿り着きました。
結果はご覧の通りAvg21.8km/ℓ。日光市街地からここに至るまでの僅か10km余りの間に、Avgがおよそ10kmも悪化してしまいました。
このプリウスで山道を運転した感想としては、高速道路での追い抜きなどでは全く不安が無いほどパワフルな走りを見せてくれましたが、上り坂では若干パワー不足は否めません。力不足を感じると、その分強くアクセルを踏んでしまいがちで、それが燃費悪化を加速させているのかのしれませんね。
それでも街中を走って30km/ℓというのは大変優秀です!今年の冬にはプリウスPHV、来年にはプリウスαにも新型モデルが登場するという事ですから、更なる燃費や走行性能の向上に期待したいですね。
次回は霧降高原の紅葉の状況についてお伝えしたいと思います。